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●寝子ヶ浜ライフガード(3)●
【寝子ヶ浜海岸・沖】
ひゅるるるるる…………じゃぼーーーーーん!!
「おぼぼぼぼぼぷはぁっ! い、いったい何が起こったんですの!?」
沈没する浮島を、砲弾の軌跡で飛び越えて、海に着弾した
財前 華蓮
の方は、
「(ハッ)これはきっと、私の美しさを妬む、
海の神的なアレが喧嘩を売ってきたんですのね!?
じょ、上等ですわぁ! ここから陸まで泳いでやりますわよっ! はああああ!」
【寝子ヶ浜海岸・砂浜】
「「たっ、大変だーーーーーーー!?」」
そして浮島の沈没を目撃し、慌てて立ち上がったのは、寝子ヶ浜ライフガードの皆さんだ。ちょうどこの時、監視の当番だったのは
風雲児 轟
、
佐々 寿美礼
、
民谷 鋭二
、
雨崎 荒太郎
の4人。
浮島組の1人、
北原 みゆき
から、浮島を作る計画は事前に聞かされてはいたものの、
「まさかこんな事故が起こるなんてー? たっ、助けなきゃー!」
「あっ、ちょっと荒太郎君! 君泳げないでしょ!?」
ビート板も無しに駆け出す
雨崎 荒太郎
に、慌てて
佐々 寿美礼
が声を掛ける。
「サンマさん、あんたは泳げるか?
泳げるなら一緒に助けに行こうぜ!」
風雲児 轟
の方はバッとサンマさんの方を振り向き、
「ここでサンマさんがデキル生き物だってのを見せてやるんだ……
って、いねええええし!? どこいった!!」
サンマさん、ちょうどこの頃、ののこたちの釣りのエサになっていたのだった。何という役立たず。
「仕方ない、俺たちでやるしかないな」
そう言ってすぐさま行動に移る
民谷 鋭二
に続いて、寿美礼も水泳部の守護神・イルカさんビート板を抱えて、全力で走り出す。
「待ってて、みんな! 今助けに行くからね!」
【寝子ヶ浜海岸・沖】
「(ぷはっ)だ、誰かっ! 誰か助け……てえっ!」
北原 みゆき
が、助けを求めて必死に叫ぶ。いきなり突っ込んできたクルーザーによって、浮島を構成していた浮き輪やゴムボートが、次々と破裂……残りの連結も千切れて、あっさり海に投げ出された浮島組。突然の事故にパニック状態のみゆきに、
「──落ち着け、北原!」
海の上から、鋭い声がとぶ。もがく水しぶきの向こうに、一瞬見えたのはパドルボードに乗った
龍目 豪
、
「た、龍目……先輩!(ぶくぶく)」
でも遠い。あの距離じゃ、助けてもらう前に溺れちゃう……そう絶望するみゆきに、
「思い出せ、ライフジャケットの使い方を教えたはずだ!」
「あっ……」
(確か……確かここに、手動レバーが!)
ボーーン! 首回りに大きな衝撃が来て、ライフジャケットがパンパンに膨らんだ。充分な浮力を得て浮き上がるみゆきの身体、
「よし、よくやったぞ北原。ほら、このパドルにつかまれ」
そして、遅れてたどり着いた龍目のサーフボードにしがみついて、ようやく一息をつくみゆきだ。じわじわと今の恐怖がよみがえり、涙目で、
「よ、よかったですぅ……私、ら、ライフジャケット着てるの忘れてて……」
「自動膨張式の物を選んだんだが、北原のだけ開かなかったんだな。
たまにこういうこともあるから、やり方を教えておいて良かったぜ」
改めて落ち着いて波間を見れば、同様にライフジャケットの効果でぷかぷか浮いている、
八十八旗 信彦
、
瑚野上 栞凪
、
神薙 焔
らの姿が。
また、後半新たに加わった
御巫 時子
、
夏神 零
、
雨寺 凛
、
天馬 ひびき
の4人はライフジャケットを着用していなかったが、こちらは元々、泳ぎが達者な者が多いメンバー。パニックには陥らずに、そのまま大人しくライフガードの救助を待ち、
「これにつかまって!」
佐々 寿美礼
や
風雲児 轟
、
民谷 鋭二
の投げるビート板や浮き輪につかまり、あるいは
霧桐 舞衣
の水上バイクに引き揚げられて、全員事無きを得たのだった。
「ん? これで全員っすか?」
そこでアレッと舞衣が、散乱する浮島の破片を見渡す。
「誰か1人、足りないような気がするっスよ……?」
「茂さんが! 茂さんがいません……!」
蒼白になって時子が叫ぶ、そうだ──
海原 茂
生徒会長の姿が、どこにも見えない!
