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寝子島高校
マダム千代子と永遠のブルー
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●小さなカップル
「こんにちは、
藤音 鈴桜
です。寝子島観光、私もご一緒させてください」
星ヶ丘に住まう鈴桜は、10歳の少女。
サイドテールを飾ったリボンを揺らして、上品にご挨拶した鈴桜は、そこにいる3歳年上の婚約者・
音羽 紫鶴
に、目を瞬かせた。
「どうして、紫鶴まで居るの?」
「おや、ご挨拶だね。元より、誘ったのは僕だろう?」
済まして答える婚約者に、鈴桜は「そうだけど……」と答えに詰まる。
そんな可愛らしい困り顔を堪能してから、紫鶴はようやく本題へ。
「冗談だよ。僕も寝子島には来たばかりで、事情に疎いだろう?
良ければ君の暮らす寝子島について、教えてくれると助かるんだけど。頼めるかい、鈴桜」
さっきの態度とは一転、真摯に請われれば、悪い気はしない。
鈴桜は二つ返事で承諾した。
「ありがとう、感謝するよ。そういう事で、ご一緒させて貰う音羽紫鶴だ。皆、よろしく」
大人びた礼をとってみせる紫鶴に、それぞれに自己紹介すると、一行は九夜山の展望台を目指す事になった。
九夜山へは、もう一人、紳士が同行する事になった。
元ピアノ職人の、
木原 一颯
だ。20年以上、日本を離れヴェネツィアで暮らしていた彼だが「死ぬ前に遂げたい心残り」と共に帰国し、住まいを探していた。
そんな折りに千代子と出会った一颯が、彼女の願いに深く共感し、行動を共にしたのは、偶然を越えた運命のような気がしてならない。
「ごきげんよう、マダム。よろしければ、僕に貴女をエスコートさせて頂けませんかな?」
白い手袋を嵌めた手に、千代子は微笑んで自らの手を乗せた。
「ちよちゃん、また歩け歩けコースなのだ。頑張るのだ♪」
「マダム、気分が悪くなったら言ってくれ」
後木 真央
と
毒島 林檎
は、千代子の様子をしきりに気にしている。
そして、
御巫 時子
も。
幸い千代子には変わった様子はなく、一颯の導きに従って確りと歩いている。
内心ホッとしながらロープウェイが来るまで、一行はお喋りに花を咲かせた。
「お二人は、もう婚約されてるんですね……」
微笑ましい小さなカップルに、時子が話しかける。
「はい。と言っても……」
ハキハキと答えながら、鈴桜がチラと横目で見れば
「親が決めた許婚だけどね」
隣に立つ紫鶴が、言葉を引き継いだ。
「ふ~ん、相手を選ぶ自由すらねえのか? 窮屈だな」
新江 天懸
は想像してみたが、自分の事情とは かけ離れているため、途中で考えを放棄した。
「そうかな、鈴桜はどう思う?」
「え? そんな事、急に言われても……」
紫鶴に話を振られた鈴桜は、口ごもる。
「私から見れば、お二人はとてもお似合いだと思いますよ……」
時子が柔らかに肯定し、林檎も無言で頷いて。
「婚約者がいるなんて、ドキドキしちゃうねっ」
と、小声で言い添えた。
(紫鶴って……今までにも、何度かパーティとかで顔は合わせていたけど。
わざわざ引っ越してくるなんて、何を考えているのかしら……?)
