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<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
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「よう民谷。出掛けんの?」
「ちょっと交番にな」
猫鳴館の男子に声を掛けられて、靴を履いていた
民谷 鋭二
は答えた。
「あー、例のか?」
鋭二は先日、コレクションしている民芸品、しかも人形ばかり数点を紛失していた。
始めは泥棒かと思ったりもしたし、警察にも届けたがどうもおかしい。
寝子ヶ浜交番のおまわりさんも、人形やぬいぐるみをなくしたという届出が多いと呟いていたし。
大変だなと労う男子に、気さくな笑みを返す。
「昨日の今日で出てくりゃ苦労はないよな。まあ、何か続報ないか聞いてくるさ」
「あ……民谷君」
話をしていると、ひょろっとした男子が幽霊のように現れた。
「お、有村。お前ももう交番行ったのか?」
彼はやたら美少女系のフィギュアを集めていて、ブリピュアとかネコキュアのフィギュアがなくなったとか。
「そ、そんなの行けないよ……ボクが女の子のフィギュアなくしましたって届けてるところ誰かに見られて、噂されたら恥ずかしいし……」
「いやお前の趣味、猫鳴館の知り合いは大体知ってるだろ」
鋭二が突っ込みを入れても、有村君は風に揺れる柳のように身悶えするだけだ。
「お願いだよ民谷君、あの子たちが見付からなかったら、ボク、ボク……!」
「うわっ、こっちくんな!」
サッと避けられ、縋ろうとした有村君はボロい下駄箱に突っ込んだ。
「どうせ俺の方の件と無関係じゃないだろうし、何か分かったら教えてやるから」
「あ、ありがとう民谷君……ううっ」
携帯電話片手に、鋭二は声を詰まらせている彼に背を向けた。
キャットロードにある、鈴の印がトレードマークのネットカフェ。
「キャットアイランド……面白そう」
ブースに入った
恵御納 夏朝
は、愛用の猫のパペットを机の脇に置いてキーボードとマウスを操作していた。
スマートフォンに乗り換えたのを機に、話題のネットコミュニティに参加してみようと思い立ったのだ。
(平日はスマホから少しだけ遊んで、休日にはネカフェで……)
スクリーンショットやユーザーのブログ記事の楽しげな様子から、期待に胸を膨らませながら公式ページにアクセスした。
(まずユーザー登録をして……ここのお店はクライアントがもう入ってるから、後は起動してログインすれば良いのね)
手順に従って作り出されたのは、橙色の髪の小柄な少女アバター。
(アバター名は……夏朝にねこで『かさねこ』……と。チュートリアルもあるんだ)
最近出来たらしいチュートリアルエリアに出ると、茶トラの猫が『キャットアイランドへようこそ!』と吹き出しを表示した。
「わ、猫さん」
ここで基本的な操作や知識を教えてくれるのは、みんな猫のマヌカノイドのようだ。
「可愛いな……」
猫に夢中になっている間に、チュートリアルは終わってしまった。
『これでチュートリアルはおしまいです。お疲れ様でした! 最後に、お好きなチャンネルに転送します』
(ええと……ミケが現実そっくりに作った寝子島で、トラがみんなが好きなように発展させてる島なのね。……おすすめって何だろう)
ピロリン♪
『それでは、今日のおすすめにご案内! 今日はラジオ番組『せれねのキャットアイランドへようこそ♪』が初の生放送という事で、chトラのラジオ広場に転送いたします。どうぞお楽しみください♪』
クリックすると、間を置いて新しい景色が広がった。
『あ、こんにちは』
『こんちわー』
新たな来訪者を見て、チャットウィンドウに挨拶が飛び交う。
『こんにちは』
ドキドキしながらキーボードを叩く。
色んな姿のアバターがいるけれど、かさねこが初心者だと知ると反応にちょっと手間取っても待ってくれたり、分からない事を優しく教えてくれた。
『もうすぐせれねさんのラジオが始まるんだよ』
『かさねこさんラッキーだよ!』
『せれねさん、今まで録音の放送で生放送は今日初めてなの。私も楽しみでー』
「へえ……ちょっと聴いてみようかな?」
夏朝はかさねこをみんなが座っているベンチに腰掛けさせた。
『
せれねの! キャットアイランドへようこそ!
』
明るい曲が流れる中、愛らしい少女の声でタイトルコールが響く。
「
こんにちはっ! 『せれねのキャットアイランドへようこそ♪』
今回は予告通り、トラにある自前のスタジオから初めての生放送でお送りします。
今日はリアルタイムな情報をダイレクトにお届けするよー!
