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真夏の肝……腕試し!
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○試合開始前……19:05
参加者全員が受付を済ませて森の中に入ると、そこにはちょうどいい広さにならされた広場と、公民館程度の大きさの、いかにも仮設といった感じの小屋が建っていた。
「そちらの広場で少々お待ちください」
「はい、どうもです」
相変わらず暗闇では見づらい格好のスタッフに、
八咫 鏡
はいちいち律儀に返事をする。
普段は星ヶ丘寮のスタッフをしている鏡は、体にいかつい防具を装着してもなお場違いな雰囲気を醸し出していた。彼女……いや彼は、傍目からはどう見ても戦いに不向きな女の子である。
そんなわけで広場に全員が集まったところで、そこかしこに設置されたスピーカーから女性の声が(夜なのでほどほどの音量で)響きわたった。
「これより、真夏の腕試しを開始致します。まずは、今回の試合におけるルールを確認させていただきます」
喋っているのは先ほど鏡や他の参加者たちを誘導したスタッフだった。顔は黒い布でわからなかったが、声とその胸のふくらみでなんとなく参加者たち全員がそれを理解する。
それから説明されたのは、2時間の制限時間、試合形式、カウンターによる勝利条件、危険行為によるペナルティなど、チラシにも書いてあった基本的なルールだった。
「それでは、主催者による挨拶です」
司会の女性が浅く頭を下げて奥に引っ込むと、一拍おいて似たような格好の人物がどこからともなく現れた。
「あの方が……主催者さんですか」
妖艶な容姿を防具で抑え込んだ
エレノア・エインズワース
がぽつりとつぶやいた。
主催者らしき人物は他のスタッフと同じように黒の作務衣と黒子のような顔の布に身を包んでいたが、少し高級そうな生地の羽織をまとって、なんとも威厳のある風格を醸し出していた。
作務衣と羽織でわかりにくいがその上からでも体格がいいのも見て取れる主催者は、羽織をはためかせ、足首まで固定するタイプのわらじでじゃりじゃりと音を立てながら参加者たちの前の壇上に出てくると、手に持ったマイクを使わずに声を上げた。
「諸君! 今日はよく集まってくれた!
諸君等には山の声が、川の声が、木の声が聞こえるか!?
私には聞こえる! 闘え、闘え、闘えと! 我らを燃やす熱を生み出せと!!
諸君よ、場所は用意してやった!
名札を集めろ!
存分に、闘うがよい!!!!」
主催者はどこか歳を重ねたような渋みのある声だったが、参加者一同の耳や腹の中に響くほどの大音量だった。思わず参加者の数人の雰囲気がぴりっと張りつめる。
主催者はそこまで言って一度口を止めると、今度はマイクを口に近づけた。
「えー、というわけでですね、ええ、えふん! ……今回はあんな見づらい場所にばかりチラシを貼ったのにもかかわらずですね、えー、非常に多くの方に集まっていただきまして、大変、えー、ありがたい限りでございまして」
主催者はたった今の覇気のあるしゃべり方とはうってかわってマイク越しでも聞き取りにくいぼそぼそ声でしゃべり始め、そのあまりのギャップに会場は一気に気の抜けた雰囲気になってしまっていた。
「えーとですね、まあなんというか、お強そうな方々ばかり集まっていただいている訳なんですけれども、えー、あのチラシにも書いてあった通りですね、危険行為はなるべくしていただかないようにと思っておりましてですね、いやその、中には学生さんもいらっしゃるわけですから、そういった方々にけがを負わせちゃうと色々とですね……」
気弱すぎる主催者に誰もが「これ、ほんとに大丈夫なのか……?」と思っていると、先ほどのスタッフの女性が主催者になにごとかつぶやいて、主催者からマイクを取り上げた。
「あー……」と主催者が軽くうめき、空を見上げてその手で顔をおおった。
そしてようやく顔を下げたと思えば、その体はマイクを使う前のぴりぴりとした緊張感を取り戻していて、
「面倒だ、とにかく闘え! 以上ッ!!」
そう言ったかと思うと、主催者の男はさっとひるがえって闇の中に消えていった。
○試合開始直前……19:10
主催者の投げやりなかけ声にスタッフが動き、参加者たちは何人かずつ森の中に入っていった。
「うん、ハンデと言ってもそこまで重くないな。これなら普通に戦えそうだ」
薄暗い森の中を静かに歩きながら、
御剣 刀
は手に持った竹刀を軽く振り回した。
刀は武器として竹刀を持ち込んでいた。ルールによって武器の持ち込みは防具の重量が増加するハンデを負う決まりになっているが、全身の防具が少しずつ増加する上、竹刀はリーチが優れているものの殺傷力も低い。確かに重量は増加しているものの、鍛えている人間であれば問題はない。
『ぶきといっても、竹刀だもんね』
