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<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
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●スポーツカーと乳母車●
「おっ、御剣じゃんか。放課後にデートかよー」
「からかうなよ、一緒に買い物してただけだ」
シーサイドタウンの駅近くでばったり会った級友に囃され、
御剣 刀
は平然とした態度で返す。
「……」
でも、一緒に歩いていた
小山内 海
は、思わず彼の影に身を隠し気味になってしまったり。
「いいよなぁ、俺なんて一緒に買い物してくれる女子もいねー……お?」
ぼやいた彼は、すぐ近くの駐車場に滑り込んでいく真っ赤なスポーツカーに目を奪われる。
「かっけー車!」
刀たちが視線を追うように車を見ていると、開いたドアからアイボリーの髪の美女が出てきた。
思いの外、フェミニンなワンピースを着ている。
「うっひょ~、ボンキュッボンのナイスバディだぜ」
(おとこのこって、そういうところばっかり見てるのかな?)
男子生徒の反応に、海はちらりと凛々しい横顔を見上げた。
その表情からは刀が何を思っているかまでは分からなかったけれど、少なくともそっちの男子のようにデレデレはしていない。
海が心なしか安堵している間に、女性はトランクから出したカート状のものを組み立て、助手席に据え付けた籠から赤ん坊を抱き上げた。
「……こ、子持ち?」
男子生徒、なんか撃沈。
ベビーカーを押した女性が別の通用口から駅ビルに向かっていく間も固まっていたので、二人は彼を置いていく事にした。
シーサイドタウン駅まで来たのは、刀が今日は電車で帰るという話だったからなのだけれど……。
『どうかしたの?』
駅ビルまで辿り着いた刀が何かを気にしている素振りを見て、海はスケッチブックにそう書いて見せた。
「いや、あの店って確か、ウィンドウに人形飾ってたよな」
刀が指差したのはショッピングモールmiaoの、外からも入れる位置にある『妖精の森・寝子島店』だった。
『ドールのおみせ? そんなのあったんだ』
「人形の店って珍しいから、なんとなく覚えてたんだけど……どうしたんだろう」
『たしかに、せんもんてんってめずらしいよね』
海も、こういったお店はもっと都会の方にあるイメージだったらしい。
それだけ、この地区の開発が注目されているのかも知れないけれど。
話しながら前を通る為に近付いていくと、ウィンドウの向こうで深刻そうな顔を突き合わせている人々の姿が目に入った。
「手入れ中……って訳でもなさそうだ。人形といえば変な噂もあったし、少し話を聞きにいってみようか」
『へんなウワサ?』
「ああ、島のあちこちで人形が消えているっていうな……。もしかしたら、また神魂絡みかも知れない」
『へ~、そんなウワサが……そういえば』
ふと、海は朝起きた時自分の部屋で白いアンゴラウサギのぬいぐるみを見ていないような気がした。
「小山内もぬいぐるみが?」
『もふーっていうの』
もしなくなってしまったのなら、彼女も無関係じゃない。
「なら尚更だな」
刀は店のドアノブに手を掛けた。
可愛らしいベルの音が響く。
「ま、待ってくれ~」
と、そこにへろへろな声に追い掛けられながら、祐が走ってきた。
「……おっと、うっかりしてた」
祐のろっこんは、何かを蹴れば蹴るほど脚力が上がる。段々人が多くなって効果が弱まったとはいえ、アドバンテージはそう覆せない。
「は、はぁ……早いなTAS君。お兄さん置いてかれるところだったぞ」
「いやホントすんません」
祐が立ち止まった事でやっと追い付いた渚砂は、膝に手を置いてゼイゼイ言っている。
(そういえば、なんで俺TAS君なんだろう……?)
