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真夏の肝……腕試し!
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○試合開始……19:20 残り時間120分
森の静寂を破ったのは、突如鳴り響いたブザーだった。古い劇場のようなブザーの後に、よく通る女性の声が聞こえてきた。
「これより、試合を開始いたします。選手の皆様、防具とカウンターはこれより装着必須となります。制限時間は2時間、健闘を祈ります」
試合開始の合図を聞いてまず最初に行動したのは、赤い髪を風になびかせた
菅波 リナ
だった。試合開始前から開けた場所に陣取っていたリナは、腹一杯に空気を吸い込み、吸い込み、吸い込んで、思いっきり声を上げた。
「よぉーーーーっし!! 闘いたい奴、俺の所へ来ーーーーいッッ!!!!」
リナの声が辺り一面に響きわたり、隠れていた鳥が逃げていった。リナは「ただし火蜂、あんたは来るな!!!!」と付け加えると、「よし」と言ってその場から移動し始めた。
「適当にぶらついて敵を探すにも、近くに居ねえんじゃ意味ねえからな。こう言っておけば、少しは骨のある奴が来るだろ」
そう言ってリナが森の中に入ると、近くからがさりと物音がした。
「ん?」
気になって注視してみると、かすかに動く影が草むらの中に見えた。
「誰かいんのか?」
「にゃーん」
「ねっ、猫……! いやまて、今は喧嘩を……しかし」
しばらくリナは葛藤していたが、やがてちっ、と舌打ちをしてその場から立ち去ると、その陰はへなへなと脱力した。
「あ、あぶなかったぁ……あんな強そうな人、さすがに勝てないよね」
猫の影の正体は、背筋を丸めて隠れていた
雨寺 凛
だった。
「虚偽声楽(フェイク・ショウ)」。自分の声の代わりに好きな音や声が出せる凛のろっこんでなければ、猫の鳴き真似などすぐに見破られていただろう。
「なんだか皆さっきから目がガチだよね……もっと私みたいな女の子とかいないのかな」
一方、リナの挑発に沸き立つ者もいた。ウルフカットの髪を染めた大人の女性、
ライレエ・アーレンス
である。
「ほぉ、結構おもしろそうな奴もいるじゃねぇか」
声の主は結構近くにいるようなので、ライレエも負けじと息を吸い込み、声の聞こえた方に叫ぶ。
「おーーい、誰だか知らねえが威勢がいいな!! こっちだ、闘おうぜ!!」
リナがその声を聞きつけてやってくるまで、1分とかからなかった。
「おう、来たな」
「おおおおおあああああっ!!!!」
ライレエの姿をみるやいなや、リナは大声を上げて突進してきた。
普通の人間であればひるんで動きが止まってしまうような大声だが、ライレエは比較的冷静にリナを観察していた。
「(……でけえな、あたしも結構背が高い方だと自負しているが、それでも頭一つ分くらいでけえ。純粋な力勝負は無理だな)」
リナが膝を突き出す。カウンターの場所など見もしない、純粋な打撃だった。
「おいおい、いきなりかよ」
リナの攻撃を紙一重でかわし、距離をとる。なおも突っ込んでこようとするリナに対し、ライレエはすっと手のひらを前に突きだした。
「待て!」
リナの動きがぴたと止まり、少し萎えたような顔になった。
「なんだよ、せっかく人がやる気満々で闘おうとしてるってのによ」
「せっかくの楽しい試合なんだ、すぐに終わらせたらつまんねえだろ?」
「試合? 知らねえよ、俺は喧嘩しに来たんだ」
「まあ聞けって」
どっしりと仁王立ちで不敵な笑みを浮かべるライレエ。
「私は
ライレエ・アーレンス
、フリーターだ。武器の所持はなし、カウンターは左肩につけてる。お前は?」
とんとんと肩のカウンターをつついて教えてやると、リナはすっかり気落ちしたような表情になった。
「……
菅波 リナ
、武器所持なし、カウンターは……同じく肩だ。これでいいんだろ? 早くやろうぜ」
リナはどうやらカウンターをつけ忘れていたらしく、ホットパンツのポケットから急いでカウンターを取り出して左肩につけた。
「へえ、防具の裏に隠してたとかじゃなく、単純につけ忘れてただけか」
「うるせえ、今つけたんだからいいだろ」
「そうだな。じゃあ菅波、少し……『話をしないか?』」
「今の声って……」
「うん、姉貴だね」
森の中で通りかかる相手を待っていた亨と火蜂のペアも、リナの声を聞いてその男らしさに若干引いていた。
