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ラブレター☆パニック!
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●中庭にて(1)●
【南校舎1F:廊下】
御巫 時子
の想い人は、化学教師の
五十嵐 尚輝
先生だ。
常にぼーっとしていて、ちゃんとご飯を食べているのかも怪しい、先生には時々お弁当を持っていったりしているので、自分では好意はすでに自覚している。
(この中に、私の想いの書かれた恋文があるんですね……)
それでも、その想いが目に見えて触れるカタチになっているというのは、動かぬ証拠みたいで、また別種の恥ずかしさがある。時子はほんのりと頬を染めながら、窓から北校舎の会議室の方を見上げて、
「尚輝先生は今、会議中だと聞きました……。
まだこの想いを伝えるわけにはいきませんし、
終わるまでの時間で、何とか見つけませんと……」
誰かに内容を知られるのも困るけど、五十嵐先生に渡ってしまうのは、それ以上に困ってしまう。そうやって自分のラブレターを探し歩きながら、廊下を移動していた時子は、
「あら……?」
廊下を堰き止めていた封筒が、ある所からごっそり消え失せていることに気が付いた。
誰かが片付けたのだろう。教室1区画分ぐらいの廊下が、床が元通り見えるぐらいにすっかり、綺麗になっている。きょとんと時子が首を傾げていると、
「ええええええっ! 何で? ここにあった手紙がなくなってるぅ!?」
息せき切って、そこに駆け込んできたのは知人の
鴇波 羽衣
だ。
「あら羽衣さん、どうもこんにちは……(ぺこり)」
「これはご丁寧に(ふかぶか)……って、そんな場合じゃないよー!
時子ちゃん、誰がここを片付けたか知らないっ?」
そう、あの
郡 トモエ
が
矢萩 咲
から1度は奪い返したはずの、羽衣のラブレター。けれどトモエが回収してきた中には結局見つからず、もしかしたらまだあの現場に残っているのかもしれない……
そんな一縷の望みを抱いて慌てて戻ってきたのに、今度はその場所が綺麗に掃除されちゃっている。
「誰が……と言われましても、私も今ここに来たばかりで……」
時子も困ってしまって、きょろきょろと辺りを見回していると、
「あら……?」
廊下の窓ガラスの向こう、中庭をまたぐ渡り廊下に。北校舎の方へと向かっている、1人の男子生徒の姿が見えた。
「羽衣さん、もしかしたら、あれがそうなのでは……?」
言われて羽衣も、窓の向こうを見る。台車にダンボール箱を山積みにして、重たそうにそれを運んでいる……見覚えのあるあの後ろ姿は、
「ってあれ! 修くんじゃない!?」
そう、羽衣と同じ体育祭実行委員の、
八神 修
の姿だ!
【中庭・北校舎〜南校舎の渡り廊下】
「ふう、やれやれ。こう何往復もしていると、流石にくたびれてくるな」
台車を押す手を休め、
八神 修
は渡り廊下の途中で、汗をぬぐった。
「しかしまったく、一体誰がこんな悪戯を……」
ダンボール箱いっぱいについ先ほど詰め込んだ、封筒の山を八神が呆れて見下ろしていると、
「修くん! お願い、ちょっと待って!」
そこに中庭をショートカットして駆けてきたのは、
鴇波 羽衣
と
御巫 時子
の2人である。
「? どうした2人とも、そんなに慌てて」
「修さん、もしかしてこのダンボール……
校舎の廊下にあった手紙を、運んでらっしゃるのですか?」
息を切らして訊ねる時子の問いに、八神は訝しげに眉をひそめて、
「手紙? 何を言っている。俺はただ怪文書を運んでいるだけだ」
「「怪文書!!?」」
「そうとも。何の騒ぎかは知らんが、これだけの量の怪文書、
悪戯にしたってたちが悪いだろ。正常な学園生活のために、
とりあえず体育館に、この怪文書を隔離しているのさ」
堂々とそう答える八神に、女の子2人が顔を見合わせる。ちょっぴり融通のきかない所のあるこの真面目な同級生、どうやら本気でそう信じて疑っていない様子だ。おずおずと時子が彼に言う。
「いえ修さん、これは怪文書じゃないんです……。
その、これは……皆さんの、こ、恋文で……(ぽっ)」
奥手な時子が口にするにはハードル高すぎて、さいご消え入りそうな声になってしまったが、
「恋文……ラブレターだって? 何を馬鹿な事を言っている」
だめだ、全然信じてもらえない!
