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<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
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キャットアイランドの情報サイト『シマドリ』の掲示板では、最近発生しているマヌカノイドの不具合について、原因の追究や論議をしているスレッドが上がっていた。
管理人『Vizohunir』こと
大天使 天吏
のこのサイト用のメールボックスにも、同件についての報告が届いている。
やはり、注目しているユーザーは多いのだろう。
天吏の唇は仄かに綻び、細く白い指先が軽やかにキーボードの上で踊る。
『原因はマヌカノイドに組み込まれたプログラム、むしろプログラム自身かもしれない。
人間がなぜ複雑な思考、例えば感情を得たのか。
それは思考して行動を行うハード脳が最初から備わっており、使い続けてきたから。
思考処理を繰り返していく間に経験として莫大な情報データが蓄積され、やがて自我が確立する。
マヌカノイドは人間が夢を見る時間を必要とするように、今までの記憶データの整理をする時間を持つ必要があるのかも。
枕とベッドでもあればいいのかもね』
管理人としてではなく匿名で送信すると、丁度閲覧者がいたのか投稿に対する反応が書き込まれていく。
興味深そうな者、現実的じゃないという者。
本来、プログラムの有効範囲はあくまでもその個体だけにしか影響力を持たないものだから。
「けど……今は他者に影響を及ぼす者がいるわ」
モニターの前でひとりごち、天吏は席を立った。
やがて、彼女の住むマンションの扉が開かれる。
刀と海は、シグレと一緒に妖精の森・寝子島店へ戻ってきた。
「彼女がいないと、店頭も見違えるようだな……」
溜息にも似た呟きが、シグレの口から漏れる。
ウィンドウに置かれているのは、愛らしい妖精が座していた丸太の模型と花々の装飾だけ。
折々でその装いを変え、道行く人の目を楽しませてきた人形1体がいないだけで、店の前は色を失っているように見える。
早苗と店員たちは、相変わらず事件の対応に追われたり、溜息をついたりしているようだ。
「あら、また来てくれたのね。交番はどうだったの?」
扉を潜ると、早苗は笑顔を見せてくれた。
刀は緩く首を振る。
「有力な情報は、まだ……」
「そう。でも、あまり無茶な事はしないでね。犯人がどんな人物かも分からないし……」
「ご心配痛み入ります、ミセス」
紳士的な振る舞いを見せるシグレ。
「こちらはお友達?」
『がっこうのせんぱいです』
二人は早苗にもシグレを紹介し、事情を話した。
「そう……あなたのビスクドールもなの。本当に沢山のお人形たちが消えてしまったのね」
早苗が溜息をついていると、ちりんちりんとドアベルが鳴った。
(あ、あの人……)
海は目を丸くする。
買い物袋を提げた手でベビーカーを押して入ってきたのは、駅前の駐車場で見た美女だった。
「騒動を解決しようだなんて、気概のある子たちじゃない」
軽く話を聞いて感心げな女性に、早苗は「でも最近物騒だし、心配だわ」と呟く。
「ミセス、そちらのご婦人は?」
「ああ、そうだったわ。私の娘なの」
シグレに促されて早苗はが紹介した女性が悠然と笑みを浮かべる。
「神田マリンよ、よろしくね。
母とは人種が違うように見えるかも知れないけれど、これでも血を分けた親子なのよ」
「私の夫のお父様が、フランスの方なの」
「ああ、それで早苗さんは横文字の姓なのか」
合点がいったように刀が呟いた。
「この子は誠二。今月で丁度6ヶ月よ」
「あー」
海がベビーカーを覗くと、ちょっと首を上げた赤ん坊がつぶらな瞳で見返してきた。
何にでも興味を持つ頃らしく、そっと指を伸ばすとぷにっとした小さな手が握ってくる。
(かわいい……)
背後でそんな遣り取りが行われているのを、気にした風もない先客がいた。
左目を眼帯に覆われた、色素の薄い少女――天吏だ。
『ニャンオフモデル』と冠されたスペースにある人形たちを、なんとはなしに眺めている。
「アーティには私も愛着あるし、こうあっちでもこっちでも色々あると堪んないわ……」
「あっち?」
前髪を掻き上げて嘆息するマリンの言葉を、刀は反射的に返す。
「ああ、ネットの方でもちょっとね。人形に纏わる厄でもあんのかしら」
……もしかして。
「マリンさんは、キャットアイランドで人形師をされている人じゃないですか?」
「あら、知ってるの?」
その反応から、確信した。
彼女が人形師
Mystique
としての顔を持っている事を。
「ラスくんの友達だったんだー、そうかそうか。この件がひと段落ついたらさ、向こうにも遊びにおいでよ。歓迎するわよ」
マリンは大分気さくな人だった。
「リアルとキャットアイランドの繋がりか……調べてみる価値はあるかもね。私も帰って夕飯の支度が済んだら向こうに繋ぐから、何かあった時に情報交換出来るようにしときましょう」
「ありがとうございます」
刀とマリンはお互いの携帯番号とメールアドレスを交換した。
エノコロ岬。
「……それで咲希は寝子島に来たのか」
ぬいぐるみ探しの途中で休憩していた黒子は、咲希と自分の生い立ちを軽く交わした。
咲希は幼い頃両親が亡くなって、児童養護施設にいた事があり、そこで子供を望めなかった寝子島の夫婦に引き取られてきたという。
その時に初めて貰ったのが、今日なくなってしまった猫のぬいぐるみだったのだと。
「本当のお父さんとお母さんの事は、よく覚えてないの。小さすぎたからかな……でも、日暮の両親がとっても良くしてくれてね。引っ込み思案でなかなか踏み切れなかった私が今歌えるのは、二人が応援してくれたからなのよ」
施設にいた頃、老人たちの許を訪問する催しで聴いた、プロの歌手の歌。
まだ名も売れていない若い歌手の懸命な姿に、自分も人を元気にする歌を歌いたいと憧れたのだと。
「夢を叶えたんだから、すげぇじゃんか」
「そうだね。でも……夢って、叶えたらそれで終わりじゃないんだなって」
何処か自嘲の混じる咲希の笑みに、黒子は苦労してるんだなと思う。
「吉祥寺さんも大変だったね……折角、学校に通えるくらい元気になったのに」
「ああ……」
奇跡的に病が癒えた喜びから一転、突き落とされた奈落。
今でこそ周囲の影響で少しずつ以前の自分を取り戻しているとはいえ、両親を失った黒子は相当荒んでいた。
こんな風に、気の置けない友人や仲間と日常を過ごしていれば、いつか胸に空いた風穴も癒えるのだろうか。
とりとめもなく考えていると、携帯の着信音が響いた。
「あ、私のだ」
咲希がポケットから音の源を取り出す。
「はい。はい……え? それじゃ、代わりにレッスン……そうですか……」
「なんだって?」
「あ、マネージャーさんから。明日のお仕事、なくなっちゃったんだって。期末試験前だから、勉強した方が良いってレッスンもなし」
笑顔で説明するも、咲希は何処か寂しげだ。
「……あー。そうだ。だったらさ、明日学校帰りに買い物行かねぇ?」
「え?」
「ほら、今日は財布落としたりで行けなくなっちまったから、どっちにしろ改めて行かなくちゃならねぇんだ。付き合ってくれるか?」
彼女の心を守りたい、黒子の中にはそんな思いがあった。
咲希は泣きそうな顔に笑みを浮かべる。
「ありがと……黒子ちゃん」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月15日
参加申し込みの期限
2014年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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