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【期末テスト】赤点? 満点?? 夏目前、四日間の死線
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●回想:学生支援部の勉強会
「先生、進みません。何がわからないのかわかりません」
それは昨日のこと。勉強会は、
御剣 刀
のそんな声ではじまった。
支援部では、期末テストに向けての勉強会を行ってきた。今回の支援対象はいわば、所属部員というわけだ。
この日はいよいよ試験前日、ここまでの総まとめのはずだったのだが……。
「基礎は、一応出来ていると思うんだ。でも応用ができない。授業をずいぶんさぼってたからな」
刀は、ここ数日の徹夜でできた目の下の隈のお蔭で、人相の悪さ5割増しになっていた。
そしてぼそぼそと言い訳をする。
「仕方ないだろ。神魂や怪異のことを調べたり、剣術の修行をするのに忙しかったんだ。でも、もし、この試験が上手くいったら俺、千歳を飯に誘うんだ……!」
千歳、とは、彼の女友達の一人、
橘 千歳
のことである。部室の窓の向こうに広がる夏の青空を仰ぎ見ながら朦朧と夢を語る刀の肩を、先生役の
夏神 零
がぽんぽんと叩く。
「あー、死亡フラグを立ててる場合ではござらんよ。どの科目にもやはりコツがあるものじゃ。覚え方のコツを伝授するから、……って聞くでござる!」
「お、おうっ。寝てない。寝てないぞ。一科目でも50点以上取れたら俺は千歳を……!」
「刀殿しっかり! 目標がどんどん下がってるでござるよ!」
勉強会はこの日で何度目だったろう。何度も集まって勉強するうち、自然と成績に問題のない零や3年生の
壬生 由貴奈
が先生役になり、そのほかのみんなはそれぞれ得意科目を教えたり苦手科目を教えてもらったり、という和気藹々の雰囲気ができあがっていた。
「中間テストはいろいろ騒動もあって点数ギリギリな教科もあったから、あれ以来わりと復習するようになったんだよねー」と
初島 優
はいつもながらののんびり口調でいった。「だから理科とか得意なのなら聞いてー。そのかわり社会と音楽は点数不安だから誰か教えてくれるー?」
そんな優には零が歴史上の年号を覚えるコツを伝授する。予め苦手科目を把握したうえで万遍なく勉強を教えてくれ、さらにお茶とお茶菓子の用意までしてくれるのだから、この気の利く副部長さんにみんなしばらく頭が上がらなそうだ。
「なるほどねー。そういう風に覚えればいいのかー」
と顔を輝かせる優に、今度は
浅山 小淋
が訊ねる。
『すみません、この物理の問題、解けます?』
「ああ、これはねー……」
美術が苦手という
高梨 彩葉
や
常闇 月
には、由貴奈が昨年の傾向などを教える。
一方、教科書とノートを広げて、うーっ、とか、あーっ、とか唸り声をあげていた刀は、とうとう頭を机に打ち付けはじめた。
「浅山……この紫式部ってやつは何をいいたいんだ!?」
『それはですね、』
と説明しようとする小淋の隣から、ぴゅんぴゅんと無言で消しゴムが飛んでくる。月の仕業だ。
「いてっ、いてっ。なんだよ常闇」
「浅山さんの貴重な勉強時間を奪うとは不届き千万です」
主人を守る忠犬のように、月は小淋を大切に想っているのだ。
(浅山さんを泣かせるようなことは、させませんからね)
小淋を必ず守ろうと警戒を解かない月だったが、実際のところ、支援部内に小淋をどうこうしようなどという不敬な輩はいないのだった。それどころか、みんな、小淋を部長として慕っているのだ。
『まあまあ、常闇さん。私は大丈夫ですから』
「そうですか……」
小淋がそういうので、月は、待て、と言われた仔犬みたいに、しゅん、と引き下がる。
と、苦手の英語の和訳に取り組んでいた
千鳥 雅人
が、突然、月を見て真面目な顔で言った。
「
あ、あい、らぶ、ゆー
」
その場がざわっとどよめく。
「な、何を言い出すのですか、千鳥さん」
めずらしく動揺した声を出した月に、雅人はきょとんと首を傾げた。
「え? 『月が綺麗ですね』って英語で『I Love You』じゃないんだっけ!?」
月が、と訳そうとして思わず月のことを見てしまっただけらしい。
そのことを理解した彩葉は、腹を抱えて笑い出した。
「あははははっ、違うよ、『I Love You』は『あなたを愛してる』! んもー突然の告白かと思ってびっくりしたあ!」
すると雅人はアホ毛を可哀想なくらいぱたぱたと動揺させて涙目になった。
「え? え? 違うの? あーうー、だ、誰かへるぷみー、なんだよー……!」
「いーよ、いーよ。一緒に勉強しよ? 美術以外なら教えられると思うから」
やさしい彩葉は笑いながらそういって、雅人の隣に席を移した。
「どこわかんないの?」
「このへん全部……英訳も苦手だけど、和訳も苦手なんだよー……えっと、この英文は『どこで使い方を習いましたか?』『説明書を読みました』かな……?」
「これはね、見て、ここが主語でここが述語でしょ。だから……『駅に行く道を教えてください』『信号を曲がって右です』じゃないかな」
◇
「楽しかったな……お茶を飲みながらする勉強会が楽しくて、ちょっと勉強の進みは悪かったかもしれない。でも、とても大切な時間を過ごせた。そう思う」
刀は満足げに回想を締めくくった。
「ひゅーひゅー、御剣くん、いいこと言うねー!」優がやんやと囃したてた。
「じゃが最終的には本人の努力次第でござるぞ」と零が涼しい顔でツッコむ。
「う……ッ」
刀に100のダメージ。零のいうとおりだ。結局、一夜漬けとヤマ勘でテストに臨む羽目になっている刀は、また隅っこで震えはじめる。
「これは多分、テスト終わるまで毎日反省会かねー」
ぽりぽりとクッキーをかじりながら由貴奈がのんびりそういうと、小淋もまた苦笑を浮かべ。
『そうですね。残りの3日もなんとか頑張って乗り切りましょう』
そんな支援部のみんなを、そして小淋の楽しそうな横顔を見ながら、月は思った。
(美味しいお茶。たのしいおしゃべり。こうして集まって、勉強会……平和でいいですね)
これが普通の高校生の日常――月はこの安らぎの居場所を、いま存分に味わっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
103人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月27日
参加申し込みの期限
2014年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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