「あの赤鬼とはちょっと闘いたくねえな……。『縮身』で自分が小さくなるのとは訳が違うからな」
「まあ姉貴は結構遠くにいそうだし、あたしがいればそんなに喧嘩は売ってこないんじゃないかな」
「それを祈ってるぜ」
亨と火蜂は低木の陰に隠れていたが、なにせ森の中なので相手が生真面目に山道を通ってきてくれるとは限らない。誰も来ないのに全方向に対して注意を払わなければいけないというのはそれなりにストレスになる。
「そういえば、ななみん。ほんとにあの作戦でいいの? 怖くない?」
警戒に飽きたのか火蜂が口を開くと、亨はふっと笑った。
「もちろんだ。受付の時も強そうな奴らがうじゃうじゃいただろ? ああいうのに勝つには、普通の作戦じゃだめだ」
と、そこに素直に山道を通ってきた影が一つ。
矢萩 咲
である。
「おおっ……あの見覚えのあるシルエットは」
「あ、さっきの人だ」
「赤鬼は勘弁だが、こっちの鬼は大歓迎だ。金棒も持ってないしな。プランAで行くぞ」
ひそひそ話す二人は、咲に奇襲をかけるための準備にとりかかった。亨がろっこん「縮身」で小さくなり、火蜂の手の中に収まる。
「よし、オッケーだ。鬼退治といこうぜ」
火蜂のもちもちした手に包まれながら、亨は数秒後のシミュレーションをした。
まず、火蜂が自分を投げ、鬼矢萩の背中に取り付く。ひっつけたら縮身を解除してそのままロデオ。そこに火蜂が追撃。
頭の中で「くっ……卑怯な」とうめく咲を想像してにやりと笑うと、咲の通過を待った。
亨の体を、きゅっ、きゅっ、きゅと火蜂が軽く握る。投げる前のカウントダウンの合図である。
瞬間、亨の体が浮遊感に襲われ、亨は宙に投げ出された。手と足を広げてバランスを取りつつ咲を見ると、振り返った咲と目があった。
「(……あれ? 確か、鬼矢萩の背後から投げたんだよな? なんで目が……)」
考える暇もなく、亨は万力のような力で体を掴まれてしまい、「ぎゅうっ」という変な声を出してしまった。
「あら……どこかで見たことあると思ったら」
妙に冷静で、重たい声が亨の頭をゆさぶる。咲の表情は、鬼のような微笑みだった。
「お久しぶり、変態さん。今日は容赦はしませんよ」
「お……お久しぶりです、姉御……」
亨がゆがんだ笑顔を見せると、咲は亨の体を思いっきり地面に叩きつけた。
「ごえっ……!?」
背中から打ちつけられ、亨は肺の空気をすべて持って行かれた。縮身で体が軽くなっているのと防具を全身につけているおかげで気を失ったりはしなかったものの、首の後ろで「カチン」という音が聞こえたのがわかった。
「ななみん!」
咲が亨の体を踏みつぶそうと足を上げた瞬間、火蜂が飛んできて咲の横顔に蹴りを叩き込んだ。咲はしっかりと蹴りをガードしたが、亨の体を踏むには至らなかった。
「! 協力者ですか」
咲は火蜂の目を見ながら足払いを仕掛けたが、火蜂はとっさに跳ねて咲の側面に回り込んだ。
「今だ! ななみん!」
火蜂が合図すると同時に足下が急激に膨張し、咲は右足をとられてバランスを強制的に崩されてしまった。急いで体制を立て直すが、そこに火蜂がすばやく突進し、鋭い蹴りを叩き込む。
「ぐっ……」
咲はガードが間に合わず、いい打撃を貰ってしまった。今度こそ立て直して森の中に隠れるが、蹴られた肩が軽い麻痺を起こしているのがわかった。
「ななみん、動ける?」
火蜂は咲を追わず、地面に大の字でダウンしている亨に声をかけた。
「な……なんとかな。でもすまねぇ、たぶんカウント持ってかれた」
亨の体を起こしてうなじのカウンターを見ると、確かに「2」だった数値がひとつ減っている。
「大丈夫だよ、まだひとつあるし。どうする? 一旦引いてプランBでも考える?」
「プランB……プランBか」
むくりと亨が起きあがった。
「そんなものはねぇさ。行こうぜ、今度こそ鬼退治だ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
むょりん
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月10日
参加申し込みの期限
2014年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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