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寝子島高校
<CI@SP>Evergreen≒Deciduous
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見知らぬ大空を彷徨い、帰る路を探していた。
叶わずとも、触れた情報を手繰る。
小さなてのひらに落ちた涙。
もう飛ぶこともさえずることも出来ない身では、それも止められず、伝える術もない。
不完全なココロは強い引力にも抗えなくて。
光の中に垣間見えた色。
どんなに暗く閉ざされた、目の前すら見えない時でも……
『 』は、なくなってしまった訳じゃない。
静かに寄り添って、きみが気付くのを待っているのに。
ねえ、誰か、誰か。
そう願った時に見えた輝きは、やっぱり『 』の色をしていた。
そう、あの子も『 』なんだね。
●指定席はオペレーション・ルーム●
「これはこれは」
ねこでんの車両内に設置された物々しい計器やらを眺めて、『おりおん』こと
七緒 璃音
は若干乾いた呟きを零した。
キャットアイランドchトラ、記念樹公園。
このコミュニティの事は、以前から先輩の
エスカルゴ・臼居
から紹介されていた彼女だったものの。
「たまたまログインしてみたらトラブルとか、何なんですかねそのタイミング」
「こっちはタイミングよくユーが来てくれて助かったけどね」
拳を震わせる璃音に笑むエスカルゴは、リストバンド風の腕輪に変えたRPG用のHUDを装着していた。
HUD(ヘッドアップディスプレイ)の名の通り、身に着けると視界の一部に専用のメニューと自分のステータスを表すインターフェイスが表示される。
「通常表示で見られるのはHPとSP……あと、バフが掛かっていたり状態異常になっている時に表示される欄。ベースレベルの概念がないのはテスト段階だからかな?」
「あ、うん。まだ設定してない部分が多くって」
項目を確認していくエスカルゴに、このHUDを作成した理想学園生の地味な感じの男子が頷いた。
「すごいの作ったなぁ……」
「それが、実際作り始めてみると思ったより大変でさ」
エスカルゴが感心げにメニューを弄っていると、地味男子は苦笑を浮かべる。
「やっとある程度スクリプト組めるようになったからって挑戦してみたけど、それだけじゃどうにもなんなくて、見た目とかはかなりみんなに手伝って貰ってるんだ。そのHUDの選べるデザインとか、武器の一部はこいつが作ってくれて」
「ばっ、言うんじゃねぇよ!」
地味男子に指されたヤンキーっぽい金髪が声を荒げた。
「別に、俺ぁいつかシルバーアクセとか作る仕事してぇと思ってっから、手伝ってやったのも練習だ練習」
「はいはい」
不貞腐れた顔の金髪に目尻を下げて、地味男子は銃器はロボット系やミリタリーが好きな人に、様々なモーションには隅っこで草引っこ抜いてる奴に協力して貰ったと紹介した。
「色んなジャンルの人が、得意なものを出し合ってるんだね」
話を耳にした
神木 直樹
も感心げだ。
因みにねこでんの車内をサイバーにデコっているのも、理想学園にたむろするロボマニアたちだった。
「流石に防具とか、武器以外の装備品は数が膨大すぎて実用までいくには全然だよ……服飾系のデザインもセンスが要るし」
「あたし、ミリタリー系ならなんとか作れそうなんだけど、あんまり外出ないし流行とか可愛いのとかはちょっと」
ちらっちらっ。
「?」
「な、何か視線を感じるのですっ!?」
地味男子と迷彩服の少女の視線の先には、
桜 月
や
葛城 璃人
たちの姿が。
服飾分野で一目置かれている彼女たちも、自我に目覚めたマヌカノイドとともにダンジョンに突入する準備を進めていた。
この手の多人数プレイ型のRPGをやった事のない面々も、エスカルゴやオンラインゲームの経験者にレクチャーを受けてクラスを決め、ステータス値やスキル取得用のポイントを割り振っていく。
「攻略中のレベルアップはない代わりに、いつでもリセット出来るのか」
「じゃあ、試してみてあんまり良くなかったら振り直す方向でー。流石に戦闘中だと危なそうだけど」
月とPT(パーティ)を組む
桜庭 円
は、以前他のオンラインゲームでも一緒に遊んだ事があった。
自我の発露したマヌカノイドと一緒にねこでんに乗ってきた者、或いはねこでんの行き先を知って直樹にコンタクトを取ってきた者と、マヌカノイドのオーナーも様々だ。
「じゃあ、ウサギさんにはお名前がないの?」
「そうだね。でも近くに僕以外のウサギはいなかったし、別に困らなかったけど」
愛らしいマヌカノイドの少女・アリスの興味津々な様子に、茶色いウサギのマヌカノイドはシルクハットをくいっと直しながら答える。
月は並んで大穴の方を窺いながら喋っている二体を眺め、逡巡した。
「やっぱり、名前を付けてあげた方がいいかな……?」
「ふふ、こうして他のマヌカノイドと交流する様子を見るのも悪くはありませんね」
笑みを唇に乗せ呟くのは、アリスの主である
エレノア・エインズワース
。
ともに開いた優雅なパラソルに艶やかな灰と白の髪。
