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<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
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●マヌカノイドと誰知らぬ空白・1●
「そもそもさぁ、貴子は真面目すぎるんだよね」
ぼやきながら、
十条寺 達磨
は帰宅した。
誘った子にすげなくされたからとはいえ、特に落ち込んでいる訳でもなさそうだ。
授業が終わった後、
北風 貴子
にキャットアイランドを一緒しない? と誘ったものの、委員会活動と勉強が忙しいと断られてしまった。
「期末試験の直前だから、今までの復習もしておきたいの。ゲームの中の風紀まで取り締まる余裕はないわ」
キラーン。
厳しい眼差しを映した眼鏡が光った。
「ゲームにまで風紀……まあ、そこが貴子らしいっちゃらしいよな」
初対面から馴れ馴れしかったり、理由も知らず突然手を握ってきたりの新入生がどう思われているかなんて、天然で前向き思考の彼は気にも留めていない。
「それはそうと、今日あたり届くんじゃないっけ?」
達磨はパソコンを点け、キャットアイランドにログインした。
アバター『だるま』としてダイブした彼の視界に、不在中アイテムが送られてきている事を示すポップアップが浮かぶ。
受け取って開封すると、先日注文したマヌカノイドが出てきた。
先日、自ら人形師のMystiqueを探し当て、頼んでおいた品だ。
70年代を思わせるツィギー風のお洒落をした、女性型のマヌカノイド。
彼はそのまま『ツィギー』と名付け、簡単な初期設定を行った。
「モデルは既成のだったけど、思ってたよりだいぶお洒落になったなぁ」
服装やメイクのセンスは、やはり女性クリエイターといったところか。
達磨が拘りを伝えた部分は、きっちりと仕上げてくれていた。
「それ、褒めてるの?」
「そうだよ、可愛いじゃん」
「ありがとう」
ツィギーはニコッと笑う。
特定の言葉に反応しての事のようだが、返事や動作、表情なども非常に良く出来ている。
(こりゃあ、スクリプトなのかそうじゃないのか、一見見分け付かないな)
達磨はしばらくツィギーと過ごして観察してみたものの、現状おかしな動作などは見られなかった。
「うーん……ツィギーは生まれたてだから、影響があまりないんだろーか」
他のケースと比べた方が良い気がして、達磨はちょっと出掛ける事にした。
最近、寝子島で起きているという事件。
(……まあ、僕……じゃなくて俺には関係ないな)
という事で、
鮫島 裕也
は可愛い女の子のアバター『悠華』ちゃんとしてログインした。
ダイブはしない。絶対にしないんだってば。
『こんにちはー♪』
『ゆーかちゃん! こんちわ』
『今日予定ある? 新しい施設が出来たそうだから、ヒマだったら遊びに行こうよ』
悠華と交流のあるアバターたちが集まるいつものフォーラムは、学生層が多いのかまだ早い時間なのに賑わっていた。
中には悠華がリアルも女の子だと思い込んで、やたら親切にしてくれる男性アバターたちもいるけれど……。
(残念、俺だ)
モニターを眺めながら、裕也は口許を歪めた。
『ごめんね、今日はマヌカノさんのこと調べなきゃ』
内心はさておき、裕也はカタカタと可愛らしい台詞を打ち込んでいく。
『そっか、悠華ちゃんちのメイドちゃんもなんか変だって言ってたもんね。私のとこのピコも調子悪いから、今日置いてきてるんだー』
フレンドの女性アバター所有のマヌカノイドも不調らしい。
心配だねとか早く直ると良いねと言葉を交わして、悠華は自分の家にテレポートした。
「お帰りなさいませ」
可愛い悠華ちゃんの可愛らしいお家で、メイド風のマヌカノイド、レインが迎えてくれる。
先日久し振りにログインしたら、やたらマヌカノイドが流行っていたので特注で頼んだのだ。
(それにしても、すごい加熱ぶりだよな……)
もはや一家に1体どころでなく、好きな人は2体3体は当たり前。
だが、ここに来て謎の動作不良である。