隣を歩いていた
小山内 海
がスケッチブックに書いた文章を読み、刀が「そうだな」と頷く。
刀と海は今回の試合で協力関係を結んでいた。といっても参加前から作戦などを相談していたわけではない。受付が終わった後に偶然出会い、じゃあ、と協力することになったのだ。
海は防具で隠されているものの、服装は黒い上着に黒いストッキング、藍色のホットパンツと暗色で統一されており、光の具合によっては防具と顔だけ浮いているように見えなくもない。海は上着を防具の上から着込んで、カウンターを服の下の胸の辺りに仕込んだ。
「しばらくしたら試合開始の放送が流れるらしいけど、あまり時間はなさそうだな。急ごう」
『うん』
少し歩調を早めて歩くが、もうすでにフィールドの端の方まで歩いていたらしい。フィールドの端を示す蛍光色のロープと照明が突如現れた。
『これが、フィールドのきょうかい線?』
「そうみたいだ。いったん戻って拠点になりそうな場所を探すか」
「照明があるって聞いてましたけど……案外少ないんですね。これではすぐに迷ってしまいそう」
動きやすい長袖に長ズボンという山を理解している格好で臨んでいるエレノアだったが、その服装と防具と、おまけに暗闇でその妖艶さは欠片も感じ取れない。
「しかしあの方、小川の場所は教えてくれませんでしたね。まあ山の地図なんてありませんから無理もないですが……どこにあるんでしょう」
エレノアはカウンターをリュックで覆えるように背中につけていた。リュックの重みでカウンターが増えるのが心配だったが、荷物も軽くしてあるので大丈夫だろう。
「それにしても静かですね。他の参加者の方にも会いませんし」
周囲を見渡してカメラを探すも、入念にカモフラージュされているようでどこにも見あたらなかった。
「あら?」
ふと何かの音が耳に入り、エレノアは立ち止まった。
耳をすませてみると、かすかに水の流れる音。
「ふふ、ようやく見つけましたね」
音を追って山の斜面を降りると、思った通りそこには小川が流れていた。
「さて、橋は……」
「おお、ようやく人が通りかかった! よかったー」
安堵したような声と立ち上がる音を聞いて振り返ると、そこには
邪衣 士
の姿があった。
「あなたは?」
「俺は
邪衣 士
。ちょうど迷子になって困っていたんだ。君は?」
「
エレノア・エインズワース
です。さっきまで小川を探して歩いていたんですけど、まさか森に入って数分足らずで迷う人がいるとは思いませんでしたね」
「……まあそれはそうと、君は今一人か?」
「そうですけど」
「悪いけど、もう少し見晴らしのいい所まで案内してもらえないか? 俺はこれ以上無駄に歩きたくないんだ」
「いいですよ。私もこの小川にかかっている橋を探しに行くところですから。けれど、よく見てないとそのカウンター、押しちゃうかもしれませんよ?」
士の下腹部に装着されているカウンターを眺め、意味深な微笑を浮かべるエレノア。
「そうか、俺は押す気はないから先に行ってくれ」
「……ジョークですよ、一応言っておくと」
小川の橋を見つけたのは、それからほどなくしてのことだった。
川自体が小さな川なので、橋もそれなりの大きさだった。が、かなり最近に作られたものらしく、材料の木も新しく、作りもしっかりしているように見える。
「さて、と……」
エレノアがリュックからおもむろに水の入ったボトルを取り出すと、周囲に何者かの気配を感じ取った。
「む、何奴! ……と、士殿でござったか。これは失礼」
「夏神? 君も参加してたんだな」
橋のたもとから現れたのは
夏神 零
だった。
「かつて鍛錬の場であった九夜山で試合を行うと聞き及び、懐かしい気持ちで推参した次第でござる。……そのおなごは?」
「
エレノア・エインズワース
。先ほどこの川の下流で偶然お会いしました」
「そうでござるか」
話題がなくなり、三人の間に痛い沈黙が流れた。エレノアは早く橋に水を撒いてしまいたかったが、いずれ敵になるであろう人間が二人も近くにいたのでは怪しい行動はできなかった。士も士で誰かについて行かないとすぐに迷子になってしまうし、零も一人だけこの場を去るのが気まずく、動けずにいた。
数秒の沈黙のあと、意を決したエレノアが口を開いた。
「……あ、あの。よければこの三人で、協力しません?」
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担当ゲームマスター
むょりん
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月10日
参加申し込みの期限
2014年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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