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寝子島高校
<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
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凍てつくような闇の中で――
ただ、光を放っていた。
輝き続けていた。
緑の光は減退が早く、光源から離れれば離れるほど色を失っていく。
遠い遠いあの場所に届く頃には、もうただの白い光になっているだろう。
きっと、自分が何であったかすら、忘れてしまうだろう……。
それでも、宇宙に浮かぶ恒星のような輝きは光を放ち続ける。
『ここにいるよ』と伝えるように。
●消えた人形たち●
眩しい日差し、爽やかな潮風。
「うーん、やっぱり冷房より自然の風の方が気持ちいいな!」
針仕事の道具を片付けながら、
霧生 渚砂
は網戸の向こうの空と海を眺める。
星ヶ丘の白い風景の向こうで、のんびり海を横切るヨット。
平和だ。
「そろそろ向こうも仕上げないとな」
生地の焼ける香ばしく甘い香りに、彼はキッチンに戻った。
と、そこに呼び鈴が響く。
渚砂がインターフォンを覗くと、気さくな笑顔が映っていた。
『こんにちはー』
「おお、待ってたよTAS君」
星ヶ丘寮の執事、
伊予 祐
だ。
従業員として敷地を巡回するついでに、お茶でも一緒しないかと誘っていたのだ。
「お邪魔しまーす」
瀟洒な作りの室内は見慣れたものだけれど、リビングに入った祐は目新しいものがあるのに気付いた。
「このぬいぐるみは何すか?」
「ん? これか?」
よくぞ聞いてくれたとばかりに笑みを浮かべる渚砂。
それは家主が飼っている白猫をデフォルメした、可愛らしいぬいぐるみだった。
「前から作っていて、やっと完成したぬいぐるみなんだ。結構うまく出来てるだろ?」
「へぇ器用だな渚砂さん! 手芸出来るイケメンとか好感度アップですよ!」
「はは、もっと言ってくれてもいいよ! 今お茶とケーキを用意するからな」
渚砂は浮かれ調子で彼をダイニングに案内した。
「めっちゃうめぇ!」
目を輝かせる祐に、渚砂はおかわりたくさんあるからと紅茶を注ぐ。
「俺、和菓子専で洋菓子のレパートリー少ないんで、ためになるぜ」
「新作でパインケーキも作ってみたんだが、どうかな?」
「ん、これも程よい酸味が夏にピッタリだな!」
気持ちの良い風が、レースのカーテンを揺らしている……。
「ふー、ご馳走様! お言葉に甘えていっぱい食っちゃったな」
「もう少し休んでいくか?」
「そうだなぁ……ん?」
リビングに戻ってきた祐は、入ってきた時と何かが違うような気がして目を皿のようにする。
テーブルに鎮座していたぬいぐるみが消えていた。
「……あ、あれ?」
後から入ってきた渚砂も気付いて、テーブルの下やらソファの周辺を探し回ったが。
「ない! ぬいぐるみがない!?」
「渚砂さん、ここの網戸ってちょっと開いてたっけ?」
「それじゃ網戸の意味ないし……ってそこから泥棒が!?」
慌てる渚砂に、祐は首を捻る。
「ダイニングからこっちは結構見えてるし、夢中で食ってた俺はともかく、渚砂さんまで誰か入ってきて気付かないって事はないだろ」
「そ、そうだよな……確かにそうだ」
二人は、ぬいぐるみの横幅程度に開いた網戸を暫し眺めていた。
その一時間ほど後、寝子島高校の学生も下校してきた。
「ふむ……寮のセキュリティ上、盗むのは難しい筈なんだがな」
星ヶ丘寮にある
シグレ・ナイトウォーカー
の自室からも、人形が消えていた。
スターサファイアの瞳を持つ可愛らしいビスクドールだけがなく、他のものには全く手を付けられていないところを見ると、単なる金品目当ての盗難とも考え難い。
彼が周辺を調べたところ、人形の置かれた部屋の窓の鍵だけ開いていた。
日常出入りするのは清掃係のメイドくらいのものだが、内部犯だとしてもこんな痕跡を残してまでするのは不自然に感じる。
「それに、人形の紛失が起きているのはこの辺りだけじゃない……」
まさか人形が動き出し、自分から出て行った?
お行儀良く窓も閉めて?
疑念は尽きないけれど、彼にとって大切なものの上に世間的にも価値が高い事には変わりない。
シグレはひとまず届け出をと、寮を出ながらポケットから携帯電話を取り出す。
「八神か? ああ、そうだ。そちらは……そうか。なら、俺はこっちを当たってみよう」
最近あちこちでぬいぐるみや人形がなくなってるみたいだから、注意するんだよ。
従兄弟のお兄ちゃんはそう言った。
「……鍵、開いてる」
おおよそ、ぬいぐるみ分の幅だけ開いた窓から外を眺める
遠野 まほろ
のぽやんとした目が、揺れる。
朝、ちゃんと閉まっているのを確認した筈だし、家には祖父も祖母もいるのに……。
学校から帰って来てみれば、まほろが作ったぬいぐるみたちの中から、うさぎさんとねこさんがいなくなっていたのだ。
街のあちこちで消えた人形の噂やこの窓を見ると、盗難よりも自分から出ていってしまったように思えた。
「私のお家は嫌なのかな……?」
何か不満があったのだろうか?
まほろはしばし悲しげな目をしていたが、顔を上げた。
「……さがさなきゃ」
どんな理由で出ていったにせよ、彼女にとって大切なぬいぐるみたちという事は変わりないのだ。
でも、探すといっても。
「……そうだ、ねこったー」
小さなぬいぐるみが鎮座している鞄の中を探って、携帯電話を取り出した。
ねこったーのタイムラインには、日常の話や意味のない言葉に混じって、気になる呟きが流れている。
『
びっくりしたよ。お昼前に駅ビルんとこ通ったらパトカー止まっててさ。なんか1階の人形のお店に泥棒入ったんだって
』
『
えええ、それで窓のとこのお人形さんもなかったのかなぁ? 可愛いかったのに。あんま人形の事とか、詳しくないんだけど
』
『
妖精の森はネフィリムっていう人形メーカーの直営店で、私がよく上げてる写真の子たちもこのお店でお迎えしたんです。いつもウィンドウにいる子は、寝子島店の看板娘でアーティちゃんっていう名前なんですよ。早く無事に戻ってきて欲しいですね……うちの子たちはまだ大丈夫ですけど、心配で
』
……これだ!
着替えもそこそこに、まほろはお出掛け用の鞄(ぬいぐるみ入り)を持って部屋を出た。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月15日
参加申し込みの期限
2014年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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