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●美しきお食事
背後に近づいてくる気配に警戒して、
エレノア・エインズワース
は立ち止まった。
と、背後の気配の戸惑いが背中越しに伝わってくる。
その態度で相手に悪意がないことを理解して、エレノアはゆっくりと振り返った。
「何かごようですか?」
表面上は涼やかな笑み。けれど相手が馬鹿でないのならば、彼女の警戒――いいや、警告に気がつくだろう。
「……おっと、失礼」
案の定、
ロベルト・エメリヤノフ
は掌を前にして一歩下がった。
馬鹿ではないのですね、そんなふうに瞬時に判断してから、エレノアは彼の容姿に魅入った。
派手さはないが、愛らしい顔立ち。柔らかそうな赤毛。品のいいチェック柄のネクタイ。
そしてその彼が紡いだ言葉で、更にエレノアは彼に興味を抱くのである。
「その……美少年かと思って」
美少年。
彼のような人間が美少年という言葉を発する。
それは、是非、話を聞きたいものだ。
逸る気持ちを縛り付け、エレノアはすぅっと口の端を引っ張った。薄い笑みだった。
「美『少年』?」
目の前に並んだ色鮮やかなご馳走なんかよりもずっと美味しいに違いない。
エレノアは勿体ぶるように、自分自身を焦らすように彼に尋ねた。
「そう、だね。美、少年」
男性、ではなく、少年と言い切った彼。
口の端が持ち上がり、エレノアの薄い唇が三日月を描いた。
「……へぇ、面白いですね」
すると、ロベルトも得心がいったというように、不敵な――少し不格好な笑みを浮かべた。
「はああ、きみも美しいものが好きなんだね?」
「そうですね……ひとことで申し上げるならば『内向的な耽美主義者』といったところでしょうか」
「へぇ、耽美主義者ねぇ」
「一般的な男性の同性愛者はマッチョイズムに惹かれるそうですが」
「へえ……なるほど、そういう考え方もあるね」
それはないなと言っているようにも聞こえる。
やはり美少年限定なのだろう。
「少し話しません? 貴方の好みに興味を覚えました」
「そうだね、ここで会ったのも、何かの縁だし」
近くの、できれば人の死角になる場所にあるソファーに腰掛け、
こんな会話には、そう紅茶がいいかもしれない。
エレノアは茶葉をポットに落とした。
エレノアが紅茶の準備をしている間に、ロベルトは柚子のフレッシュジュースとさくらんぼと洋酒のタルトを取ってきた。
これでシェフのおすすめを制覇だ。
ふんふんと鼻歌交じりで、フレッシュジュースのグラスに手を伸ばす。グラス自体がひんやりとして気持ちがいい。
そして唇を柚子で湿らせたころ、エレノアが向かいの席についた。
「お待たせいたしました」
声を聞けば、真正面から見ればその実、美しい女性だということはすぐにわかる。ロベルトに言わせれば勿体ない逸材だった。
「いや、気にしないで」
「そうですか……ではさっそくですが、どういった方がお好みですの?」
「手の届かないようなところに居る子がいいかな」
エレノアは続きを促すようにじぃっとロベルトの一挙一動を見守っている。
その深い色彩の瞳に見つめられると、ロベルト自身、興に乗って、不思議とするすると言葉が溢れ出てきた。
「完璧で、孤高であればあるほどいいんだよ、それが壊れると思うと興奮するね」
と言ってから、あまりに見つめられすぎて、つと不安になった。
ロベルト自身は、美少年ではないのだから彼女は何を見ているのだろうと不安になった。
「えっと僕は……イマイチだから……」
話題を逸らすため半分、好奇心半分で身を乗り出す。
「そんなことより、エレノアの好みも気になるね! どんなのが好きなのかな?」
「私も美少年は好きですよ、美少女も好きですがね?」
「具体的には?」
「天使のような、無垢な感じに惹かれます。
この子はどういう表情をするのだろう、と考えるとたまりません。
悲しい時は? 絶望した時は?」
淡々と語る彼女だが、瞳は感情の繊細な変化を克明に映しだした。
森のように表情を変える瞳だった。
そしてその瞳がきゅっと細まり「……感じた時は?」と言った。
恍惚、とはまさに今の彼女の表情を指す言葉だろうとロベルトは思った。
変化は本当に些細なものなのだけれど。
「最も私自身は肉体的な快感を厭離していますがね」
そんな彼女が快感を求めないとは意外だ。
「僕は肉体的快楽も重視するけどなあ」
その為か、思いのほか残念がるような声が出てしまう。
するとエレノアはくすりとわざとらしく笑ってみせる。
「私は快感に浸っている相手を「観察」したいんです」
「へええ、それもそれで、なかなかいいね!」
心底感心してみせると、エレノアは唇と同じように目を細めた。
「失礼ですが、ロベルトさんの容姿も客観的に言って『美少年』に含まれると思いますがね?」
そんなきれいな表情でなんて馬鹿馬鹿しいことを言うのだろう。
ロベルトは思わず、言葉を失ってしまった。
「……僕なんて……理想には程遠いよ」
「ご自身の容姿には満足言っていないと?」
「これっぽっちもね」
「なるほど」
そこまで続いた会話が嘘に思えるほど、突然の静寂だった。
その時間を終わらせたのは、エレノアがぽつんとこぼしたひとことだ、
「……事物はそれらが崩壊する瞬間が一番美しく輝く物です」
脈略のないひとことだったが、やはりどうやら趣味は合うようだ。
(きっと、今の僕はひどい顔をしてるんだろうな)
自分が、この顔で気持ちの悪い笑みを浮かべているだろうと思うとため息をつきたくなったが、どうにもなりそうになかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月19日
参加申し込みの期限
2014年03月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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