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縁の幻路
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幻想的な世界にポツンと聳える図書館に、
志波 武道
は微かな興奮を抱きながら入った。迷路のように複雑に並ぶ本棚はどれも高く、ズラリと揃った本は圧巻だった。本屋で見た事のある馴染みの本から、どこの国の本とも知れない本まで、興味深気に棚の間を歩いて行く。整体に関する本や、水泳の専門書など、普通の書店では扱っていない本もここにならありそうだった。いや、それだけではなく、ちょっと変わった本も探せばありそうだ。たとえば、魔導書とか。勿論、あったとしても内容を実行しようとは思わないけれども。
興味のある本を本棚から抜き取り、パラパラとページを捲る。どの本も新書のように綺麗で、インクのにおいが心地良い。水泳の専門書を手に取り、飛び出した隣の本を元の場所に戻そうとして、表紙に広がる青い空に思わず目を奪われる。澄んだ空には真っ白な雲が一つ浮かんでおり、丸い太陽がダイヤモンドのように光を放っている。ページを捲ればどれも空と海の写真で、透き通った青空を映す海もまた、吸い込まれそうなほどに美しい。
空はどこまでも高く広く、海はどこまでも深く広い。写真で切り取られた風景は片手で覆ってしまえるほど小さいが、どの写真も奥行きを感じる。じっと見ていると、写真の中に引き込まれてしまいそうだった。暫く写真を見ていると、何かが落ちる大きな音が図書館に響いた。ビクリと肩を震わせ、音の正体を確かめようと写真から顔を上げた時、視界の端に人影が映った。
古書店『月暈堂』の一人息子である昴にとって、ここはとても魅力的な場所だった。珍しい本も多く、全てに目を通したい気持ちはあるものの、幻路が時間制である事を知っていた昴は、そこまでの時間がない事は分っていた。数冊を手に取り、ページを捲る。読み耽っていると不意に大きな音が鳴り響いたが、少し驚いただけで再び視線を本に落とした。
「綺麗な石だね。こう言うの好きなの?」
顔を上げれば切れ長の目をした男の人が立っていた。
「ハジメマシテ。俺は
志波 武道
、寝子高の2年生だぜい☆」
「1年の
鷺守 昴
です。鉱物は好きですね。あと、こういうのも」
昴が持っていた本の表紙を武道に見せる。妖精の本に妖怪の本、小難しそうな歴史の本もある。
「志波先輩は、ここに来るまでに誰かに会いましたか?」
「いや、誰にも。昴くんは?」
「1年生の椿さんと常葉さん、それと『Once upon a time』と言うお店の店主の弓立さんに会いました。弓立さんは図書館内にいるはずです」
「そっか……」
「立て看板は見ましたか?」
「いや。俺、ここに来た時図書館の直ぐ近くにいたから」
「そうですか。どうやらこの世界は、あと2時間半ほどで閉じてしまうみたいです」
立て看板にそう書いてあった。と、昴は静かに告げた。図書館と言う事もあって、昴も武道も声を落として喋っていたのだが、静まり返った空間で、声はよく響いていた。少なくとも、本棚を隔てた向かい側にいた
蓮見 紫音
と
斑鳩 遙
の耳には届いていた。遙は読んでいた本を持ったまま本棚を回ると、武道と昴に合流した。紫音は抜きかけていた本を戻すと、三人の前に立った。
「立ち聞きするつもりはなかったんだが、聞こえてしまってな。さっきの話は本当なのか?」
遙の問いに、昴が頷く。考え込むように持っていた本に視線を落とした遙だったが、すぐにパタンと閉じると顔を上げた。古い新聞記事が年代別に閉じられた本には、友人の死亡記事も載っていたが、遙が今得ている以上の情報は載っていなかった。
「僕は1年の
蓮見 紫音
。……時間で元の世界に戻れるのか……」
寝子島にはないはずの変な場所に迷い込んで少々面食らった紫音だったが、元に戻るなら別に良い。元々、細かい事には拘らない方だった。
「俺は
斑鳩 遙
。寝子島水処理センターで研究員をしている。ところで君……紫音君、だったか? この後、特に用事がないなら少し付き合ってもらえないか?」
「……こんな世界で用事なんてないから、別にいいけど」
紫音が興味のなさそうな瞳で遙を見上げる。どこか暗い表情の紫音に、遙の友人の面影が重なる。紫音も、彼と似た陰が付き纏っているように思えて気にかかった。
「場所を移しても良いか? ここは、会話をするのに適しているとは言えない」
「いいよ」
遙が武道と昴に「すまない」と言って本棚に本を戻しに行き、紫音が小さく会釈をしてから遙の後に続く。去って行く二人を無言で見送った後で、武道と昴は顔を見合わせた。
どうもあの二人は、最初から知り合いだったと言うわけではなさそうだ。高校1年生で美少年の紫音と、大人の男の人でキリっとした美形の遙。何だか物凄く不安を感じる流れで紫音は遙について行ってしまった。水処理センターの研究員だと言うからには身元がしっかりした人だとは思うが、所詮は自称だ。
「……紫音君、大丈夫かな」
「斑鳩さんは悪い人には見えませんでしたし、大丈夫だとは思いますが……」
「まぁ、初対面の少年に何をするってわけもないとは思うし……」
それでも気になってしまうのは、武道が兄気質だからだろうか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月05日
参加申し込みの期限
2014年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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