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<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
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「ここかしら、マヌカノイドのお披露目をしてるのって……すごいわね」
上の方は霞んで見えない塔を、モニター越しにまじまじ見上げるのは、インカムを着けた
神薙 焔
。
これは外の螺旋階段を上るより、飛行していった方が早そうだ。
焔は自分と同じ燃えるような色の髪をしたアバターを飛行状態にして、一気に上昇させる。
「アリス……あなたも……?」
屋上に辿り着いた焔の耳に、灰の髪の少女の、心なしか淀んだ声が届いた。
アリスと呼ばれたマヌカノイドの少女は、何が起きたのか分からずといった様子でエレノアを見ている。
「皆様、ひとまず今回のお披露目は中断させて頂きます。折角お越し下さったのに、申し訳ありません」
「いや、構わぬよ。件の噂は我々も聞いている」
「エレノア嬢やアリスのせいではあるまい、気落ち召さるな」
「しかし……アリスもか。まったく、これは興味深い……」
客人への謝罪を述べるエレノアを慰め、紳士たちはアリスを見詰めた。
「今更こんな不具合が出るのは変ですね。そういえば最近マヌカノイドの不自然な動作が噂になっていましたが……まさか神魂の影響で、本当に知性を?」
訝しげに呟いた後、エレノアの瞳が仄かに揺れた。
「あら……お披露目は中止になっちゃったのね」
何処か名残惜しげに帰っていくアバターたちと入れ違いに、焔のアバターが屋上へと降り立った。
「ごめんなさい、折角来ていらしたのに」
「いいえ、どちらかというとこういう症状の出たコを調べたいと思っていたところだったから、丁度良かったのかもね」
と焔はアリスに近付いていく。
「エレノア様……」
指示を仰ぐアリスは、何処か心細げにも見えた。
「あなたが悪い訳ではありません」
エレノアは柔らかな視線を向ける。
(むしろ、これが何らかの異変の兆候だとして……それがアリスの純粋さを侵すものだとしたら、例え何者だとしても許さないわ……)
その執着心、いざ知らず。
「あたしも、VRサバゲーフィールドのお世話してくれるマヌカノイドさんをお迎えしたいと思って、メイドさんタイプのコを探してたんだけれど、動作がおかしいって噂を聞いて……ちょっと見せて貰ってもいいかしら」
理系に強そうな焔に、エレノアは頷く。
「丁度、コンソール上で再度テストを行って、デバックログを取ろうと思っていたんです。よろしければ、少しお待ち頂けますか?」
「ええ、勿論」
エレノアはダイブを解除すると、ローカルでのテスト結果が綴られたテキストを焔に渡した。
「うーん……ローカルだと特に異常はないみたいね。外的要因……サーバーとかが関わってくると、運営さん絡みになっちゃうかしら?
ふむ、『まるで何かに耳を傾けているようだ』か……可能性は幾つか考えられるけれど、マヌカノさんたちに異常はないとすると、異常が発生しているのは環境の方……人には認識されない、マヌカノイドのみを刺激するような音波なんかが時限でキャットアイランドに溢れて、境界領域下(サブリミナル)での処理に追われているのかしら?」
「私たちに感じられない何かを、マヌカノイドたちが感じ取っている……という事ですか?」
「まだ分からないけれど、とりあえず仮説を立てたら検証してみないとね。その為にはデータを集めないと……色々なケースのデータが欲しいから、別種の不思議な挙動をしているらしい『妖精の森』のアーティにも会ってみたいわ」
「それなら、私は知人を当たってみます」
大体、話は纏まった。
「マヌカノイドが、人間と同じように眠るのかは分からないけれど……」
「ふむ……マヌカノイドは現実の生物のように眠る必要も、食事や休息の必要もない存在だ。設置すれば、回収するまで稼動しているのが常だろう」
焔の呟きに答えるような男性の声に、おやと二人は耳を傾ける。
客人たちは皆もう帰ったかと思いきや、あの紳士たちがまだ残っていた。
黙っていると、妙に存在感がない人たちだ……。
「失礼、ますます興味深いと思い、帰るのが惜しくてな」
「眠らぬマヌカノイドが夢を見るとしたら……その夢の領域は何処に存在するのだろうな、お嬢さん」
「境界領域……無意識の世界という事?」
焔が問いを返すと、奇妙な帽子の紳士が低く笑った。
「ここは形而上と形而下の入り混じる、カオスの世界……しかし、彼らの夢を捉えられぬとなれば、夢を喰らう輩が何処ぞに在るのやも知れぬな」
「あ、こいつ中二病酷いんであんまり深く考えないで下さい」
仮面の紳士がすごく普通にそう言うと、帽子の紳士は心外そうだ。
「我は思った通りの事を言っているというに……」
それを聞きながら、鳩頭の紳士は渋い顔をしている。
「……なんだか、独特なフレンドさんたちね」
「ええ……」
何故か小声で呟き合ってしまう、焔とエレノアだった。
chトラ、旧市街エリア。
下町情緒や古都のような雰囲気の建物が増えたこの一帯には、洒落たアイテムショップの並ぶ通りがある。
「ううっ、ご心配お掛けしてごめんなさいなのですっ」
店の奥のスペースで、アバター名『Licht』こと
葛城 璃人
は心配して様子を見に来てくれた常連さんにそっと詫びた。
「早くふーちゃんが元気になるように、頑張らないとね」
