this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
21
つぎへ >>
●失せものと踊れ●
『芸術は狂気(インスピレーション)』
興味がある事なら全力でのめり込んで、ひらめきを得なさいと
吉祥寺 黒子
の亡き父は生前言っていた。
「つーか、なんでそういうのに必要なモノ買いに行くって時に、財布落とすかな」
がっくりと肩を落とした黒子は、寝子島街道を西に向かって歩く。
「ハァ……俺、最近不幸すぎじゃね? これももれいびになった影響か?」
思えば病が治ってから、やたらとこんな目に遭っている気がする。
「……いや、『俺は幸運だ』。きっとすぐに見付かる」
黒子は顔を上げ、癖のように舌を出した。
街道を挟んで、コーヒーや料理の香りが鼻をくすぐる299 COFFEEの向かい側に建つ寝子ヶ浜交番。
「お? 他にもウチの学校から来てる奴がいるのか」
今日は……或いは今日も、交番の中にはおまわりさん以外に数人の訪問者がいた。
「ということは、君が大切にしていた猫のぬいぐるみも……?」
「ええ……なくなってて慌ててたから、お部屋や窓がどうなってるかなんて全然確認してなかったわ……もう、しょうがないわね私」
一通りの手続きは済ませたのか、パイプ椅子に座ったシグレが茶色いお団子頭の少女と話している。
その奥に、何かを待つ様子の鋭二が立っていた。
俯いた少女は、ちょっと涙ぐんでいるようだ。
「……日暮!?」
仮想空間で出会ったアバターに似た、TVやポスターなどで見掛けたのと同じ顔の少女を見て、黒子は目を丸くした。
日暮 咲希
は、黒子の顔を見上げてぱちくりと瞬きした。
「あー……そうか、こっちでは初めましてか? 『吉祥天』の吉祥寺黒子だ」
「あ!」
名前を聞いて、咲希の顔がぱあっと明るくなる。
「吉祥寺さん……! あの後、学校でもなかなか会えなくてどうしてるかなって思ってたの」
「ああ……なんか、運だかタイミングだかで擦れ違ってばっかでさ」
黒子は苦笑した。
「改めてよろしくな、咲希」
「うん、よろしくね」
咲希は黒子が差し出した手を握った。
「ご友人が来てくれて良かった。随分辛そうな様子だったからな」
シグレが口端を上げる。
「ところで、あんたたちはどうして交番に? さっきぬいぐるみがどうとか聞こえたけど」
「ああ、それがな……」
ふと黒子が尋ねたことが切欠で、お互いの事情を話す。
「いいぜ、俺も探してやるよ!」
「でも、吉祥寺さんも落し物が……」
「お待たせー、外してて悪かったね」
申し出に咲希が恐縮している間に、奥から人の良さそうなおまわりさんが戻ってきた。
「財布落としちゃったの? じゃあ遺失物届けだね。人形以外はなんか久し振りな気がするなぁ」
「メンバーの危機を助けねェで何がバンドだって話だ、気にするなよ……と、はいよ、これで良いか?」
「吉祥寺さん……」
「うん、OK。見付かったら連絡するからね」
またも咲希が感激している間に、黒子の手続きも手馴れた感じで終わった。
一体何度財布や貴重品をなくしたのか、知らぬが仏だ。
「それで、巡査さん。あの後何か変わった事はありませんでしたか?」
成り行きを見守っていた鋭二が口を開く。
「ああ、そうそう……相変わらず人形関係の相談は多いけど、ここ2日で幾つか見付かった人形もあるんだよ」
「発見……された?」
多少意外そうに零したのは、シグレだ。
「プライバシーに関わる事はあまり言えないからアレなんだけどね、まあ、見付かった状況ってのもちょっと不可解で……」
「どんな風に?」
言い淀むおまわりさんを鋭二が促す。
「なんでも、道端に落ちていたらしくてね。発見した人や見付かった場所はバラバラで……そうだね、共通点というなら、昼間でも比較的人通りが少ない道というケースが多かったね」
相談に来た人の殆どは、自宅で人形を紛失しているのに。
シグレは顎に手を当て考えていた。
(目撃者がいないと断定するには、まだ早かったか……だが、これで少しは事件の像が浮かび上がってきたな)
「ところで巡査さん」
一通り話が終わったところで、ふと思い立った鋭二が声を掛ける。
「なんだい?」
「人形の紛失や盗難で届けを出した人の情報って、俺らが見せて貰ったり出来るんですか?」
