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パンツ、家出をする
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「あーっ!? 俺のクマさんが飛んでっちゃった! 待って俺のクマさん!」
横嶋 下心
は自分のクマさんプリントのトランクスを追って、九夜山へと分け入った。
どこだよー、おーい、と声をかけながら歩いていくと、ふと開けた場所に。
そこには色とりどり、見た目にも鮮やかなパンツたちが集まっていた。
「うわー色々なパンツさん達が居るね、あのパンツさんセクシーだな~誰が履いているんだろう」
目を引くライトグリーンの紐パンをうっとりと見つめる。
「今、俺は閃いたよ! 閃いちゃったよ!」
何かを思いついた下心。おそらくロクでもないことなのは、なんとなくわかる。
彼がパンツに近付くと、パンツたちは一斉に振り返った。
「人間……!」
「待ってくれ。違う違う。俺は君達の敵じゃない」
「なに?」
「俺は君達の話を聞きにきたんだ。独立をしようと思ったその熱い想いとか、何が嫌だったのかとかこんな所を直してくれよとか微に入り細を穿った話を俺に色々としてみると良いよ! 自分の中にため込んだことを思いっきりぶちまける事ですっきりするはずさ」
「貴様らに言いたいことなら山ほどある!」
パンツたちは一斉に喚き始めた。
やれ、人間の時代は終わった、だの。
やれ、もう茶色ものをつけられるのはうんざり、だの。
やれ、これからはパンツが地球の王者、だの。
言いたい放題のパンツの言葉を、下心は気持ちよく右から左へ受け流した。
「うん。君達の気持ちはよくわかったよ。もっともだ」
「ほう。話がわかる奴もいるものだ」
「だろ? で、ええとライトグリーンの紐パンさん、君の持ち主はどんな人だったの?」
「無骨な少女だ。名は月詠という」
「ほぉ! あのセクシーペインター!」
「絵を愛する娘でな。座って絵画に勤しむ時は、椅子に擦れてな。小振りな尻にぐりぐりとこすられ……」
「ほおほお!」
鼻息荒く下心は、自分が月詠のパンツになったつもりで、耳を傾ける。
「いやー、ありがとう。いい話が聞けたよ。そっちのあなたの持ち主の話を聞いてもいいかい?」
下心がきらきらとした目を向けたのは、布面積の小さいビタミンカラーのパンツだった。
「我は円という娘のパンツであった」
「円……ひぃ!? まさかあのくるみクラッシャー!?」
「拳闘をたしなむ娘であった。練習の時はひどく汗をかくものでな。我はもうそのたびにグショグショに濡れ、それはもう汗を吸ったものだ」
「へ、へぇ……。クラッシャーの汗をねぇ……ゴクリ。恐ろしい子だけど、そういう話を聞くとちょっと好きになってきたかな、うん。あの、良かったらちょっと匂わせてもらってもいいかな。残り香を嗅ぎたいなぁなんて……」
「よかろう。貴様はなかなか話のわかる男の子だ。存分に匂うがよい」
「じゃあお言葉に甘えて……」
「……何をしてるの?」
はっとして下心が振り向くと、そこには円と月詠たち一同が、氷のような眼差しでこちらを見ていた。
「あっ、セクシーペインター! こんにちは!! ちょうど君の素敵な話を聞いたところだよ! やっぱり君はサイコーだねっ! あっ。ていうか今、ノーパンなんだよね!? だよね!? お願いします! 乳尻太もも見せて揉ませて触らせて! もっとエロい事させてくださ……うぼぁーーーーーーっ!!」
月詠の投げた洗濯板がスコーンと下心の顔面に突き刺さった。
「この騒動のドサクサに、君を亡き者にしたくなったよ」
ただでさえ冷ややかな月詠の瞳は、今や氷点下にまで冷え込んでいた。
「いたたたたっ……。うう酷い、俺はこんなに真摯に頼んでいるのに……」
「亡き者にするなら手伝うよ……」
ばきぼきと拳を鳴らし、円は幽鬼のようにゆらりと近付いてきた。
「うわぁ!? くるみクラッシャー!! ……くっ、でもおまえもパンツを履いていない事は分かっているさ! だがそれよりもだ! 割るなよ? 絶対に割るなよ!?」
