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ラブレター☆パニック!
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●中庭にて(2)●
【中庭】
学食にでも行こうかなと、
猫島 寝太郎
がのんびり中庭を散歩していると、向こうの渡り廊下の方で、何やら騒がしい声がした。女の子の悲鳴のような?
「? なんだろ」
「……まえて! その手紙! つかまえて!」
「えっ、て、手紙?」
見れば今しも、彼の横をすり抜けるように、飛ばされていく手紙が1通! 咄嗟に手を伸ばせば、運良く制服の袖に引っ掛かり、ぶじに猫島の手の中に納まる。くるりとそれを裏返してみれば、
「……ラブレター?」
ハートのシールがとっても古典的だ。名前は見当たらない。何だろうコレ、と猫島が顔を上げると、
「って、うわわっ!?」
この1通だけじゃない、芝生や木々の上を次々と、こちらに向かって飛ばされてくる沢山のラブレター!
「な……なんだろ、この状況」
「お願い、それ全部ひろって!」
途中の枝や花に引っ掛かった手紙を必死に掻き集めながら、
鴇波 羽衣
が懇願するようにこちらに叫ぶ。
「で、でも、なるべく封筒の名前は見ないでぇー!」
難しい注文だ。しかし、どうやら大切な物らしいことは、その声の必死さで分かるから、
「分かった、自分も手伝うよ〜」
眠たげな瞳にシャンと気合いを入れ、猫島もラブレターを追って、芝生の上を駆け回り始めた。
「鳥さん、お願いがあります……!」
手紙が飛ばされた瞬間、
御巫 時子
も次の行動に移っていた。
手近の木の上でさえずっていた小鳥に駆け寄り、手を合わせてお願いする。
「空に飛ばされていった手紙を、持って来てほしいんです……!」
「ピピッ、ピピピ……(わかった時子の頼みだもんね)」
五十嵐先生と時折りお弁当をお裾分けしたりしているので、中庭の小鳥たちとは顔馴染みだ。ろっこん【鳥の囀り】で、快く時子の願いを聞いてくれた小鳥は、彼女の肩でひと声鳴くと、いさましく空に飛び立つ。
他の何羽かにもお願いを聞いてもらい、こうして空に飛んでいった方の手紙は、無事回収に成功!
「鳥さん、いつも有り難うございます……」
そして鳥たちが運んできてくれた封筒の1通に、運良く自分の名前が入ったラブレターを見つけて。時子が急いで「宛て名」を確かめれば、やはりそれは五十嵐先生宛ての手紙だった。
「(ほっ)取り戻せて良かったです……」
目を閉じて、その恋文をそっと胸に押し当てる。中庭を見ればちょうど地上の方も、
八神 修
と
鴇波 羽衣
、
猫島 寝太郎
の3人が、残りのラブレターを拾い終えた所のようだ。
「ど……どうにかこれで全部か?」
八神を始め全員ゼエゼエ肩で息をし、疲労困憊の様子だけれど、どうやらこれでひと安心のよう。
「あっ……でもまだあそこに!?」
と羽衣が叫ぶ、3人の手の届かない所をすり抜けて、噴水の方に飛ばされていく手紙がまだ、1通!
◇
「わわっ、そこの人! そのラブレターを拾って〜!」
その時、校舎の横から出てきた人影を見て、咄嗟に
猫島 寝太郎
が叫んだ。
「……ラブレター?」
一瞬きょとんとしたが、その生徒の反応は目覚ましかった。危うく噴水に落ちる所を、ぱしっと広げた片手でキャッチし、
「っと危なかったな、ほらよ」
機敏なその少年が、無造作にこちらに差し出す手紙に猫島が、
「ありがとう。でもそれ、自分のじゃないんだ〜」
ぶんぶん首を振って、反対側の方を指さす。
「ほら、こっちに走ってくる、多分あの子の……」
「えっ……せっ、誠一くん!?」
そこに息せき切って駆け付けた
鴇波 羽衣
が、少年の顔を見て叫び声を上げた。
「よう、羽衣。こんな所で何やってんだ?」
その少年──
神条 誠一
が手にしている封筒を見て、羽衣がその場に凍り付く。
「え、その手紙……もしかして!?」
【中庭・渡り廊下】
「もしかしてあの方が……羽衣さんの恋文の……?」
中庭の噴水の方を見て、
御巫 時子
が小首を傾げる。その相手、神条が拾ったのが、はたして本当に羽衣のラブレターだったのか。また、彼が封筒の名前を目にしたのかどうかは、ここからでは距離がありすぎて、時子にはよく見えなかった。
それより自分には、もっと大事なことがある。時子は先ほど鳥さんに返してもらった恋文を手に、誰もいない木陰に急いで、そっとその文を広げる。
尚輝先生へ
初めて会った時から気になる存在でした。
その想いは日に日に大きくなってゆくのです。
実験をしてる姿も、空を見て佇む姿も、呟くように紡ぐ言葉も、額に触れた手の温もりも、時折見える笑顔も私には特別に感じます。
月を見てても、料理をしてても、花火を見てても尚輝先生の顔が浮かび、今何をされてるのかと気になるんです。
想いを伝える事は叶わないけれど、傍に居れる時間を大切にしたいです。
お慕い申し上げております。
好きな気持ちは自覚しているつもりだったけど。
こうして改めて文字で読むとやっぱり恥ずかしくって、時子はしばしその頬を赤らめる。
でも、これが。入学以来大事に温め、卵のように大切に育んできた、今の自分の気持ちだ。
(……やっぱり私は尚輝先生が好きです)
折り畳んだ便箋をそっと胸にしまい、時子はその手紙を、大切に持ち帰るのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月07日
参加申し込みの期限
2014年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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