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ラブレター☆パニック!
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●ラブレターを取り戻せ!●
【南校舎1F:廊下】
「また神魂の仕業か……下らん、風紀の邪魔だ。即刻片づけるぞ」
鬼の風紀委員3年生・
矢萩 咲
は忌々しげにそう言い捨てると、持ってきたスコップを手紙の山に突き立てた。ケーキでも突き崩すようにごっそり、そのひと山を掬い取ると、そのまま雪かきの要領でどんどん封筒をゴミ袋に詰めていく。
「全く……大量の恋文などふざけているわ。
風紀委員として断固、廃棄処分よ!
……そう、恋愛なんて碌な物じゃないもの……」
「ああああああっ!?」
そうやってせっせと咲がラブレターを捨てていると、スコップに掬ったそのひと山を指さし、目をまん丸にしている、ポニーテールの1年生がいる。
「あった! その手紙……あたしの!?」
そう、あの
鴇波 羽衣
がその中に、自分の名前が記された1通を見付けたのだ!
バサドサー。けれどそのひと山を容赦なく、ゴミ袋の中に捨て去る咲に、
「「えええええっ!?」」
いっしょにいた
郡 トモエ
も声を合わせて愕然だ。
「ちょっ、先輩!? 返して下さい、その中に羽衣ちゃんのラブレターが!」
「ふん、下らんな。このような浮かれた恋文など即刻処分だ!」
そのゴミ袋の口をきつく結び合わせて、きっぱりそう2人に言い渡す、鬼の風紀委員!
「学生の身分で恋愛に現を抜かすなど、時期尚早だ。
まったく嘆かわしく度し難い……学生の本分はあくまで勉学。
こんな物はすぐに咲が焼却炉で処分してやるから、安心しろ」
「「えええええっーー!?」」
容赦の無いその風紀委員の宣告に、わたわたと羽衣とトモエが慌てふためく。
(しょ、焼却炉行き!?)
羽衣が思う。確かにそれなら、あのラブレターは誰にも見られることなく、この世から綺麗さっぱり消滅するのかもしれない。それがいいのかも。それで、いいのかも?
いちばん知られてはいけない人に、この気持ちを知られることもなく。
だから、夢の時間はこのまま、夢のままで続いて。
「下らなくなんか、ないもん……!」
けれど気が付けば、そう口にしていた。
「? 何だと?」
いちど口に出したら、もう止まらなかった。呆気に取られている咲に向かって、羽衣がその思いをぶつける。
「──下らなくなんかないよ。
あの人と一緒にいる時、あたしはいつもドキドキしてた。
嬉しくて、楽しくて、つらくて……それでも幸せで、
今まで知らなかった気持ちをたくさん経験したよ」
咲がゴミ袋に詰めたあの手紙には、きっと、自分のそんな気持ちが綴られている。
その手紙が、燃やされる。
無かったことになる。
あの時感じた胸の痛みも、
風に千切れて消えていった言葉も、
ぜんぶ全部、無かったことのように──
そんなのはいやだって、そう思った。
「そ、そうだよ!」
羽衣のその小さな背中を押すように、トモエも後ろから加勢する。
「下らなくないよ。誰かが誰かに恋してるって、素敵だよ。
先輩だってそんな気持ちになったこと、あるでしょ?」
「ふん、下らん戯れ言を……そう言うそっちはどうなんだ」
「えっ、うち? うちにはまだあいにく……
そういう人はいないんだけど……
その、ま、まだ早いかなあって、あはは」
ああっ、形勢逆転! 良かれと思って口添えしたトモエが、墓穴を掘ってしまった! 慌てるトモエに、まだ何か言いたそうな羽衣、冷徹にそんな2人を眺めていた咲が、誰にともなくぽつりと呟く。
「……恋愛なんて麻薬みたいなものよ。
恋してる間は幸せでも……いつか絶対に傷つくのよ……
そう、消えない傷をね……って、きゃあああああああっ!?」
ザバア! 過去の記憶を思い出していたその咲の前に、海坊主よろしく手紙の水面下から現れたのは、
「にゃっふぅ! NMRの突撃取材なのだ他人さまのモテっぷり拝見&発表なのだ〜っ!」
そう! 空気の読めなさでは寝子高随一(?)、
後木 真央
再びの登場だ!