【寝子ヶ浜海岸・砂浜】
勢い良く駆け出したはずのライフガード、
雨崎 荒太郎
は1人、寄せる波の前に立ち尽くしていた。海に入る次の1歩が、どうしても踏み出せなくて。
「ぷ、プールの水なら、入れるようになったのにー……!」
この巨大な水たまりをいざ前にすると、ガクガクと足がすくんでしまう。
脳裏によみがえるのは、妹の泣き声。
浮き輪ごと流されていった彼女を助けようとして、
自分も溺れたあの日の記憶。
小学生だった自分は息も出来ずに、ただ水の底に沈んでいくだけだった……。
結局その時は妹も自分も、ライフガードに助けられ無事だったのだけれど。
「同じライフガードになったぼくが、誰も助けられないなんて……
し、しっかりしなきゃ! 根性だすんだー……って、えっ?」
その雨崎の横を、風のようにすり抜けていく人影があった。走りながらワンピースを脱ぎ捨て、競泳水着で躊躇なく、海に飛び込んでいくその人の姿は、
「お、大天使先輩……!?」
ライフガードでもない
大天使 天吏
が何故か、全力で貫き手を切って、みるみる沖へと泳いでいくのだ。
「せ、先輩だって頑張ってるんだ……ぼくだって!」
意を決して最初の1歩を踏み出す雨崎、足首にまとわりつく波の感触に、思わずひるんで目をつむるが、それでも勇気を出して海へと飛び込み、
「って、や、やっぱりダメだったー(ぶくぶくぶく……)」
なすすべもなく、そのまま海中に沈んでいく雨崎荒太郎……
「あと少し……待ってろ、兄ちゃん今いくかr……」
もはやトラウマの記憶さえ混濁し、海の底を彷徨う雨崎の意識に──
けれどふと、とても懐かしい声が、聞こえたような気がした。
(あれ……なんだろ?
こんなこと、前にもあったような?
)
確か、水中なのに息が続いて。
泳げるようになったと思って。
その記憶に勇気づけられるように、諦めるのを止め、思い切って海中をクロールすれば。
何と──沈んでいた雨崎の身体が、みるみる海面に向かって浮上し始めたではないか!
(水が、怖くない? むしろ、飛んでるみたいだ!)
「泳げるぞ! 泳げるんだ! やっほー!」
【寝子ヶ浜海岸・沖】
「茂さんが! 茂さんがいないんです……!」
蒼白になって叫ぶ
御巫 時子
に、その場の全員がハッと気が付く。すぐに捜索を開始するライフガードの3人に続き、自分も海に潜って探そうとする時子や
天馬 ひびき
──その時だ!
「やっほー! 海原会長、海の中で見つけたよー!」
ザバリ、と目の前の海面を割って飛び出したのは、
雨崎 荒太郎
──そして、その両腕に支えられて、ゲホゲホとむせているのは、
海原 茂
生徒会長その人だ!
「茂さん、大丈夫ですか……!」
「にょえっ、海原さん怪我はない?」
時子とひびきが、慌てて泳ぎ寄って海原を介抱し、
「って、わわわっ!?」
空中にスポーンと飛び出すほど勢いがよかった雨崎、そこで糸が切れたようにぷつんと、再び海面に落下する。慌てた
佐々 寿美礼
にそこでキャッチされ、
「あれ? そういえば荒太郎君、いつの間に泳げるようになったの?」
「じ、自分でも不思議っすーっ!」
ばさり。海面スレスレの低空を飛んできた鷹が、そこで
夏神 零
の肩に停まった。
「おや、リン? 海にまでついて来てしまったのでござるか」
「貴方の鷹さん……だった、の?」
その声に零が振り向けば、波間からちゃぷちゃぷと、
大天使 天吏
がこちらを見ている。海岸からずっとこの鷹を、泳いで追いかけてきたのだろう。ちょっと肩で息をしているようだ。
「拙者に懐いている大鷹にござるよ。名をリンと申す」
「わっ、そのコもリンちゃんって言うの? 私と同じ名前だねー!」
「これも何かの縁でござろうな」
横から近寄ってきた
雨寺 凛
に、こくりと頷き。そしてもう一度天吏の方を見れば、興味を無くしてしまったのだろうか、再び浜辺へとゆっくり、泳いで戻っていくところだった。
「何だったのでござるか……」
零が首をかしげる。不思議なことと言えばもう1つ、泳げないはずの
雨崎 荒太郎
の件があるが……その時、鋭く彼の肩で鳴いたリンを見て、ようやく合点がいった。
「荒太郎殿のろっこんが、このリンの羽ばたきに反応したのでござったか……」
雨崎のろっこん【コノオオゾラニー】は、近くの鳥の羽ばたきに反応して、その飛行能力を発揮する。水面スレスレを飛んでいた鷹が、溺れていた雨崎に浮力を与えて、彼を海中から海面まで引っ張り上げたのだろう。
「そっか、そういうことだったんだー。
つまり、泳いでたんじゃなくって、水の中を空に向かって飛んでたんだね」
それを聞いた凛が、
「でも荒太郎くん、元々泳げないわけじゃなくて、
水が恐いだけだったみたいだからさっ。
これをキッカケに水恐怖症も克服できたら、いいよね!」
その明るい声に、「そうでござるな」と零も頷く。
ろっこんを使って、泳げるようになったわけではない。けれど、今日つかんだ自信や感覚を元に、彼が実力で泳げるようになる日も、きっと、そんなに遠い先のことではないはずだ。
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シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
スポーツ
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月23日
参加申し込みの期限
2014年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月02日 11時00分
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