問われて、おまわりさんは少し申し訳なさそうに笑った。
「同じ立場の人とはいえ、個人情報を勝手に見せてしまう訳にはいかないからねぇ。捜査上一般の人には見せられないものもあるし」
「そうですか……」
鋭二の跳ね毛が下がる。
彼も彼で、一番初めに消えた人形に何か秘密があるのではと思っていた。
……のだが、肝心の一番最初に消えた人形に関する情報を得る事は出来ずにいた。
何せ交番で話を聞く以外には、ねこったーでの情報収集しか手が思い付かなかったのだ。
ねこったーから得られた限りの情報で、彼が求めていた『人形が消えた日付・時刻』については辛うじて幾らかの話は聞けた。
事件が起き出したのはほんの数日前からで、持ち主が人形がなくなっているのを確認した時刻は大体15時から朝方に掛けてのようだった。
(だが、これだけじゃなぁ)
いかんせん情報のソースが少なすぎる。
おまわりさんがファイルを整理している姿を、チラリと見遣る。
(ちょっとズルい方法ででもあの中身を確認出来たら、もう少し何か分かったかも知れないが……)
そう思いつつ、鋭二は同時に有村くんのように訳あって届出や相談もしていない持ち主がいる可能性にも気付いていた。
島中の人とねこったーやネット上でコミュニケーションが取れる訳でもない事も。
(こりゃあ、もうちょっと手を考えないといけないかも知れないな)
同席したシグレと連絡を取れるようにして、鋭二は交番を出た。
(……あの先輩、どっかで会った気がするんだけどなぁ)
(民谷……やはり、何処かで会ったか?)
いつぞや覆面と仮面でやり合った事には、お互い気付かないまま。
「それじゃ、俺もまだ行く場所があるので、この辺で。何かあったら連絡するから」
「私も吉祥寺さんと探してみる。よろしくね、シグレさん」
交番前で話すシグレと咲希の傍らで、黒子は携帯電話を駆使して情報収集している。
「……あれ。先客がいるみたいだけど、ウチの上級生か?」
『2ねんと3ねんのせんぱいだね』
そこへやって来たのは、妖精の森・寝子島店を出た刀と海たった。
「先輩たちも人形の件で交番に?」
「『も』という事は、君たちもか」
シグレたちと情報交換を行い、交番での話を仕入れた二人はもう一度妖精の森に戻ろうと相談する。
「あ、私も小山内さんのウサギちゃん見付けたら、連絡するからね」
「またな!」
彼らの背に、咲希の励ますような声と黒子の見送りが聞こえる。
「俺も行こう。あの麗しの看板娘も消えてしまったとはな」
横に並びながら嘆息する彼に、刀は視線を向けた。
「ご存知なんですか?」
「美術品全般が好きでな。特にあの看板娘は、時々視線が合う様な錯覚を覚えるほど人間のようだった……」
三人の姿が小さくなっていくのを眺めつつ、黒子は携帯の画面をちらちら見下ろす。
咲希が覗き込むと、複数のタブを使って複数のアカウントを使い分けているところが見えた。
「すごい、吉祥寺さんってこういうの得意なんだ」
「こういうのは慣れだよ慣れ」
「私、パソコンも初歩の初歩くらいしか出来ないから……ブラインドタッチとか、出来ちゃうんでしょ?」
感心しきりの彼女に、黒子はちょっと笑う。
吉祥天、黒闇天、クロ。
3つのアカウントで、咲希がなくしたぬいぐるみの特徴を拡散していく。
ちょっと年季の入ったピンク色の猫で、体長30cmくらい。
「まあ、どこほっつき歩いてるか分かんねぇけど、大丈夫だ。『俺は幸運だ』からすぐ見付かるって」
軽い語調にクスリと笑って、咲希は「うん、ありがとう」と礼を言った。
(まあ……本当にほっつき歩ってるとか、咲希に説明しても理解出来ねぇよな……)
タイムラインには、落し物と化した人形を拾った人物らしきの呟きもあった。
なんでも、宙をふらふらと浮遊していたとか。
きっと、ひとである彼女に伝えても、簡単には受け入れられないだろう。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
21
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月15日
参加申し込みの期限
2014年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!