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夏だ、きもだめし委員会!
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●お疲れ様!
最終組がきもポストにきもハガキを入れた。もちろんきもハンコは3つ全部押してある。
輝之助と月詠とリンゴは互いの健闘を讃えあった。
「お疲れさまー! いろいろあったけどなーんか昼飯はおごってもらえそうな予感だぜ!」
「それはなにより」
月詠がいうと、リンゴが輝之助に頭を下げる。
「先程は取り乱してしまい申し訳ありません。お化け克服は当分先ですね……」
「オイラこそ申し訳ない……っていうか、リンゴ先輩が人間だったことに一番驚いちまったっていうか」
「Oh……」
ははは、と月詠が笑う。リンゴは思い出したように鞄の中から缶ジュースを取り出した。
「……Well、実は冷えた林檎100%のジュースがあるのです。よろしければいかがですか?」
月詠と輝之助はありがたく受け取り飲み干した。
「うめぇ!」
「良かったです。缶は小さめですが数は沢山ありますので皆さんにもお配りしましょう」
リンゴはそういうと、みんなの間を回り始めた。
屋上は、先に着いた参加者たちに加えて、きもだめし委員として校内で頑張っていた生徒たちが集まってきて、差し入れのリンゴジュースを手に即席のお疲れさま会の様相となっていた。
財前 華蓮
、
十文字 若菜
、
北原 みゆき
の三人は、若菜の携帯でいえーい、と記念撮影。
「先輩、さっきはありがとうございました」
「いいよいいよ」
と笑い合うみゆきと若菜の隣で、華蓮は「はー! 何も怖くありませんでしたわー!」と嘯いている。が、その目元は腫れぼったくて全然説得力がない。
そのとき後ろから華蓮の肩を叩く者があった。リンゴだ。
「お疲れ様でした。どうぞこれを……」
「みぎゃああああああ!」
リンゴ頭に驚いて、華蓮は駆けだした。
「Wow! どちらへ!?」
「おばけぇぇぇ!」
「おばけ!? Oh,no! 一体どこに!?」
リンゴはあたりを見渡す。若菜とみゆきが笑っていた。
なんとなく気まずくて
メルヒオール・ハルトマン
と距離を置いて座っていた
吾妻 優
の元に現れたのは、
八神 修
だった。修はそっと優に写真を手渡すと、ひとことこう言って去って行った。
「新聞の記事にするのは悪いし、もしかしたら記念になるかと思ってな」
何のことだろうと訝しげに修を見送り、それから渡された写真を見て、優は飲んでいたリンゴジュースを吹き出しそうになった。
まさか、理科室でのメルヒオールとの衝撃のシーンが、写真に撮られていようとは!
掌に蘇るやわらかい感触……。
「つか、仕事早すぎだろ新聞部……」
デジタル時代の恩恵だ。
静かに動揺する優の元に、メルヒオールが近づいて来た。優は思わず写真を裏返す。
「Verzeihung……迷惑かけてすまなかったね……一応謝っておくよ」
メルヒオールは小さく頭を下げた。
「これでチャラだ。じゃあ僕はこれで。Auf Wiedersehen. Sehen wir uns wieder.」
返す言葉のない優を一瞥し、メルヒオールは立ち去る。だが、その胸には予感があった。
これがなにかのはじまりになるような、そんな予感だった。
一方、悲鳴で一躍時の人となった
内藤 武諭
は、
仲村渠 鳴
と
御巫 時子
相手に開き直っていた。
「結局、お化け嫌いは乗り越えられたかって? 怖いものは怖い!!! 文句あるか!!!」
時子はくすくす笑っている。
「鳴さんはどうでしたか……?」
鳴はドキッとして声を顰めた。
「え、もしかして怖がってたこと気付いてた? ……恥ずかしいなぁ、もう。みんなには内緒にしてね?」
時子はいたずらっぽく笑って頷いた。
また、別の集団では。
第四組だった
藍沢 響子
、
丹羽 紅葉
と第六組だった
澪乃 澄佳
、
畑中 華菜子
が、女子同志集まって、何が一番怖かったかを語りあっている。
ゾンビと吸血鬼が一番大丈夫だったという事で意見は一致したが、恐いものとなると票が分かれた。
「やっぱり3階の幽霊アル! 最初の『墜ちる少女の怪』の話……あれってホントだったアルな……!」
華菜子が涙目に訴えると、澄佳もうんうんと頷く。
「最後の人も血まみれで怖かったけど、ホントのお化けじゃなかったからねぇ。本物は怖いよお……」
響子は、はじめに怪談をした