盾に剣の騎士スタイルな円が側にいるのも相俟って、ここだけ優雅な世界を切り取って持ってきたかのような空気が流れている。
「指示を頂ければ協力します」
と彼女もダンジョン攻略に協力の意を示していたが、
「ただ私としては、攻略の成否はどちらでも構わないんですよ」
「……なんだか独特な雰囲気だよね」
目を細める姿だけでも妖美な香りがしそうな彼女の仕草に、円は目をぱちくりさせる。
月は月で繊細げな雰囲気の西洋人形のように可愛らしいし、自分にない要素がいっぱいだなぁと感じてしまったり。
「あ、月ちゃんは名前そのままだけど、エレノアちゃんはどうしよう。『Belladonna』ちゃんって呼んだ方が良い?」
「どちらでも構いませんよ」
ベラドンナは毒性の強い植物の名でもあり、イタリア語で『美しい女性』という意味なのだと。
「へ~、どっちの意味でも『らしい』!」
「ふふふ……」
名前はその存在に大きな意味を与え、時として在り方をも決定付けるもの。
二人の話を聞きながら、月はもう一度アリスと一緒にいるウサギくんを見遣った。
脇目も振らず服作りに夢中になっていた月を、ウサギくんは気遣ってくれた。
自分も彼の為に何かしてあげたい。
そう思ったから、彼女は今ここにいる。
「これで帽子屋さんがいればティーパーティって感じだね」
円の言葉に、エレノアはよく会う三人組のひとりを思い浮かべる。
「それらしい方は、心当たりがありますね」
一緒に並べてみたら楽しい、かも知れない?
「改造組は順調みたいね」
黒いローブの裾を弄びながら、璃音は作業が進められているねこでんの一角を眺めた。
ダンジョンを攻略する面々をサポートする為に、彼女はここに残るつもりだ。
「これが普通のネトゲならウチも一緒にダンジョン攻略しに行くんだけどねー。確かにダンジョン行けば大活躍出来るかもだし」
そう言いながら、璃音は直樹に視線を移す。
「……でもさ、管理者の君も知らない出来事が実際に起きてる訳で。正直何が起こるか分かんないからさー。それなら保険掛けといた方がいいかなって」
「申し出、有り難いです。本当、何が起こるか分からないし」
直樹も素直に感謝を示す。
協力者が多くても、いざという時対応出来るかは別の問題だ。
年の割に、大人びた慎重さで以って動けそうな彼女がいてくれるのは心強い。
「おりおん氏の分は僕が頑張ってくるよ」
エスカルゴは突入する気満々だ。
「校長として生徒の作品を吟味する必要があるじゃん? 校長権限を駆使してでも試さなきゃな!」
それを聞いた理想学園生たちはなんだか嬉しそうだ。
「あれ、てっきりそんな権限とかねーよ! って突っ込まれるかと」
瞬きする校長。
「だって、それくらいあってもいいかなーって」
「大体よ、あそこはおめーが土地借りて作った場所だろ? ハナっからおめーがルールじゃん。なのに全然押し付けてこねぇし、好きにやらせて貰ってんだ。おめーがちょっとくらい権利主張したってどってことねぇよ!」
地味男子が笑むと、金髪が怒ったようにそっぽを向く。
意地っ張りな姿に笑いながらも、ミリタリー女子がちょっと涙ぐんだ。
「私みたいなのがいても良い場所作ってくれて、感謝してるんだよ」
「みんな……!」
「あ、そうだ」
学園ドラマの感動シーン的な風景を眺めていた円には、聞くべき事があった。
「ここって、現実の寝子島でマヌカノイドの影響受けてたっぽい人形たちが集まってたところかな?」
直樹ははっと円の顔を見返した。
「あっ! 確かにそうだよね」
記念樹公園は桜台墓地と重なる位置にあるが、その広さは倍以上だ。
大穴が開いたオリーブの大樹の前は、位置的に人形たちが佇んでいた墓地の奥と一致した。
「でも、どうして? ネットなら場所や距離なんて関係ない筈なのに……」
奇妙な合致に直樹は唸る。
認証の壁さえ超えれば何処へだってほぼ一瞬なのに、何故ここだったのか。
そもそも、何故彼の許可なしに別の空間との経路が開いたのか。
(ここに穴を開けた時、ねこでんは金色の光に包まれてたんだよね)
一緒に円も考える。
槍のように地面に突き刺さったねこでん。
それが、こちら側から扉を開く効果を持っていたのだろうか。
(ウサギくんのいう『お姫様』が、この世界を維持している要因のひとつなのかな……)
分からない事だらけだけれど、ひとつ確かなのは。
マヌカノイドたちに聞こえた助けを呼ぶ声の主は、空間を越えて働き掛けてきていた事。
ここにも気掛かりはあるけれど。
首を捻る直樹をそっと見遣って、彼女は少し後ろ髪引かれる思いで仲間の許に戻った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
前回シナリオ
<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月20日
参加申し込みの期限
2014年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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