「ホントなの、修くん! 本当にこれ全部、ラブレターなんだってば!」
ここまで神魂ラブレターには振り回されっぱなしで、もうこれが最後と必死の羽衣の訴えにも、
「無味乾燥な封筒に、宛名もなし……
こんな物がラブレターの筈ないだろう」
と八神の方はにべもない。けれども、
(もしかしたらこのダンボールの中には、羽衣さんの手紙の他に、
私の恋文も混ざっているかもしれませんし……
何とかして全部、確認させて貰いませんと……!)
と念じる、根気強い時子の説得に、ようやく折れて八神が、そのうちの1通を手に取った。
「そんなに2人が言うのなら、中を開けて確認してみよう(ぴら)
ふーむ、なになに……?」
声を上げて八神が読み上げたのは、万葉集から引かれたとおぼしき、こんな和歌である。
恋ひ恋ひて 後にあはむと 慰もる 心しなくば 生きてあらめやも
「なっ、これは……っ!?」
便箋の宛て名を見るまでもなく、八神には分かってしまった。分からない筈があろうか。彼自身がいつも心の裡に秘めている、想いがそのまま歌として詠われているのだから。
そう、これは──八神修から
七夜 あおい
に宛てられた、ラブレターだ!
「いや、俺! ラブレターなら封筒や便箋にはもっと気をつけろよ!」
自分で自分に突っ込みながら、もしや……と青ざめ、手当たり次第にその他の封筒を開けば、
思ふより 見しより 胸にたく恋を 今日うちつけに 燃ゆるとや知る
恋ひ恋ひて 逢へる時だに 愛しき 言尽くしてよ 長くと思はば
葉隠れに 散りとどまれる 花のみぞ 忍びし人に 逢ふ心地する
しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで
「一体何通あおい宛に書いてるんだ俺!?
いや! 書いてないけど!」
開けても開けても、エンドレス。大量の便箋を両手に狼狽する八神に、その中身を覗くようなことこそしないものの、何だろうね?と、きょとんと顔を見合わせる女の子たち。
(まずい……このままでは俺の社会的立場が危ない!)
これはつまり古文学習の一環なんだと、八神はもっともらしく2人に解説し、ともかく思わぬ急場をしのぐのだった。
◇
「うん、いや兎に角まあ、怪文書じゃないことは分かったよ」
この手紙は出すために書かれた物ではない→神魂の仕業だということも、ようやく
八神 修
に納得してもらえて、
鴇波 羽衣
と
御巫 時子
の2人も、ほっと胸をなで下ろす。
「よかったです……。それでは私達もこの封筒の名前を、
確認させて貰ってもよろしいでしょうか……?」
「ああ。だが手紙を広げるには、ここはちょっと狭いな」
八神は渡り廊下の前後を見回して、
「どれをチェックしたのか分からなくなりそうだし、
関係ない生徒にとっては、通り道を塞いで邪魔だ。
とりあえず今まで運んだ分とまとめて、
体育館で見て貰った方が良いんじゃないか?」
その八神の提案に2人も、異論はないと頷き合う。羽衣が、
「うんうん、それがいいかもね。こんな外で手紙を広げて、
もし風に飛ばされでもしたら、もう笑うに笑えないし(びゅおっっ)
…………。
Σ って、言ってるそばから飛ばされたーーーーーーーーーー!!?」
突然の風に渦を巻いて宙に舞い上がり、そのまま中庭の方に吹き飛ばされていく手紙たち!
「行かないで、お願い待って、あたしの手紙!!」
ああ、ラブレターを追う羽衣の受難は、一体いつまで続くのだろうか?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月07日
参加申し込みの期限
2014年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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