じりじりと後退する下心に、円は拳を構えた。
瞳が鋭く光った瞬間、円は凄まじい速さで、この変態少年に飛び掛かった。
「竿とクルミを右ストレートでぶっとばす……。まっすぐ行ってぶっ飛ばす……。女の子にする!」
「あーーーーっ!!!」
「ど、どこにいるんですかぁ~、私のパンツさ~ん」
白浜 渚
の声が山の中に木霊していた。
普段は、前髪とメガネの鉄壁のガードで、素顔を隠してしまう人見知りの彼女も、事態が事態だけに、着の身着のままの格好で山道を歩いていた。
完璧な美少女の素顔を晒しているものの、その表情は不安に雲っている。
渚は、木の上にいるパンツの一団を見付け、はっと足を止めた。
「渚よ。別れはもう告げたはずだ。何故追ってきた」
彼女と同じ地味な白パンが、そう言った。
「私のパンツさん! ……だ、だって、あなたがいないと困るんです!」
「それはおまえの都合だろう」
「ま、待って下さい。何が一体不満なんですか?」
「尻に敷かれる一生を良しとする者などおらん。おまえの尻を保護して一生を終えるなど受け入れられるかっ」
「そ、それは……」
自分がその立場だったらと思うと、その気持ちはわからないでもない。
けれど、こちらにも言いたいことがある。
「パンツさんの不満は理解しました。その上でお聞きしますが、パンツさんがパンツの役割を放棄したら他の何がその役割を担うのでしょうか?」
「なんだと?」
「それにパンツさんがパンツの役割を放棄したら、パンツさんじゃなくなりますけど、それだと貴方は何になるんですか? パンツさんは上とか下とかに拘っていますけど、そもそも、その仕切りはなくて役割がそうであっただけではないでしょうか? その役割を捨てては身勝手で駄目な何かにしかなれないと思います。別の何かになりたいなら、ちゃんと役割をこなせる別のものに役割を引継ぎしてもらっては如何でしょう?」
渚の言い分はある意味では、大人としては正しい意見かもしれない。
けれど、人間ふざけんな、と反旗を翻した彼らにはカチンとくる言葉だった。
「なんで我らが貴様らのために後任探しをせにゃならんのだ!」
「きゃああっ!!」
怒りの拳……ならぬ布地を振り上げ、パンツたちは襲いかかった。
「おまえと一緒にいると俺まで不幸になる」
それが
塔ヶ崎 璃亜
のパンツの最後の言葉であった。
――パンツにまでそんなことを言われるなんて……。
と落ち込みたいのは山々であるが、今は落ち込んでいる場合ではなかった。
「どうしよう。これからバイトがあるのに……」
そう、バイトである。バイトの時間が刻一刻と迫っているのである。
学費と生活費の足しにするべく、せっせと放課後に青春の時間を費やす彼女にとってバイトは生命線。
しかし、履いていくパンツがない。
ノーパンツで行って、万が一コケたりしたら、一発でクビが飛びかねない。そして、彼女はよくコケる。
――どうにかしてパンツに戻ってきてもらわないと……。
「きゃあああああああっ!」
なだらかな山道を歩いていた璃亜ははっと顔を上げた。
山道を駆け下りてくるのは、渚。その後ろにはたくさんのパンツの群れが。
「え? ええっ!? ま、待ってくださーいっ!」
パンツは絡み付くように渚と璃亜に貼り付いた。
「う、動けない……っ!」
「フハハハハ! ゴムの伸縮性をナメるな、小娘!」
瞬く間に2人は、手と足をパンツでぐるぐる巻きにされてしまった。
「おまえ達には屈辱を味合わせてやろう。積年の恨み思い知るがいい」
「な、何を……」
涙目の2人にパンツは容赦なく飛び掛かった。
「きゃあああああああああああーーっ!!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月29日
参加申し込みの期限
2014年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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