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●溶ける、溶ける
「2年10組、裏番長な櫻ちゃんヒマァ? 暇ならちょーっち付き合って!」
そんな、軽い誘い文句に付き合って。
几帳面な
楪 櫻
は、約束の10分前には集合場所に居た。
白い七分丈のYシャツにジーンズ、いつもは後ろで一つに束ねている長い髪は、今日は解いて自由に遊ばせている。
ラフなスタイルも、古風ながら凛とした彼女の雰囲気に、良く似合っていた。
(全く、誰が裏番長だ……)
決して怒っているわけではなく、その証拠に彼女の口元に浮かぶのは、苦笑である。
(まぁ……確かにテスト休み中は特に予定も無いし、暇と言えば暇なのだが……)
待つこと、しばし。
正確に言えば、10分。
「おぉ櫻ちゃん私服……! 最初分かんなかったぜ、髪おろしてるのもなかなかいいな」
櫻を誘い出したのが、この男だ。
愛しい弟を追って、遅れて寝子高に転校してきてしまった、
水泳部
所属、
神速脱ぎ
の
志波 武道
である。
ちなみに櫻とは、クラスメイトでもある。
「俺参上! 時間ジャスト、さあっすが俺……って、櫻ちゃん暑い中、待たせちゃったかな? チョーごめん!」
ぱちんと手を合わせる武道に、櫻はゆったり首を振る。
「約束の時間は守れている、謝る必要はないさ。それより、今日はどこに行くつもりだ?」
ローライズにワイシャツ、スタイリッシュにオシャレタイを合わせた武道に問えば、彼はよくぞ聞いてくれましたとノッってくる。
「テスト休みヒャッホイ! 題して、『シーサイドタウンの新店舗ブドーチェック!』。今こそ弟が、友達や彼女と行きそうな、お店チェックのチャンス! ただおひとり様じゃ……って場所もあるんだよなぁ」
「なるほど……それで私か、力不足でなければいいが」
「え? 櫻ちゃん、こゆトコあまり来ないの?」
「普段の買物は、大抵近い店で手短に済ませるのでな……一人暮らしを始めてから、ゆっくりと店を見て回る事が無かった」
両親を亡くしてからも、櫻は親戚の助けを借りず、自立した生活を送っていた。
周囲に心配を掛けたくないという思いからだが、それが余計に気を遣わせる結果になってやしないかと、懸念もある。
意識せず伏し目がちになる櫻に、武道は事のほか明るい声を上げた。
「モッタイナァイ、いい機会だ見よ見よ!」
「あ、ああ……そうだな。せっかくの機会だし」
「そそ、じゃあ向こうの端から、レッツラゴー☆」
天真爛漫な振る舞いに垣間見える、暖かい気遣いに背中を押されるように、櫻は歩き出した。
ショッピングモールには、食料品をはじめとし、生活雑貨、ファッション、コスメ、フレグランス……これほどのバリエーションが果たして必要なのだろうか、と呆れるくらい。
「何と言うか、色々とあるのだな」
「アハッ☆ 櫻ちゃんびっくりしちゃった?」
ソフトな突っ込みに、櫻は自分が随分あたりをキョロキョロ見回していた事に気付いて、赤面した。
――しかし……こういう事に、私が誘われるとは思っていなかった。
自分で言うのも何だが、私は話が上手い訳でもなければ、愛想が良いとも言えんしな。
それを直接言えば、こいつは「そんな事ない」と言うだろうが……。
櫻は熱心に『弟マル秘メモ』を、ガリガリやっている武道を盗み見る。
(志波はおちゃらけて見えて、その実、他人に気を遣える奴だ)
――他人に気を遣ってばかりだ、というのは私の思い過ごしか……?
「お前は、自分の買物をしなくてもいいのか?」
「えー? いやぁ、俺は金欠だし、過程で満足するからな。櫻ちゃんのレア姿と、弟への情報ゲット出来ただけで十分収穫だ……あ、ひょっとして、櫻ちゃん退屈かな?」
「いや、そんな事はない。色々見られて、思いのほか楽しませてもらってる」
言いながら、ああ、と櫻は思う。
訪れる人の目を楽しませるために、たくさんの物が揃っているのだと。
「そっか、なら良かった! ところで小腹とか空かない? そろそろ行っちゃおうかな?」
「?」
小首を傾げる櫻を、武道はカフェに招いた。
へへ、と武道は笑う。相も変わらず、怪訝そうな櫻を席に座らせると、ウェイトレスに何か注文した。
「これがメインイベント! 甘党の弟なら、絶対に気に入るであろう……」
やがて運ばれて来た、パフェに櫻はポカンと口を開けた。
「何故二人で来たかって? そう、これが頼みたかったのだ!!」
テーブルの中央に鎮座するのは、二名以上から注文可能なジャンボパフェ。
「いやぁ、今日は付き合ってくれてアリガット! ささやかだけど、パフェが今回のお礼ってことで!」
食べて食べて、と自らもスプーンを手にとって、勧める武道。
金欠だって、言ってたのに。櫻は、目尻を下げた。
「礼か……じゃあ、遠慮なく」
「うんうん。トケる前に、超食べよ☆」
「こういったものは普段食べんし、何よりこうして休日に他人と過ごしたりする事は滅多に無いからな。何と言うか……新鮮だよ」
勧められるままに、スプーンを手にしてクリームを掬う櫻に、武道も安心したようにパフェに手を伸ばした。
と。
「わー、店の中はやっぱり涼しいね~♪」
「この店、平日昼間だけ、お得なセットメニューがあるんです」
マイペースな
不知火 垂
を先頭に、おさぼり女子高生一行が店に雪崩れ込んできた。
「あ、脱衣センパイだー!」
ののこが、大きな声を上げた。
「ゴフッ!!」
「大丈夫か、志波?」
咽た武道を、櫻が気遣う。
「駄目だよ、野々さん……デートの邪魔しちゃ……」
恵御納 夏朝
がペコリと頭を下げて、ののこの背中を押して、一番遠いテーブル席へ向かう。
「え、そうなの!? ご、ごめんなさーい、ごゆっくり~」
「え、違……っ!!」
今から訂正しようにも、それじゃあ逆にムキになってるみたいで……。
武道は浮かせかけた腰を、すとんと落とす。
「ごめんちょ、櫻ちゃん……」
「いや、いい。私は全く気にしてない」
また一匙、櫻は済ましてパフェを掬って、ふーふーと息を吹きかけた。
「ぷっ……!」
「な、なんだ、志波?」
顔を上げた櫻に、武道は指を差して笑う。
「それ、アイスだよ? 櫻ちゃん」
「……あ。つい、うっかり……」
赤面する櫻を、武道はそれ以上からかう事はせず、優しい微笑みを向けた。
もう一度、スプーンを拾い上げると――。
「……アリガトね、櫻ちゃん……」
「ん……?」
「いや、こっちの話☆」
武道はこの日、本当に伝えたかった、感謝の気持ちを吐き出した。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月08日
参加申し込みの期限
2014年03月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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