ある時、
パンツは思った。
どうして我々はこんなことをしているのだろう。
人間の大切なところを優しく保護し、汚れを一身に受け止めている。
そんなことに何の意味があるのだ?
一体誰が人間が上で、パンツが下だと決めたのだ?
もう人間の下働きは嫌だ。
その時、彼らは自分の意思で身体を動かせることに気づいた。
それは神魂の力によるものだったが、彼らには知るよしもない。
「いったぁ!!」
串田 美弥子は廊下で思いっきり転んだ。
突然、何かが足に絡まってもつれたのだ。
あたたた……とお尻をさすりながら起き上がろうとした彼女の前に、一枚のパンツがあった。
見覚えのある姿に、まさかと思い、慌ててお尻をぱんぱん。
「な、ない……!」
「世話になったな、美弥子。我はもう行く」
パンツはそう言うと、パタパタ羽ばたき、窓から飛んでいった。
「しゃ、喋った! パンツが喋った!!」
窓から身を乗りだすと、美弥子の前を、
色とりどりたくさんのパンツが、雁の群れのように飛んでいくのが見えた。
「こんなくだらねーことで力を使わにゃならんとは……」
次の瞬間、世界がネコパンチで隔絶された。
テオはニガムシを噛み潰した顔で、飛んでいくパンツの群れを見ていた。
老若男女関係なく、皆さんのパンツ(ふんどし含む)が失踪してしまいました。
彼らは待遇に不満があるようです。
もう人間に使われるのはごめんだと、九夜山に集まって、パンツたちだけで暮らそうとしているようです。
中には、あたしは別にノーパンでも平気よ! という先進的な考えをお持ちの方もいるでしょうが、
すくなくともテオは、パンツが山にコミューンを作るような混沌とした世界は望んでいません。
パンツがパンツとして仕事をするようになるまで、元の世界には戻れないようです。
神魂の影響により、パンツは喋ることができます。
ただ基本的に人間には敵意を持ってるので気をつけてください。
また、羽ばたいて空を飛ぶことができるようです。
アクションには、どんなパンツをはいていたのか、持っていたのかを書いてください。
セクハラじゃなくて、描写するのに必要なのでー。
書いてなかった場合はこちらで決めちゃいます。
あたしのパンツこんなダサくない!
ということになるかもしれないので、なるべくならご自分で書いてもらえればな、と思います。
皆さんのご参加お待ちしております。