悶々する鈴桜に、
旅鴉 月詠
が助け舟を出した。
「良ければカップルの君達も、モデルになってもらえるかな?」
「ああ、構わないよ」
求めに応じて、しばし動きを止める紫鶴の横顔を、鈴桜は何ともいえない面持ちで見つめていた。
「若いって、いいですわね」
「ええ、そうかもしれません……」
一颯は少し遠い眼差しで、そう答えた。
酒浸 朱蘭
の鼻歌をBGMに、ロープウェイは展望台を目指す。
「なかなか見事な景色だね」
寝子島の全景が大パノラマで広がり、紫鶴が言う。
利発なその声を隣で聞きながら、鈴桜は落ち着かない気持ちでいた。
(ちょっと、距離が近いわよ……)
触れ合ってこそいないものの、婚約者がすぐ傍に居る不思議な感覚に、鈴桜は自身に問い掛ける。
自分は紫鶴の事が、好きなのだろうかと。
だが鈴桜は、ゆっくりと首を横に振った。
憎くは思っていないけれど、これはまだ恋愛感情ではない、と。
やがて、辿り着いた展望台。
もう少しすれば紅葉が楽しめたのだけれど、と鈴桜は小首を傾けた途端、紫鶴の声が耳に入る。
「秋は紅葉が楽しみだ。そう思いませんか、マダム」
「ええ、本当に」
「ここは自然が豊かで、実にいいね。気分転換にはもってこいだ、ねえ鈴桜?」
「えっ!?」
「……何だい。さっきから、僕の顔に何かついてる?」
「う、ううん。何も……」
真っ直ぐに見つめられ、またしても何も言えなくなる鈴桜なのだった。
●ノスタルジック
次に一行は、一颯の提案で
寝子島イリュージョンランド
へと足を運んだ。
「廃園になってますのね」
ペンキは剥がれ赤錆の浮いた、自分達以外は人っ子一人居ない、客足の途絶えた遊園地の様子に千代子は表情を曇らせた。
「ええ。僕も島に帰り、閉鎖されたと知った時は驚いたし、落胆もした」
でも、と一颯は錆付いて回らないコーヒーカップを撫でる。
かつての熱狂の余韻のように、手袋を嵌めた指先に、熱を感じた。
「廃墟の遊園地も、風情があっていい。そう思いませんか?」
この場所にはもう、子供達の歓声は戻らないだろう。
夢の残滓、そう呼ぶに相応しい園内を一颯は皆を案内しながら歩く。
そうして家族連れや、カップルの笑い声が絶えなかった、往時の思い出を鮮やかに語った。
「ご家族や友人と、遊園地にきた事は?」
「子供達が小さい頃、行った事がありますわ。
うちはみんな男の子で、腕白なものだから、入り口で一斉に別の方向へ走り出してしまって。
そうなるとどんなに叫んでも、戻ってきやしないんですのよ。末っ子を抱えて、主人と必死に探しましたわ。……今となっては、いい思い出」
「そうですか。いや、子供は元気な方がいい」
一颯は楽しそうに笑った。
「僕はメリーゴーランドが好きでね……」
ほら、あったと一颯は、落ち葉と砂埃で汚れた天蓋を見上げる。
「目を閉じて想像してごらん。
きらびやかに飾り立てられた白馬が、音楽に乗せて優雅に廻るさまを……そこに自分がいる情景を」
言われるままに、千代子は瞼を落とす。
そうすれば一颯のエスコートで、オルゴールの曲に乗って空想は翼を広げる。
「さしずめ僕は騎士、貴女は姫かな」
一颯は千代子を伴い、白馬の背に跨る。
ひと時の幻想旅行を愉しんで―― 一颯は野外音楽堂にて、千代子にダンスを申し込んだ。
「伴奏がないのが残念だが……いや、小鳥の囀り 葉擦れの音 小川のせせらぎ。
ここには自然の音楽と、光のきらめきが溢れているね。舞台に不足はない、いかがですかな?」
「喜んで」
千代子を優しくリードしながら、一颯が踊るのはスローテンポのワルツ。
夢のような一時は、瞬く間に過ぎて。
「貴女は魅力的な女性だ。
だが、ありのままの貴女の方が、ずっと魅力的だ。
――病が癒えたら、また僕と踊って欲しい」
モノクルの紳士は、そう言って一時のダンスの相手に、膝を折った。
「また、お会いしましょう」
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月07日
参加申し込みの期限
2014年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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