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暑いんです。
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太陽の下で燦然と輝くのはまたたび動物園の一年間入園フリーパス。貰ったからにはたっぷり活用しちゃおうと、
夢宮 瑠奈
は暇な休日があればあしげくまたたび動物園へと通っていた。
今日のお気に入りはグリフとヒース。人間らしい仕草をすると話題になりつつある白熊親子だ。
夏らしいサマードレスの裾を翻し、瑠奈は麦わら帽子のつばを押さえながら飼育員へと駆け寄った。手馴れたように氷が手渡される。
「ひーすー! ぐりふー! 氷だよ! とってもつめたいよー!」
そう言って空高く氷を放り投げる。綺麗な弧を描いてプールに落ちた氷は大きな水音を上げ、小さな虹を作った。
「わあっ!」
偶然の産物に瑠奈は目を輝かせる。
氷に喜ぶ親子に満足した瑠奈は、何やら興奮したような猿達の鳴き声を耳にした。ついつい気になって猿山へと向かう。
猿山はちょっとした興奮状態だった。
何故なら月詠が差し入れた冷凍スイカにボス猿パンチは大満足で上機嫌。それに釣られて猿達のテンションはうなぎ上りだ。
それにライバル心を燃やしたのは華蓮だ。自分の素晴らしさを広める前に月詠の素晴らしさが広まっている。このまま黙って見ているわけにはいかない。
ダッシュで自動販売機でアイスを買った華蓮は、手近な猿へとほーらほーらとアイスを見せびらかす。
ボス猿への献上品の分け前を待つよりも、目の前のアイスへと興味を奪われた猿達は、華蓮の前で鈴なりだ。
「ホーッホッホッ! お猿さん、アイスが欲しければ私の言うことを聞きなさーい! まずは、ジャンプ!」
華蓮の号令に猿達は一斉にジャンプ。それに気をよくした華蓮はもったいぶるようにアイスをちらつかせた。
「そうね、次は何をしてもらおうかし――あーっ! 何をしますの!」
「すまん。食べたがっていたようだし、こうも暑いと気の毒で……」
大胆にもアイスを猿山に放り込んだ貫司は、いいところだったのにと華蓮に非難されてしまう。
そしてそこにやってきたのは氷を持った瑠奈。
「パンチー! あなたにも氷のおすそわけ! 暑いのはコオリゴオリだもんね!」
そう言って瑠奈が氷を投げるのと、寒いギャグにパンチがろっこんを発動させるのは同時。
ばちこーんっ☆
「ひゃ!?」
「あいたっ!」
見えない何かにおでこを小突かれた瑠奈は、その勢いによろけて近くの華蓮にぶつかる。その拍子に瑠奈の麦藁帽子が宙に舞い風に吹かれて飛んでゆき、華蓮のアイスは猿山の中に落ちてしまった。
「あー!!」
「ごめんね、あとで弁償するからっ! わ、私の帽子ーっ!!」
瑠奈は華蓮に謝ると、慌てて麦藁帽子を追いかけ始めた。
「こら、食べるんじゃありませんわーっ!」
華蓮の悲鳴をバックに器用にアイスをキャッチしたのはパンチ。うまうまとアイスを食べ尽くすと、ポイとアイスの棒を華蓮に投げ渡す。
ぴしりっと華蓮の頬が引き攣った。
「ムッキー!! この猿ッ! 人間様に楯突こうだなんていい度胸ですわね! どっちが格上か体に教えてさしあげますわっ!」
真っ赤になった華蓮は猿山の柵を乗り越えようとし、
「は、放しなさい! ここでガツンと叱らないと、ますます猿が調子付くのですわッ!」
「うちのパンチに喧嘩を売るのは駄目ですよー」
猿山担当の飼育員に別の場所へと連れて行かれるのだった。
賑やかな一部始終を見ていた月詠は小さく呟く。
「――ここはいつ来ても楽しいな」
「そうだな」
その隣でスケッチを終えた貫司が同意した。
麦藁帽子を追いかけて、瑠奈が辿り着いたのは先ほどまでいた白熊コーナー。そこは氷の配布が終了したらしく、台車の傍には配布終了という紙が張られていた。
ひらりと風に乗った麦藁帽子はコーナー内へと落ちていく。慌てた瑠奈は加速する。
日陰で白熊親子を見つめていた時子の前を走り抜け、瑠奈は手すりに身を乗り出して帽子を掴もうとするが――僅かに届かず。
麦藁帽子がプールの中へ落ちようとしたその時、瑠奈の視界にヒースが映った。
「ヒース! おねがい、その帽子とって!」
その切羽詰まった瑠奈の声に、ヒースが動いた。
小さな足を懸命に動かし、全身をバネにして大きくジャンプ! その小さな頭に麦藁帽子がすっぽりと被さった。
着地の勢いでよろけ、尻餅をついたのはご愛嬌。ヒースは瑠奈を見上げ、褒めて褒めてと「きゅ!」と鳴いた。
「ありがとう、ヒース!」
お気に入りの麦藁帽子の無事に瑠奈は喜ぶ。
ヒースにお礼をするのはどうすればいいだろう。氷の配布も終わってしまった。今、瑠奈にできることは――?
答えに辿り着いた瑠奈はヒースに向けて微笑みかけた。
「……ヒース、本当にありがとうね。これが今できるお礼だよ」
す、と瑠奈は息を吸う。
ある日の動物園
それは真夏の特別♪
滑り出したその歌声に、グリフが顔を上げる。
暑い空の下
冷たい水の中
あなたはどちらがいい?
わたしはついていくわ♪
麦藁帽子を被ったままのヒースがリズムに乗って揺れ始めた。
快適なセカイへ、楽しい世界へ
一緒にいこう、楽しもう
どうせ生きるならそれがいいよね♪
歌い終えた瑠奈に向けられたのは、たくさんの拍手。帰り支度をし付近を通りかかった客達が、彼女の歌を聞いていたのだ。
「皆さん、聴いてくれてありがとう!」
瑠奈は大きくお辞儀をし、その拍手へと応えたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
はと
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月17日
参加申し込みの期限
2014年02月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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