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パンツ、家出をする
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「幸いスパッツには反逆されずに済んだから『はいてない』状態は免れたが、パンツなしで履くといつもより風通しがいい感じがする……」
伊賀 解理
はむずがゆさに悶えた。
――お、落ち着かない! それに、なんか動く度にこすれて……うぅ……。
伊賀 解理
は山の麓に、
串田 美弥子
の姿を見つけた。
「串田氏、君もか……」
「もしかして、あなたも?」
「ああ。今、非常に落ち着かない状態に置かれている。しかし、君……」
解理は美弥子のスカートに目を向けた。
「僕はスパッツを履いているが……。君はその下に何か……」
そう言われて、美弥子はバッとスカートを押さえた。
「は、履いてるよっ。あの……水着だけど」
「なら良かった。じゃあ一緒に取り返しに行こうじゃないか」
「そうだね。どうにかしてパンツさんには戻ってきてもらわないと」
「……むっ。誰か来たようだぞ、あれは……バイク? ああ、八神氏だ」
「おまえたちもか……」
修は麓に、バイクを停め、タルトとともに、2人に合流した。
「ねぇねぇ。あなたのパンツってどんなパンツ?」
「え?」
タルトの質問に、解理は目をしばたかせた。
「無地の白パンだけど」
「答えなくていいっ」
ドギマギしながら修はたしなめた。
「ねえ、美弥子ちゃんのパンツってどんなの?」
「え? わ、私?」
「えっ言えない? まさか履いてないとか? 僕は猫さんパンツだよ♪ ……さっきまではね」
そう言って、スカートの下の短パンを見せた。
美弥子は困った顔を浮かべながらも、そっとタルトに「リボンが付いた白のパンツ……」と耳打ちした。
「へぇ。やっぱりカワイイの履いてるんだね♪」
「む……」
あけすけな女子の会話から、距離を置き、修は聞いていないフリをした。
九夜山のロープウェイ入口。
桜庭 円
は胸に抱いた子猫のにゃーくんの頭をそっと撫でながら、テオー、テオーとこの世界の創造主の名前を呼んでいた。
「またにゃーくん、預かってぇー! ここはにゃーくんの教育に悪い!」
「にゃー」
彼がどこにいるのかはわからない。けれど、彼はいつも傍にいるような気がしたのだ。
「……うるせぇぞ。なんで俺がそんなクソチビの世話しなくちゃなんねーんだ」
「テオ!」
物陰から出てきた
テオ
は不満丸出しであった。
小さな額にしわを寄せて、うんざりした顔でにゃーくんを見ている。
「なーにが教育に悪いだコラ! パンツが空飛んでんだけだろ、こんなくだんねー騒ぎサクッと終わらせちまえ!」
「く、くだらなくないよ! パンツが無い世界は考えられないよ!」
にゃーくんはひと鳴きして、円の腕から飛び降りた。
それから親しげな目でテオのまわりをくるくる回った。
「ああ? 寄ってくんじゃねーよ、チビスケ!」
ついてくんな、とぼやくテオを追いかけて、にゃーくんは草むらにもぞもぞと潜っていった。
「今度ブラッシングしてあげるから頼んだよ!」
円はスカートの裾を押さえ、高く雲にかかる九夜山の頂きを見つめた。
「突然パンツが脱げたと思ったらなんだか喋って九夜山に飛んでいった……」
唖然としてパンツの消えた空を見ていた
稲場 舞
は、我に返り頭を振った。
「……ってノーパンでいるところを誰かに見られたら社会的に死んじゃうじゃないですか!」
乙女の三角地帯は、地球の最後の聖域。
全開にするなどあるまじき。乙女としてあるまじきことである。
――誰かに見つかる前に取り戻さないと! なんかスースーするし!