レインも時折所定の動作の途中で停止して、しばらく沈黙してから再び動き出すというのを散発的に繰り返していた。
メニューから見られるサーバーのステータスは良好を示しているし、中身を見ても別にスクリプトがおかしい訳でもなさそうなのに。
『ふぇえ……やっぱりバグかなぁ><』
(って、周りに他の奴もいないのに、ついネカマ口調で打ってしまった)
『大丈夫? 悠華ちゃん』
心配した男性アバターたちが様子を見に来ていた。
ネカマプレイが板についていて良かった。
『そういや、Mystiqueさんが調べても原因が特定出来なくて、困ってるって聞いたなぁ』
『Mystiqueさんって、マヌカノで有名な?』
彼らの話を聞いて、裕也も調査ついでに立ち寄ってみる事にした。
chトラの星ヶ丘エリアの一角にそびえる塔は、何処までも成長を続けていた。
その中には、
エレノア・エインズワース
が夜な夜な見続ける夢の景色を再現した、時に不気味で恐ろしくも、何処か美しく奇妙なフロアが積み重ねられている。
「これぞバロックというもの……」
なにやらしょっちゅう通っている、奇妙な帽子の紳士が呟く。
「マディよ。今日くらいは、中二病な戯言は控えておきたまえよ」
鳩頭の紳士が釘を刺す。
「まあ、良いではないかピジョン・ブラッド。我らとて似たようなものではないか」
「確かにそうだが……こいつはおふざけが過ぎるからな」
ファントムという名の仮面の紳士に、鳩頭は大仰に肩を竦めた。
なんだかんだでこの3人、いつも揃ってここに通っているし、いつの間にか生身っぽくなっている。
もれいびだったのだろうか。
他にもここの雰囲気に惹かれて集まったアバターたちだっているものの、彼らからちょっと離れて見ていた。
「……さて、そんな話をしている間に、姫君の準備が整ったようだぞ」
「お待たせ致しました」
仮面の紳士の声とともに、施設の主が彼らの待つ屋上に現れた。
「その様子だと、納得のいくものが完成したのだね?」
「ええ」
目を細めた彼女が脇に退くと、コツと靴音を立てて13歳ほどの少女の姿をしたマヌカノイドが螺旋階段を上り、一堂にその姿を見せた。
「おお……」
感嘆を漏らす面々を前に、美しい少女はスカートの端を摘んで可愛らしく頭を下げる。
「資金提供やアドバイス等皆様のお力添えもあり、こうして完成と相成りました」
エレノアは引き続き、マヌカノイドの仕様について説明する。
素体は最近リリースされた妖精の森コラボモデルで、基本のアルゴリズムはそれを手掛けたMystiqueの作。
「服飾関係はLechatに注文したものを使い、そしてAIの強化と細部の調整は私が手掛けています」
「ほう、エレノア嬢はプログラミングも嗜んでおられたのか」
「ええ。以前にも関わった事がありまして、この分野にはそれなりに見識がありましたからね、ふふふ」
レンジャーロボの製作に関わった時の事を思い出す。
ロボットとは随分趣が違うけれど、エレノアが納得いくまで作り込んだ力作だ。
「さあご覧下さい、この無垢な美しさを。
我々人間は生まれ落ちた瞬間から、その肉体のくびきにより魂を汚していきます。
しかしこの人形は実体としての肉体を持たないが故に、穢れた欲求を持たず、その美しさを曇らせる事がありません。
下心のない透き通った言葉を紡ぐ、美しい純潔の象徴……
そう、彼女こそが! 我々が渇望して止まない『永遠の少女』なんですよ!
名前は……
『アリス』
!」
「アリスと申します。皆様、よろしくお願いいたします」
エレノアの紹介に鈴のような声で紡ぎ、もう一度一礼するアリス。
歓声とどよめきが屋上に溢れた。
「さあ、アリス。お客様におもてなしを」
「はい、エレノア様」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月15日
参加申し込みの期限
2014年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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