民谷 鋭二
を捕まえると、あの話は本当だったのかと詰め寄った。
「噂の真偽、ねえ」
鋭二ははじめにやにやしていた。
だが女子たちがあまりに怖がっているので、とうとうネタばらしすることにした。
「悪いな、あの話は嘘だ」
彼の仕掛けはこうだった。
はじめに、ニセの怪談の噂をみんなに聞かせる。
その後、彼は3階廊下に隠れた。
あらかじめ2階の廊下の窓を一箇所開けておき、その手前の廊下に鈴をつけた紐を張る。階下で鈴がなったら、人形を落とす。人形はチャチなもので、悲鳴は録音したICレコーダーだ。これはほとんどの参加者に人形だと見破られた。だがそれでよかった。二階の人形は、本番への布石でしかなかったからだ。
鋭二は三階の廊下にも二階と同じように鈴を仕掛けた。
鈴が鳴ると、参加者は二階での出来事を思い出して窓の外を見る。
そこで、鋭二のろっこん<巷談写>の出番だ。
彼のろっこんは、噂の内容どおりの幻覚を見せるもの。噂の認知度、新鮮さによって精度に差が出る。つい先ほど噂を聞いたばかりの参加者たちに、リアルな少女の幽霊を見せるのは、他愛もないことだった。そして、すわ本物の幽霊かと驚いた参加者たちは、死角に隠れている鋭二に気づくことなく夢中でゴールを目指した、という次第だったのだ。
だいたいのあらましを知った紅葉が首を傾げた。
「変ね……1階の囁き声はあなたじゃないのね? じゃあ……なんだったの?」
伊木成 爆
と
夢宮 瑠奈
は満天の星空を仰ぎながら放心していた。
「あの、さ……さ、さっき抱きついちまったの、……内緒、な……?」
爆がぼそりといった。瑠奈がゆるゆると顔を向けると、爆は真っ赤になっている。
「その、女の子に抱きついた、とか……恥ずかしいだろ、男として」
「うん、誰にもいわないよ。それに……一緒にいてくれてあたしはすごく心強かったよ。あたし、本当に、ふつうの高校生女子だから……」
夜風がふたりの頬を撫でた。
音楽室にいた
篠木 昴
が謝りにきた。
「驚かせすぎたようだ。悪かったな」
彼は、ろっこん<ダイレクトメッセージ>で謎の声の演出をしていたのだが、爆と瑠奈が思った以上に怖がっていたので心配していたのだ。
瑠奈はにっこり笑って首を振った。
「悪いなんてことないよ。だってきもだめしなんだもの」
通りかかった修が、ふたりが力尽きているのに気づき、気つけに、とハッカ飴をくれた。
「立てるか? せっかくだから皆で写真を撮ろうと思うんだ。あっちに集合な」
こうして、参加者ときもだめし委員全員は集まって、星空のもと記念撮影をすることにした。
修が苦笑する。
「あー、すみません、そのへん、もうちょっと寄って貰えませんか?」
きも先輩と
斉藤 次久
の周りが空いている。それもそのはず、血まみれ――血糊だが――で等身大ロリータ人形を抱えた次久と、相変わらずカパッと笑った不気味なきも先輩の周りは、なんとも近寄り難かったのだ。
「きも君、寂しいね……せめて俺達だけでも仲良く肩を組まないかい?」
「いいともぉぉぉ」
お互い去年もきもだめし委員だったよしみだ。不気味な二人が肩を組んでニカッと笑うと他の者はなお一層近寄り難くなったが、次久たちは気にも留めなかった。
「ま、いいか。じゃあ行きますよー」
タイマーをセットして修もみんなの中に入る。
みんなが思い思いのポーズを決めると同時に、フラッシュが焚かれた。
この校内きもだめし大会の集合写真はのちに、『心霊写真!?』という見出しつきで新聞の紙面を飾った。
なぜなら、この夜の校内にいたのはお客18名、きもだめし委員10名、きもだめし委員長のきも先輩、そこに新聞取材の修を加えても総勢30名。そのうち西野町かなえが先にリタイアしていたため、写真撮影時に屋上にいたのは全部で29名のはずだ。
なのに、写真には30人写っていた!
みんなの顔の合間から楽しそうにピースサインをしている30人目が誰なのか、誰にもわからなかったのだ。
あとは――残念ながら真央の善意の褌を締めた人はいなかったことだけ、お伝えしておこう。
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月17日
参加申し込みの期限
2014年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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