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<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
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●マヌカノイドと誰知らぬ空白・2●
「渚砂……? いないのか」
放課後、寮に戻った
霧生 深雪
は家の静けさで同居人の不在に気付いた。
この時間だと、買い物だろうか。
今、彼が自分への贈り物を取り戻す為に走り回っているなんて、まだ知らないまま。
「行ってくるよ、サティ」
一緒に帰宅して、もう気侭に寛いでいるサティを撫でてやった後、仮想世界に向かった。
アバター『オルフェ』が魂を得たかのように、深雪そのものの姿に変わる。
chトラ、ヨーロピアン調の洒落たモールの一角にある、名前のない服飾店。
開店以来、
桜 月
の手によって生み出された服は、次々に室内を彩っていった。
目を見張るようなゴシックロリータ系のドレスや、最近は夏向けのワンピース。
お洒落に目敏い女の子たちが放っておく訳がない。
彼女のお店の注目は、口コミだけでも広まっていた。
『こんにちはー』
『わー、それ新作ですね』
完成したてのサマードレスをハンガーに掛けた形のオブジェクトを配置していると、丁度来店したアバターが声を掛けてきた。
「今日は水着もあるんだ」
『可愛い!』
プールで遊んだ時にイメージしたという水着を出すと、早速食いついてくる。
『月さんはモールだけじゃなくて、もっと広い自分のお店持たないんですか?』
「今はまだ、考えていないな……何せ店名も思いついていない段階だから」
そんな訳で、彼女のお店の看板にはまだ名前がなかったりする。
このブースも結構埋まってきたけれど、手狭になっても自分で土地と店舗を工面するだけが手じゃない。
別のモールに出店して展示場所を増やし、服のテーマ毎に支店を分けるのもお洒落だ。
評判を聞いた広い土地を所有しているアバターから「うちのモールにも出店しませんか?」という打診も受けている事だし。
人から評価されるのも嬉しいが、それ以上にエディターや画像ソフトを使いこなして、思い浮かぶデザインをどんどん形にしていく事が楽しく嬉しい。
新しい世界が次々と広がっていく。
「今日はあと……何を作ろうか」
訪問者がひと段落すると、作業スペースに戻ろうとする月の腕をトントンと誰かが叩く。
そこには、茶色のウサギ型マヌカノイドが立っていた。
先日、Mystiqueに作って貰ってから、結構一緒にいる時間が多い。
タキシードに蝶ネクタイの彼は、少しずつずれていくシルクハットのツバをステッキでくいっと持ち上げる。
「張り切るのはいいけれど、飛ばしすぎるのもよくない。休憩にしよう」
「……そうだな」
紅茶が大好きという設定で、よく紅茶を淹れては飲んでいるという設定……だった筈なのに、今は何故か本物のお茶を淹れられるようになっていた。
お湯や茶葉などを持ち込んで工程を教えたら、覚えてしまったのだ。
(まさかそこまで高機能とは……)
ありがとう、とティーカップを受け取りながら、なんだか感心してしまう。
そもそもこの空間でお茶が作れる事自体も謎なのだけれど、驚く事や楽しい事が多くてその辺りを深く考える機会がなかった。
マヌカノイド自身は飲食を必要としないので、彼自身はフリをしているだけだが、時々月にお茶を出して一緒に過ごしてもくれる。
「ほー、やっぱり星ヶ丘は何処も小洒落てるの。……こっちからいい香りがする」
月がウサギ紳士と寛いでいると、『totone』という少女のアバターがやって来た。
パーカーのフードに付いた、兎の耳が跳ねる。
(……白ウサギ?)
目撃すると幸運が訪れるという『幸せの白ウサギ』の噂は、店に来るアバターたちが時々話していたので月も知っている。
(いや、すごく普通に買い物してるし、彼女がそうという訳でも……)
と思いつつ、月は応対した。
(ウチに会ったからってハッピーになれるような物好きがいる筈もなし、きっともっと可愛いアバターの子だろ、うん)
totoneこと
黒兎 都
は都で、噂は知っていても自分の事だとは思ってもいなかったりする。
「よかったら一緒にどうだ?」
「いいのか?」
月の誘いに都は目を瞬かせたけれど、ウサギくんはもうカップを用意していた。
都はいそいそとお邪魔する。
お茶を楽しみながら、女の子が着てみたいと憧れるような服が飾られた店内をぐるりと見回す。
「やっぱり、ここが看板のない服屋さんなんだの」
「知っているのか」
「お噂はかねがね……」
評判のお店の話は、都もよく耳にしている。
とはいえ、今日の彼女の本来の目的は買い物ではなかったのだけれど。
「このウサギさんもマヌカノイドですか」
「ああ、腕の良い人形師に作って貰ってな。なかなか良い味を出しているだろう」
「よろしくね」
ウサギくんはずれたシルクハットを、またくいっと持ち上げた。
しばらく彼の様子を眺めていた都が呟く。
「んー……君は巷のマヌカノイドみたいに、変な動作は出ていないようだの」
「……そういえば」
月は思い出した。
2日3日ほど前は、時々動作の遅延のような症状が出ていた筈だ。
「治ったんだろうか」
「なんだい? 心配してくれたのなら有り難いけど、ぼくを病人扱いしないで欲しいな」
くいっ。
「ふむー」
放っておいて直るものなのかと思いつつ、都は今日覗いてきた不具合のあるマヌカノイドたちの事を思い出していた。
もしかしたら、彼らの奇妙な状態にも段階があるのかも知れない。
「あれだの、まるで意志を持ったようなー……って感じかの」
なんだかワクワクする。
「んむ、これは何かクる」
「?」
月がどうしたという視線を投げる。
「や、だって人形が意思を持つとかそんなファンタジックなことにテンション上がらないわけがないじゃないですか。ただでさえ、ゲームの中に直接入り込めるなんてこと体験してる上に、更に自分の意思を持つ人形たちとか……萌える! じゃねぇ、燃える!!」
急に沸騰したテンションで、都はガタッと立ち上がった。
「……」
ただクールな眼差しで見上げる月。
「…………コホン」
ちょっと恥ずかしかったので、わざとらしく咳払いして座り直す。
「まぁ昔から、人の形をしたものやそれを模したものには魂が宿るーっていう逸話もあるしの」
「魂、か……」
月はのんびりカップを傾けるウサギくんをしげしげと眺める。
日本にはモノに魂が宿るという概念があるが、実体がなくデータの塊である彼らにも、そういったものが宿るのだろうか?
都を見送った月は、やはりティーセットを片付ける彼をじっと見ていた。
「アドバイス通り、散歩へ出掛けようか」
「楽しいというのは君の様子を見ていればよく分かるけれど、無茶はいけないよ」とも言われていたのも思い出し、月は彼と連れ立って外に出た。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月15日
参加申し込みの期限
2014年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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