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◆音楽兄弟
中学2年生の柳司(
浅沼 柳司
)と中学3年生の正敏(
広村 正敏
)は、兄弟であると同時に、バンドの相方でもあった。
TVのロックスターへの憧れから始まって、ユニットを組んだ二人は、弟の柳司がベース、兄の正敏がギターを担当している。
メンバーが同じ家に住んでいるというのは、大きな強みでもある。
毎晩、遅くまで五線譜を前に頭をつき合わせて、楽器を抱えて眠ったまま、朝を迎える事も珍しくは無かった。
時には、ご近所から騒音で苦情が入って、父と共に頭を下げに行った事だってある。
正敏の担任の先生は、教え子の進路の事で相当頭を悩ませているらしく、放課後呼び出されたのも一度や二度じゃない。
けれどもどんなジョーシキも、二人の情熱の炎を消す事は出来やしなかった。
そしてついに完成した。二人で作った、初めての曲。
「リュージ、これでどうだ!?」
「カンペキや、兄貴!」
苦労の跡が見える楽譜を、感慨深げに見下ろした二人は、向き合って固い握手を交わした。
「親父ーっ!!」
「親父、聞いてくれー!!」
賑やかに殺到してきた息子達の声に、父は「パパ」呼びを強要する事も忘れて、呆気に取られた。
「どうした、ジュニア達?」
めいめい楽器を手に、誇らしげに胸を張る彼等に、父も察したかコンロの火を消して。
「なあ、親父! 俺、兄ちゃんと曲作ったんや!」
「ほお、お前達だけでか!?」
大仰に驚いてみせる父、それが何だか心地いい。
「そうとも。聞いてくれよ親父! 2人で作った、初めての曲を!!」
「まあ、親父がアカン言うても、無理やりにでも聴かせるけどなー」
「駄目なもんか、聞かせてくれ! お前らのソウルを!!」
どっかとソファに腰掛けて、父は二人が演奏を開始するのを、目を輝かせて待っている。
「よーし、行こうぜリュージ!」
「おう、兄ちゃんいくで!!」
アイコンタクトを交わすと、二人はワン・ツー・スリー・フォー! の掛け声と共に、楽器をかき鳴らした。
ズンジャカズギャドギャボカズドーン!!
腹の底に響く重低音から、耳をつんざくような高音まで。
聞け! 俺達のパンク魂を!
兄弟はこれでもかと、想いを歌に乗せて響かせた。
「親父、どうやった!?」
最後まで歌いきった時、柳司と正敏の顔はやり遂げた満足感で一杯だった。
「どーだ、スゲーだろ! 俺達の曲は! 誰かのマネッコじゃねぇ! 俺らの曲だ!」
「ああ、大したもんだ! 流石は俺のジュニアだ」
父は本当に嬉しそうに、二人をまとめて抱きしめた。
「へへっ! 俺は世界のパンクスターに、なってやるぜ! リュージと世界を目指すんだ!」
「おお、でっかく出たな! 男はそうこなくっちゃな!!」
「ワクワクするだろ? そうだろ親父!」
「ビッグになったら、パパを特等席に招待してくれよな!」
「任せとけ!」
父と兄のやり取りを耳にしながら、柳司の胸には小さな違和感が浮かび上がっていた。
――あれ? いつもやったら、こんなことしたら怒られるんやけど……何か今日の親父は違う……?
しかし嬉しそうな父の顔を見ていると、こんなもんやったかな、とも……。
あれ?
「なあ、リュージ。ここもっと盛り上げないか?」
「ん? やっぱサビん所、もっとロックな方がええかな!? 夜露死苦みたいな感じにした方がええかな!?」
流れを爪弾いてみせる。
「いやいやそうじゃねぇよ! もっとグワーッと……!」
「せやな……やっぱ兄ちゃん、もっとロックっぽいのにしようや! 俺さ、兄ちゃんとやったら、メジャーデビューできる気がするんや!」
「あぁ! 俺達で俺達の歌でな! 一緒に世界へ羽ばたこうぜ!」
「さからさ、だからさ!」
「な、親父! 俺たちを応援してくれよな!」
「勿論だとも!!」
父はニカッと、満面の笑みを浮かべてサムズアップした。
――あれれ?
柳司は二度、三度瞬きをした。
こんなうるさくしてるのに、親父が怒らへん……?
というか、パンチが飛んでこうへん……?
「……っていうか、この人誰や?」
「柳司?」
異変に気付き、どうしたと伸ばされた手を柳司は無意識に振り払った。
「俺の親父って、もっと熊みたいにいかつかったはずや! そうや、兄貴も音楽やってなかったはずや……!!」
疑問が確かなものになって。
柳司の姿は、その世界から消えていた。
目覚めて……柳司は酔って眠っている正敏を見た。
自分の倍以上は年輪を重ねているであろう、男。
だが残っている「兄」の面影に意を決して、そっと肩を揺する。
「起きてや、なあ」
「ん……あ? 俺は、起こされるならねーちゃんが……お?」
水を手渡してくれる少年は、見ていた夢の中の「弟」にどこか似ていて。
「兄ちゃん、どっかで……むしろ今まで会ってたか?」
「どうもっす……エート、俺は
浅沼 柳司
いうもんやけど」
「おお、オジサンは
広村 正敏
という者だ」
「音楽、されてたんですか?」
正敏が目を丸くする。
そうして二人は互いの見た、夢について話し合った。
「へぇー! 夢の中で兄弟たぁ、不思議なこともあるんだなぁ!」
「ホンマに……」
しかも空手道場の末っ子の自分が、ミュージシャン……やて。
柳司は気恥ずかしさに、頭を掻いた。
「俺ぁ、そこの
寝子島 Loosey
ってぇライブハウスで、店長やってるんだよ」
「えー、マジですか!?」
聞けば正敏、過去にインディーズではあるがパンクロックのバンドを組んでいたらしい。
必死に働いて稼いだ金でライブハウスを開き、生の音楽を楽しんでもらうのが、現在の彼の生き方だった。
「カッコええなぁ……」
「……へっへ、なんだか懐かしい気持ちになったぜ。少年! 夢を忘れんじゃねーぞ! 俺でさえ忘れちゃねーんだからな!」
“人の心を揺さぶるパンクスターになる”夢をな!
バシンと肩を叩いた力強い手に、柳司は魅入られたように頷いた。
「あの、もし良かったらやけど……そのライブハウス、邪魔してもええですか?」
「ああ」
待ってるぞと笑う正敏の顔は、自分達を手放しで応援してくれた夢の中の父と、どこか雰囲気が似ていた。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月20日
参加申し込みの期限
2014年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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