璃人と一緒に『hinahina』として服飾店『Lechat』を経営している
高尾 日菜
の言葉に、彼は強く頷いた。
「おふたりとも、お世話おかけしますのニャ」
ふーちゃんこと、お店のマスコットである白い二足歩行の仔猫型マヌカノイド『フランボワーズ』は、なんだかしょんぼりした風だ。
何せお店が半クローズド状態な原因は自分……ふーちゃんはとてもよく出来ているせいか、本当に落ち込んでいるようにも見える。
彼女(たぶん)がマスコットとして導入されて、もう2ヶ月近く。
折々にお揃いの新作服を着て、璃人と日菜だけでなくお客さんたちにもとても可愛がられてきた。
ふーちゃん仕様の専用服もあって、是非『とてとて』バージョンを! という声もあったりする。
……実は璃人が口頭で教えた事を、日菜が後でこっそりスクリプトに組み込んだりして覚えさせた事もあったけれど、そのお陰もあってなかなか賢い子なのだ。
二人にとっては、仮想世界での家族のような存在。
そんなふーちゃんも、巷で持ちきりの不具合が出てしまっていた。
「むむむ……同業者さんたちに送ったメールの返事がきたんですけどもっ」
「どうだった?」
他のユーザーには見えないメールボックスを気にしながら、日菜は璃人に尋ねた。
「不具合が出てるマヌカノさんと、出ていないマヌカノさんがいるみたいなのです。不具合が出てるのは、ある程度自律行動が可能……ふーちゃんみたいに、りぃたちやお客さんのアクションや、周囲の状況によって対応を変えられるくらいの機能がある子が殆どみたいです」
逆にそれくらいのレベルでも、別に異常が出ていないマヌカノイドもいるらしい。
「時期は大体ふーちゃんと同じ頃からで、症状も同じような感じですね」
それまで普通に稼動していたのに、急にしばらく動作が止まって、再び何事もなかったかのように動き出す……その間何が起きているのか、マヌカノイド自身にも分からない様子。
「やっぱり、バグとかじゃないみたいだね」
ぐぬぬと唸っている璃人を前に、「あ、そうだ」と日菜は思い出す。
「神木くんに頼まれてた質問の方はどうだった?」
なんでも友人から頼まれたらしく、
神木 直樹
から『不具合の出たマヌカノイドは、リアルの方にモデルになった人形やぬいぐるみがあったかどうか』などの話も聞いて欲しいと言われていたのだ。
「えーと、ひのふの……半々くらいだったのですよーっ。いたりいなかったりなのです」
「そう……だと参考になるかは分からないけど、一応伝えておきましょう」
日菜は直樹にメッセージを送った。
「え、うん、うん……そうなの? じゃあ、りぃちゃんと一緒に行くね」
「どうしたのですか?」
他の不具合とは違う挙動をしているアーティに、友達と会いに行く約束をしているという直樹に誘われたのだという。
現実にモデルが存在しているというアーティ。
璃人の中で、何かが繋がりそうで繋がらない、もどかしい思いが膨らんだ。
「うーん、とにかくここで悩むより行ってみるしかないですよねっ!」
「18時にミケのシーサイドタウン駅に集合だって」
「おっけー! なのです! 待っててね、ふーちゃん!!」
「いってらっしゃいですニャぁ」
頭の上の猫耳が、困ったように垂れる。
猫又のような二股尻尾の
雪代 伊織
本人が、黒猫の姿をしたマヌカノイドの前で考え込んでいた。
黒猫さんは、もうすぐ開設というところまできた電子書籍の図書館貸し出しで検索役として働いてくれる筈だったのだけれど、一部のマヌカノイドと同様に時折動作がおかしい。
検索作業の途中で動きが止まってしまうと、きちんとした結果が出ない弊害もある事も分かった。
「これは……どうしたものでしょう」
『このねこさんも、調子がわるいの?』
「あら、可愛いお客様。いらっしゃいませ」
入り口からとことこやって来た『あーたん』という子供姿のアバターに、伊織は恭しく一礼した。
プロフィールを見ると、どうやら本当に子供がプレイしているようだ。
『いまね、お母さんといっしょにやってるの』
「まあ、お母様もご一緒なのでございますか」
『うん。お母さんもあーたんも、本を読むのが好きだから、ここが気になって……ゲームの中でも、本が見られるようになるの?』
「ええ、オープンした際には是非いらして下さいませ」
伊織が微笑むと、子供アバターも喜びを示すエモーションを出した。
『あ、それでね』
「はい?」
『調子がわるいのとはちょっとちがうけど、すごいマヌカノさんがいるってお母さんが』
子供は妖精の森にいるアーティの噂を教えて、またねと去っていった。
「人間のような反応をするマヌカノイドでございますか。ほむ……少し、気になりますわね」
思い巡らせた伊織は、ひとまず噂のマヌカノイドに会いに行く事にした。
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30人
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30人
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シナリオガイド公開日
2014年02月15日
参加申し込みの期限
2014年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月22日 11時00分
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