九夜山へと向かった舞は、ロープウェイの入口に立つ円を見つけた。
「あれ? 桜庭さん?」
「あ、舞ちゃん……もしかしてあなたも?」
こくんと舞は頷いた。
「困ったことになりましたね」
「今日は練習しようと思ってスパッツ履いてきたから、最悪の事態は避けられたけどね」
「え……!」
「え?」
円は、全力でスカートを押さえる舞の手を見て、彼女がノーガード戦法でここまで来たことを察した。
「ま、舞ちゃん。気をつけてね」
「は、はいっ」
そこに、はぁはぁと息を切らせ、もう1人。
スケッチブックを抱えて階段を上がってくるのは、海だ。
――うぅ。なんだか変な感じ。ストッキング直履きって違和感すごいよぉ……。
それでも無いよりマシと、海は薄手のストッキングに全てを託しここまでやってきた。
階段の上にいる2人に気が付くと、海はスケッチブックをめくってペンを走らせた。
『あれ? まどかちゃんにまいちゃん、もしかしてふたりもパンツを?』
「小山内さん……?」
「ということは、海ちゃんもか。お互い厄介事に巻き込まれやすいたちなのかな」
『くろうするね……』
海は小さくため息を吐いた。
『でも、よかった。おんなのこだけで。おとこのこがいたら……あ!』
「誰か階段を上ってきますね?」
舞は目を凝らして階段の下を見た。
黒髪のボサボサ頭、眼光の鋭い彼は、3人がよく知る顔だった。
「……あっ。御剣くん……!」
――また神魂の影響かよ。いい加減にしろよな……。
ゲンナリしながら階段を上がっていた
御剣 刀
は、ふと名前を呼ばれたような気がして顔を上げた。
階段の上にに見知った顔を見つけて、刀は少しだけ安堵した。
「よう、お前らもか。とんだことになっちまったな」
「そ、そうだね」
さっきよりも気をつけて女の子はスカートを押さえた。
中でも、刀に仄かな想いを寄せる海は、顔を赤くして2人の後ろに隠れた。
――こんな格好で刀くんに会うなんて緊張しちゃうよぉ……。
女の子の空気が明らかにいつもと違うのに、刀も気付き、むっと眉を寄せた。
――なんだこいつら、スカート押さえてもじもじして……あっ! そ、そうか。パンツがないってことはこいつらのスカートの下は……!
タコが茹だるように、刀は耳まで真っ赤になった。
「ご、ゴホン! ま、まぁなんだ。とっとと片付けようぜ、こんな事件! ほら行くぞ!」
「う、うん!」
変な緊張感を漂わせながら、山の奥へと足を踏み入れる。
後ろを歩いていると気まずさ大爆発なので、先頭を進んでいた刀は、ふと足を止めた。
しっ、と口元に人指しを指を当て、あごで木立の向こうを指した。
そこには、無数のパンツが集まっていた。
「なんだありゃ、集落か? 色んなパンツがいるなぁ……うわっあれすげーな誰のだ? あっちもすげえ」
「そ、そういうこと口に出さないでくださいっ」
舞は頬を染めて言った。
「ん? あの下着どっかで見たことがあるような……」
生地の少ないピタミンカラーのパンツ。それから、フリルの付いた黒と水色の紐縞パン。
それをどこで見たことがあるのか、刀が思い出すまで数秒とかからなかった。
――そ、そうだ。あの時、星ヶ丘の下着屋で桜庭と小山内が着ていたやつ……!
あの時、たまさかのラッキースケベで目撃した彼女たちの下着姿……と、その後散々説教されたことを昨日のことのように思い出した。
男子の記憶野はエロいものでいっぱいなのである。
それは一見健全な男子である彼も同じ。いや、健全だからこそのエロメモリーである。
「……桜庭も小山内も凄いの履いているのな」
ポツリと漏らしたその一言に、ぷしゅうと湯気が出るほど海は真っ赤に。
『こ、こっちみちゃダメ』
円は目に鋭い光を帯び、刀をジロリと睨んだ。
「……あ。なんか嫌なこと思い出したよね、今」
「すみません。忘れてください」
その時の刀の土下座は光よりも速かった。
「……けど、どうやって説得しよう」
「人間の下で使われるのが嫌だと言って、私のパンツは飛んでっちゃいましたよ?」
舞が言うと、円は「上下関係を気にしてるの?」
と考えた。
「位置の話? じゃあ頭に装備すれば……」
「オイ桜庭、パンツ被るなよ……」
すかさず刀は言った。
「違うよね、そうだよね」
「……しかし、パンツがパンツであることをやめたとしてパンツは一体どうなるんでしょう?」
舞はパンツの集落を見つめ、ゴクリと息を飲んだ。
「パンツがパンツであることを望まれてパンツとして生まれたからにはパンツがどう思おうがパンツはパンツであるわけでパンツがパンツをやめたいといったところでパンツがパンツであることにはかわりないわけでパンツパンツパンツ……」
『まいちゃん!?』
「稲場がパンツを連呼して錯乱した!? 稲場、正気にかえれ!!」
ガクガクと刀に肩を揺すられながら、舞は「パンツパンツパンツ……」と虚ろな目で繰り返す。
パンツ不在の影響は、人の心まで蝕みつつあるようだ。大変だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月29日
参加申し込みの期限
2014年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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