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<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
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●尽きぬ緑の下で●
「校長、これこっちで良いかな?」
「うーん、もうちょっと右の方が、横を通った時ぶつからなくて良いかも」
「りょうかーい」
chトラの寝子島高校に当たる場所に建つ理想学園、そのリーダー『エスカルゴ』は学園に集まったアバターたちとの作業に勤しんでいた。
「ちょっと出て飲み物取ってくるよ」
「「いってらっしゃーい」」
エスカルゴ・臼居
がダイブを解くと、その場にただのアバターに戻ったエスカルゴが残る。
「ダイブしてやるのも、しないでやるのもどっちも利点があるよね」
流石にネットゲームと引き篭もりのマスター、色々切り替えながらプレイするのに長けていた。
「温室も結構いい感じに出来てきたねー。これもみんなが手伝ってくれたお陰だよ」
「えへへー、花壇もきれいに出来たねー」
引き篭もり仲間のもれいびが、嬉しそうに花壇の周りを回っている。
「あのさー(ブチッ)昨夜、久し振りに(ブチッ)外出てみたんだー(ブチッ)
じゅ、10分もたなかったけど(ブチブチッ)、進歩(ブチッ)したよね?(ブチッ)」
「それはおめでとうだけど、何ブチブチやってんの?」
「あ、これボクが作った草むしりのモーション」
「無駄にリアル……」
「作ってるのが温室とかだからって。もっと他になかったのかよ、花に水やるとかさ」
「はは、いつも通りじゃんか」
相変わらずな面々と、時に真面目に時にバカやりながら色々なものを作り上げていくのが楽しい。
「後は、飼育小屋とか動物を飼うスペースか」
「コケッ」
なんか誇らしげに、仲間のひとりが鶏型マヌカノイドを抱えている。
「……まだ何も作ってないよ?」
「だって校長に見せたかったんだもん! 上手く出来てるでしょこれ、もうおまるとか前衛的とか言わせないんだから」
「コッココココッココ」
「ちょ、増やすな」
「校長校長、俺の牛も見てー!」
「牛ー?」
「ンベエェェェ」
「羊!?」
「ぱおー」
「……」
エスカルゴは思った。
ここ、動物園になっちゃうよ……?
人工の夕日に透けた木漏れ日が、地面に煌きを撒いている。
「やっぱり、日照時間も季節に合わせた方が良さそうだよね」
キャットアイランドの管理者『N-cat』こと直樹は、ユーザーへのメールの返答を待つ間、オープン間近の記念樹公園の仕上げに精を出していた。
「大丈夫? ちょっとぐらい休憩した方がいいよ?」
と言いつつ、結局花のオブジェクト設置を手伝っている
桜庭 円
は気が気じゃない。
なのに、直樹の方は暢気なものだ。
「んー、ダイブしてる時は疲れとか眠気って感じないから、割と大丈夫だよ。リアルに戻るとドッとくる感じがして、そのまま寝ちゃう時もあったりするけどね(※個人の感想です)」
未だにダイブの体験を「そういう夢を見た」と思っているもれいびがいるのは、ダイブを解除した後パソコンの前で寝落ちしているせいかも知れない。
「それ、あんまり健康的じゃないよね……」
「まあ……休み時間にも寝てるし、睡眠時間的には大丈夫な筈……多分」
なんだか不安になる言い回しである。
「期末も近いし、せめて授業はちゃんと出ないとね。それに、ここで会えない友達にも会えるし」
家では、出来るだけキャットアイランドの開発に時間を使いたいらしい。
「……そっかぁ。でも、直樹くん授業だけで中間も結構点良かったでしょ? やるじゃん」
軽口を叩きながら、円は彼の目の下のクマを見た。
(……父の日のプレゼント、ちゃんと渡せたかな)
なんとなく、聞くのが躊躇われてしまう。
何か違う話……と思った時、樹木の手入れをする動作をしている緑の髪のマヌカノイドが目に入った。
「あ、ねえ。エメラルドさんって綺麗な人だね。直樹くんが作ったの?」
「うん。色々組み込んだから、完成まで結構時間掛かっちゃった」
それだけ出来の良いものになったのだろう、答える直樹は嬉しそうだ。
「モデルとかいるの?」
「え? うーん……そういえば、特に考えてなかったかも」
直樹自身は何も考えていなかったようだけれど、円の中で何かが閃いた。
(直樹くんのお母さんだ)
彼の気持ちが一番入っている存在だとしたら、一番影響が出てもおかしくない、と。
恐らく亡くなった時の年齢よりはずっと若い外見だろうけれど、あの女性の面立ちは少し直樹にも似ている気がする。
(きっと、自分でも気付いてないんだ……)
じっと見ていたせいか、近くまできていたエメラルドさんは少し不思議そうな顔で円を見返していた。
「こんちわーっす、N-cat氏いる?」
「あ、エスカルゴさん」
割とご近所なエスカルゴが訪れたので、直樹は彼の方に向かう。
「……直樹くんは、やっぱりお母さんの事気にしてるの?」
ぽつり、円が呟いた言葉に対応する行動は学習していないのか、彼女はなおも不思議そうにしているだけだ。
そういえば、このエメラルドさんは巷のマヌカノイドのように不具合を起こしている様子は見受けられない。
ただ性能が良いだけでは、条件を満たさないという事だろうか。
「……で、お花とか草の匂いとかを再現できたらいいんだけどねーって」
「匂い、か。出来ない事はないと思うけど」
「え、出来るの?」
「ダイブする時、自分で持てるものなら持って来られるから……それに最近、こっそりこっちに食べ物を持ってきて、もれいびに売ってる人もいるんだよね。不思議なんだけど、始めのうちは食べ物を持ってきてもただのオブジェクトになるだけだったんだよ」
「えーなにそれ、キャットアイランドも変化しつつあるって事?」
目を丸くするエスカルゴに、直樹は頷く。
「ダイブした状態で食べ物の匂いを感じられるという事は、匂いの素を持ってくれば香り付けも一応可能って事になるね。ただ……」
ちょっと問題もあるという。
「一般的なパソコンには匂いを出す機能はないから、ダイブ出来る人しか楽しめないんだよね。あと、僕たちが『いいにおーい』とか言っても、ひとにとってはただロールプレイしているようにしか見えないだろうし」
「あー……なるほどね」
それは場合によってはちょっとイタい人に見えるかも。
運営側としては、出来ればダイブ出来る出来ないに関わらず楽しんで欲しいのだろう。
「まあ、僕としては匂いはそんなに豊富にならない方が有り難いんだけど」
エスカルゴは特に、香水や化粧の匂いが苦手だった。
「それはそうと、今日は出掛けちゃうの?」
「あ、うん。友達から頼まれてるデータがある程度集まったら、それ送ってから円ちゃんと行こうと思って。ここは開けたままにしておくから、好きに見ていって良いよ」
「じゃ、のんびり見学させて貰うよ」
「用務員さんとかお手伝いさんのマヌカノイドとかについては、色々細詳しい事も聞きたいし明日でも大丈夫?」
「僕ならいつでも大体都合つくからさ。あと……色々大変そうだし、何か手伝える事あったら言ってよ」
マヌカノイドの件については、エスカルゴも気になるところだ。
「うん、ありがとう。理想学園の人たちも頼もしいし、後で相談させて貰うかも」
(なんだか、ここって少しずつ現実に近付いてるみたい……)
二人の会話を聞いていて、円は気付く。
(これも今回の事と何か関係あるのかな、刀くんと海ちゃんに伝えておこう)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月15日
参加申し込みの期限
2014年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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