確かにネットゲームのハンドルネームはTASな祐だったけれど、
「あなた達も、この店に用が?」
ふと沸いた疑問も、刀の言葉と海の視線に掻き消された。
「あ、ああ。実は……」
渚砂がかくかくしかじかと家主に贈るつもりだった手作りのぬいぐるみが消えた事を話し、祐がねこったーで仕入れた情報からここに来たという話をすると、そういう事ならと4人で一緒に訪ねる事にした。
愛らしい妖精たちの住まう場所、妖精の森。
店内は幻想的な森の中の家といった設えで、窓やテラス状の森を背景にしたディスプレイスペースと、そこに飾られた完成品の人形たちが目を惹く。
どうやら、全ての人形が消えたという訳でもないらしい。
ここで扱っている人形は、アンティークドールとフィギュアの良いところを取り入れたウレタンキャスト製で、体長60cm前後のものが主流だ。
大概は10歳から12歳くらいの少女の姿をしているが、もっと幼い姿や10代後半くらいまでモデルの種類は結構幅広く、男の子のモデルやミニサイズのものなどもあり、お値段は一体ウン万円。
(う、たしかにすごく可愛いけど)
「そんなにするものなんだな」
海と刀は、開いていたカタログに並ぶ数字を凝視した。
どうやら既製品よりも、幾つものパターンのモデル素体を基本に、髪やガラスの目、メイクのイメージなど客の好みに合わせてチョイスして職人が組み上げるケースが多いようだ。
既製品であっても、専属アーティストが作り上げる一点ものは買う権利さえ抽選式だったりと、子供向けの人形とは世界が全然違う気がした。
ソファとテーブルの置かれたスペースには、常連客らしき人たちともうひとり、先客がいた。
「……あなたたちも、お人形を探してここに?」
眠たげな目とぽや~んとした雰囲気で、まほろが口を開く。
何処か沈んだ雰囲気なのは、やや人見知りだからというだけじゃないのだろう。
彼女も加え、5人はお互いの事情や知っていることを話した。
そこへ支店長さんがお茶を運んできた。
50代ほどに見える彼女は、
早苗・リージュ
と名乗った。
「皆さんもお人形がなくなったり、うちのことを心配して来て下さったのね」
洒落た店の代表だけあって小奇麗で上品な雰囲気の人だが、その顔には少し疲れが浮かんでいる。
「警察にはもう相談してあるのよ。ただ、調べて貰った状況からすると、外から侵入した形跡がないものだから……」
「内部犯を疑われてるってことですかね?」
祐が確認するように問うと、早苗は言外に視線を下げた。
つまりは渚砂やまほろのケースと同じで、内側から開錠されていたということ。
「スタッフがやったなんて……思いたくないわ。みんな、意識の高い良い子たちばかりなの。それに……なんだか、どう言っていいのか分からないのだけれど、何かがおかしい気がするのよね」
(もし、何か異変が起きていても、神魂やもれいびが関わっているのなら……彼女には認識出来ないことも、理解しきれないところもあるんだろうな)
折角出して貰ったので、お茶菓子を頂きつつ刀は考え込んだ。
「もうひとつ、難しい問題があってね」
早苗は続ける。
「お人形をお迎えしたオーナーさんから、メンテナンスやイメージチェンジの為にお預かりしていた子たちもいなくなってしまったの。こういう時の為に、保険には入っているのだけれど……お金の問題じゃないのよ。一からオーナーさんのご希望を伺って生み出されたお人形は、その子ひとりしかいないの。お金や代わりを用意しても、ダメなのよ……」
「リージュさん……私のナナちゃん、帰ってきますよね?」
隣のスペースにいたキャリアウーマン風の女性が、腫れた目で聞いてきた。
寂しいひとり暮らしの部屋に人形を迎えて、励みにしていた女性らしい。
「気の毒よね。うちの子たちは大丈夫だったけど、お店に来るといつも会えるアーティちゃんも被害に遭ったみたいだし……本当に、無事な状態で見付かるといいんだけど」
一緒にいた他の客がそっと教えてくれた。
「こちらとしても、出来得る限りのことはさせて頂きます。もし、戻ってきた際不都合がありましたら……」
店員たちも対応に追われているようだ。
『たいへんそうだね』
「俺たちも交番に行ってみよう。何か分かるかも知れないし」
「なら、自分たちも他を探してみるよ。アテは……あんまりないけど」
「私も……」
海と刀が立ち上がるのを見て、渚砂やまほろも声を上げる。
お互い連絡先を交換し合い、一旦別れることにした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月15日
参加申し込みの期限
2014年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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