「なっ、ななな……」
口をぱくぱくさせている咲の前に、架空のマイクをずいと突き出し真央が言う。
「寝子高1モテ人間決定戦! 咲ちゃんセンパイは現在2票で健闘中なのだ、
ここで会ったが百年目! モテモテコメントを真央ちゃんにもプリーズなのだ〜!」
「モテモテラブレター王? この咲が2票?
待て、い、いったい何の話をしている!」
目を白黒させている咲に、論より証拠と、道中で見つけたラブレターを真央が手渡す。
「ば、馬鹿な……これはっ!?」
その2通の封筒に記されている「宛て先」は、紛れもなくどちらも、自分の名前ではないか!
激しく動揺してよろめく恋愛否定論者、
「今だよっ、羽衣ちゃん!」
トモエのその大声にハッと羽衣が我に返る、そう、今がラブレターを取り返すチャンス!
「あたしの手紙! お願い返してええっ!」
咲が背にしたゴミ袋に向かって猛然と突進する羽衣、高跳びで鍛えた跳躍力を活かして、彼女を躱すように背面ジャンプ──!
「わっ、渡さないわ!」
「きゃっ!」
だがあとひと息の所で、咲の鉄拳に撃墜されてしまった! 地面がやわらかい封筒で踏み切りが足りなかった分、いつものジャンプ力が出せなかったのだ! 再び封筒のクッションに沈んだ羽衣を見下ろし、けれども明らかに狼狽した表情を見せる咲、
「咲宛てのラブレターだと? 馬鹿な、そんな物がある筈がないわ、
だって恋愛なんてそう、碌な物じゃ……」
その時だ! 咲の背後の封筒がいきなり小山のように盛り上がり、
「ちぇえええええいっっ!!」
可愛らしい気勢とともに、その直下から突き立つスコップ! 真下から破砕したゴミ袋の中身を浴びて、ありったけの封筒をその両腕に受け止めたのは──、
「って、トモエちゃん!?」
そう、郡トモエだ! 咲の注意を羽衣が引き付けている間に、封筒の水面下をひそかに潜り抜け、彼女の背後に躍り出たのである!
「やったあ! ラブレター取り返したよ! 逃げよう、羽衣ちゃん!」
「うんっっ!」
一目散に戦場から逃げ出すトモエと羽衣、
「って、待ちなさいそこの2人ー!?」
「あっ咲ちゃんセンパイどこに行くのだまだモテモテコメントを聞いてないのだ、
コメントが聞けるまで真央ちゃん、ボコボコにされても離さない覚悟なのだ〜!(がっし)」
「ちょ、こら離せ! 離しなさーい!」
と空気読めない真央が咲にしがみ付いている間に、羽衣とトモエ──脱出成功!
【校庭(第1グラウンド)】
「はあ、はあ、はあ……こ、ここまで来れば(へたり)」
馴染みのグラウンドに2人してしゃがみ込み、顔を見合わせどちらからともなく笑い合う。
「ありがとう、トモエちゃん。ここまでしてくれて、もう何て言えばいいか」
鴇波 羽衣
の心からの感謝に、
郡 トモエ
が明るく首を振り、
「ううん、それよりコレ、羽衣ちゃんに返すね!」
ところが……ハイと元気に羽衣に手渡した1通が、どう見ても彼女の名前じゃないぞ……?
「あっ、あれあれ? おかしいなー」
両腕に回収してきた封筒を、片っ端からトモエが差し出すが、どこにも羽衣のラブレターが見付からない!
「ま、まさかどこかに、落としてきちゃったとか……」
回収してきたラブレターがついに、最後の1通になってしまった。オモテに誰宛てかの記載は無し、恐る恐るトモエがその封筒を裏返せば……
「差出人」側の方には、
郡 トモエ
という記載が。
「ふえ、な、なんかうちの名前が入ったのが出てきたんですけどー!?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月07日
参加申し込みの期限
2014年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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