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パンツ、家出をする
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「パンツ諸君、我々は晴れて自由の身となった!」
集落の長と思しきパンツは、白地にリボンのワンポイントのパンツであった。
「もう人間の下働きに身を粉にする必要はない。人里離れたこの山でひっそりと暮らそう。新しい人生を……いや、パン生を謳歌しようではないか」
パン生……気のせいか、エロい言葉である。
集まったパンツたちは歓声を上げ、自分たちの新たな門出を祝福した。
「……そううまくいくかねぇ」
「! だ、誰だ!?」
木陰からゆらりと人影が現れた。彼の名は、
骨削 瓢
。
穏やかな表情の中に、妖しげな意図を覗かせながら、警戒するパンツたちを見回した。
真っ先に飛び出したのは、28枚の白ブリーフだった。
何故か人間に対して人一倍の憎悪を燃やすブリーフは、敵意全開で瓢を囲んだ。
「何をしに来た、人間! ここは貴様らの来るところではない!」
「去れ! さもなくば、この柔らかな綿の身で、貴様を包み殺す!!」
「いやいや、あっしはおたくらの敵じゃないよ」
瓢は慌てることなくそう言った。
「あっしはおたくらが意思を持って、初めてその罪に気づいたんだ。どうか味方にしておくれ」
「なんだと?」
「あっしが言えた柄じゃないが、おたくらを虐げてきた人間から隠れて暮らす義理があるかね?」
「それはそのとおりかもしれん」
「ここはガツンと仕返しした上で独立宣言したらどうだい。しかし、その前にパンツが意思を持つことすら許さないという人間と猫がいるんさ。先にそいつらを倒さん事には暮らす事もままならんよぃ」
パンツたちは長に顔を向けた。
28枚のブリーフも長に決断を迫る。
「長! ご決断を!」
「……なるべく穏便にことを運びたかったが、向こうがその気なら、こちらも戦わざるをえまい」
布の身体を振り上げ、長は宣言する。
「人間は他の生物を支配していないと気が済まない傲慢な生き物なのだ! もう我らは奴隷ではない。奴らを駆逐し新たな時代を作るのだ!」
「パンツのために!!」
パンツたちを引き連れ、28枚の戦闘的白ブリーフは飛び立った。
瓢は不敵に笑う。
「面白くなりそうだねぃ」
「こっちに来るぞ!」
飛んできたパンツに刀は目を丸くした。
事情が飲み込めていない4人だったが、殺気立つパンツから、身の危険を感じとった。
素早く走り出す円と舞。あわあわする海の手を、刀が掴む。
「こっちだ、小山内!」
海はこくりと頷き、赤くなる頬を俯いて隠した。
――刀くん、男らしいな……。ますます好きになっちゃうよ……。
「……風向きが変わりましたね」
風の吹くほうを
鈴野 加代
は見ていた。九夜山の林がさわさわと揺れている。
パンツを失った彼女は、短パンの上にジャージを履いて、下半身を本人の性格同様ガッチリガードしている。
風を切って、パンツの一団が奥から飛び出してきた。
彼女を発見した彼らはあっという間に取り囲んだ。
「穏やかではありませんね。おや、あなたは……」
「……我を連れ戻しに来たのか、加代よ」
熊さんのプリントをされたパンツが彼女の前に躍り出た。家出した彼女のパンツだ。
「それが持ち主の務めです。さぁ馬鹿な真似はやめてあるべきところに戻りなさい」
「何を言う! 奴隷の時代は終わった! 独立のため戦う時が来たのだ!」
「理解に苦しみますね。私は脱ぎっぱなしにしたこともありませんし、きっちり洗濯もしていたはずです。それなのに家出などというのはおかしいです」
しかし、興奮したパンツ達は耳を貸してくれそうになかった。
「パンツによるパンツのためのパンツの社会を築くのだ!」
「ひとりはパンツのために! みんなもパンツのために!」
「パンツ! パンツ! パンツ!」
加代は静かに吐息を漏らした。
「よろしい。――では、教育してあげます」