」
パーソナリティは『せれね』というアバターネームで活動している
夢宮 瑠奈
。
彼女は元々録音したラジオ番組をネット上にアップしていたが、先日のライブ出演でキャットアイランドの中でもアイドルとして支持を得つつあるようだ。
「
そうそう、先日投票のあったチャンネル名が、ミケとトラに決定しましたねっ。ほんとの猫の名前みたいで可愛いよね。運営のN-catさんに取材に行った時、今度チャンネルを増やす時はチビとかクロなんて名前にしようかなんてお話が挙がってました。
なんでも、ジュニア向けチャンネルの構想があるそうで、そっちは中学生までが推奨のエリアだそうですよ。今、小さい子でもネットに触れる機会が多いもんねぇ
」
ダイブしてスタジオのブースに座っている瑠奈がチャットウィンドウを見ると、ラジオを流してくれているエリアやフォーラムのアバターからの『ちゃんと聞こえてるよー』というメッセージが表示されている。
「
あ、聞こえてる? みんな聞こえてる? よかったぁ、私リアルでは機械オンチなので、上手くいってひと安心です。モジュールの組み込みとかも簡単だったから、リスナーさんも『ラジオに興味あるけど難しいかな~』って思ってる人は、ぜひチャレンジしてみてね
」
キャットアイランドは、ヴァーチャルの世界で夢が叶う場所だから、と。
(ここで色んな事が出来るんだ……)
モニターの前で、夏朝の目もいつになく輝く。
「
……はい、先日リリースされました『ネコテイル』さんの『ニャーニャートレイン』、お送りしました。もうバンドニャンプやニャンチューンズストアでも販売されてますので、そちらのサイトも要チェックですよ
」
インディーズバンドの楽曲を紹介した後、せれねはまた最近のキャットアイランドに関する雑談を始めた。
「
ほんとに色々なマヌカノイドさんが増えたよね。中には話し掛けるとちゃんと会話が成立する子もいて、すごいよね。あ、キャットアイランド始めたばかりの人には、マヌカノイドって何ー? っていう人もいるかな。
マヌカノイドは、簡単に言うと人や動物に似せて作られたロボット……みたいな感じかなぁ。外見は建物とかと同じようにオブジェクトで作られてるんだけど、頭とか手足とか、沢山パーツが必要みたい。
で、それを組み合わせてスクリプトで動かすようにするんだけど、ここからがマヌカノさんと作ってる人形師さんによって色々違うんだよねぇ。難しいスクリプトとか、AIを組み込むと複雑な動作が出来たり、色んな状況に合わせて自分で判断して行動したり出来るんだって。
さっきの、お話出来るマヌカノさんも、結構すごい技術で作られてるんじゃないかなぁって、私には想像もつかない領域です。
お洋服屋さんのLechatってお店でも、可愛い『とてとて』シリーズの猫さんたちが人気だよねぇ
」
かさねこがラジオを聴いているエリアにも、マヌカノイドたちはいた。
ケータリングワゴンの店員さん風や、二足歩行の猫を連れているアバターもいる。
配置されているマヌカノイドは、タッチするとアイテムや広告などのカードを渡してくれる程度の機能らしいけれど、色々なものが貰えるので思わずタッチして回ってしまう。
「
最近マヌカノさんの調子が悪いみたいって話、みんなも聞いた事ない? 何かトラブルが起きてるのかな? 意図しない事をしたりするんだって。でも、もしマヌカノさん自身が意思を持ったとしたら、ステキだよね
」
番組は1時間枠でまだ続くようだけれど、曲の紹介の間夏朝はかさねこが集めたカードを眺めていた。
(あ、これさっきラジオの人が言ってたお店かな)
☆Lechat New Release☆
カードには、可愛らしい創作浴衣を着た少女たちが写っている。
見ているうちに、思わずリンクアドレスをポチッとしてしまう夏朝。
途端、周囲の景色が変わった。
「わ、わ……」
夏朝が見回すと、そこは可愛らしいお店の前。
さっきのカードに写っていた服以外にも、女の子が喜びそうな服が沢山飾ってある。
でも……お店には店主とマスコットだと聞いていた白い猫の姿はなく、なんだか雰囲気が沈んでいるような気もした。
(……ん?)
入り口の脇に置かれた看板に気付いて、夏朝は読んでみる。
『しばらくの間、製品に関するサポートと『とてとて』シリーズの販売をストップさせて頂きます。お客様にはご迷惑をお掛け致しますが……』
(何かあったのかな)
ほんのり首を傾いでいると、女の子アバターたちがお店から出てきた。
みんな、新作の浴衣を着ている。
『今日もLichtさんとひなさん、お店に出られないみたいね』
『ふーちゃん、大丈夫かなぁ』
「どうしたんですか?」
夏朝が尋ねてみると、このお店のマスコットである白猫『フランボワーズ』が不調で、店主たちはそちらに掛かりきりなのだという。
『お店のドレスを着て接客してくれる、とっても可愛い猫さんなんですよ』
『マヌカノさんたちが調子悪いってのは聞いてたけど、ふーちゃんまでそうなっちゃうなんて……』
彼女たちの心配ぶりからして、フランボワーズはお客さんにとても愛されているマスコットなのだろう。
『ところで、かさねこさん。初心者さんみたいだけど、とっても可愛いアバターね』
「え? ……!?」
言われてはたと気が付いた。
周りの風景、目の前のアバターたち。
夏朝は仮想空間の中に入り込んでいた。
(いつから、というかどうやって?)
アバターたちとの挨拶もそこそこに、半ば混乱したままその場を離れる。
とにかく、元のネットカフェのブースに戻らないと。
強く思った瞬間、緑の光に包まれたかと思うと、夏朝はダイブする前の場所に戻ってきていた。
モニターに表示されている画面に薄っすら重なって、マウスを握り締めたままぽかんとしている夏朝の顔が映っている。
「な、なんだったの、今の……」
もれいびが入れちゃう不思議な空間。
これは、思っていたより更に面白いものかも知れない。
胸に湧き上がるワクワク感、けれど……机の脇が目に入った時、普段無表情な彼女の顔に衝撃が走った。
確か、キーボード操作の為に一旦外したパペットの猫をそこに置いた筈なのに。
「……ない!?」
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担当ゲームマスター
羽月ゆきな
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月15日
参加申し込みの期限
2014年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月22日 11時00分
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