小さな彼女からピリピリとした気配が立ち上る。白い手袋を両手に嵌め、さっと掌をパンツに向けた。
「何の真似だ、加代……?」
「理性をなくした動物に、手加減などする必要がありますか? ありませんよね?」
今までスカートやズボンの影にいた彼は知らなかったのだ。彼女の持つ超常の力を。
「きちんと洗濯も保管もしていたというのにこの仕打ち……許すわけにはいきません」
彼女の掌から弾丸のように飛び出した岩塩弾がパンツを撃ち落とした。
岩塩弾は次々に発射され、逃げ惑うパンツを容赦なく撃つ。これがろっこん『三式弾【比叡】』である。
「一時退却だ! 敵は強力な兵器を投入してきた!」
布の身には岩塩弾は応えたと見え、パンツたちは蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
「……ん、あれは?」
加代は、林の中で様子を窺う瓢の姿を目に留め、眉を寄せた。
――骨削さんがここに……? まさか、また、よからぬことを……。
きゅっと口を結び、加代はパンツの後を追った。
「パンツの反乱とはね……。でも、パンツがなけれな何かを履けばいいじゃない」
旅鴉 月詠
はそのブルボンな精神のもと、スパッツを履いて乙女のデルタゾーンを守っていた。
世の中にはブルマもあるし、水着もある。下腹部の防護には換えがきく。
――と言っても、パンツを元に戻さない限り、世界は閉ざされたままだからね。なんとかしないと。まぁ言葉が通じるようだから話し合いが出来ればいいが……。
九夜山のハイキングコースをひとり歩いていた月詠は、林の中でさわさわと音を立てる何かに気付いた。
風で林が揺れる音……いや、違う。これは羽音のように聞こえる。たくさんの何かが羽状の機関を羽ばたかせている音だ。
次の瞬間、たくさんのパンツが樹々の間から飛び出してきた。
「我らの独立を阻む卑しき人の子よ! 貴様らの勝手にはさせん!」
「独立?」
まわりを囲むパンツに怯むことなく、月詠はぐるりと彼らを見回した。
「ただ集まっているだけでは独立とは言わないよ。今後のプランは? まさか集まるだけ集まってノープラン? 生活というがパンツが何をできるの?」
「な、なにぃ!?」
「九夜山で暮らすというなら確実に汚れるものだぞ。それも、普段はあまり被るはずのない土や泥に」
「!?」
「洗剤を使ってゴシゴシとこすったりしなければなかなか落ちない汚れだ。パンツに洗濯ができるかね?こすって落とせる程の力はあるのかね? 枝等にひっかかって破れたりもするだろう。自分達をパンツと言っているが、人間の手を離れたら君達はパンツではない。布だ。君達はそうあるように作られた存在。人間がいなけれな繁殖することもできない。我々は別に上下で見ていない。パンツがパンツである為に戻って来るといい」
「上から目線でちょこざいな。その傲慢の罪、思い知るがいい!」
「怒りで我を失っているようだね。頭を冷やすのに力を貸して上げよう」
月詠はスケッチブックを開いた。中には、水の張った桶と洗濯板と洗濯ハンガーと洗剤の絵が。
いや、これは絵ではない。彼女のろっこん『絵空事』によって絵の中に閉じ込めた現実の物体だ。
封印を解除し、中のものを取り出す。
彼女は飛び掛かるパンツを捕まえ、おもむろに洗剤をぶっかけ、ゴシゴシと手洗いし、ハンガーに引っ掛けて木の枝に干した。
「のわわあああっ! 何をする!」
「そこにぶら下がって頭を冷やすんだね」
飛び掛かるパンツをひらりを躱しながら、彼女は次の獲物に狙いを定める。
「さぁ。他のパンツもまとめて奇麗にしてあげよう」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月29日
参加申し込みの期限
2014年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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