this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
短夜のsparkler
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
○たまには誰かに
◆
「うむ、やはりヘビ花火はいいものだな」
周りに大量のヘビ花火を転がして、
邪衣 士
はしみじみと呟いた。
「和む……」
ほうと吐く息は、どこか重たげ。
なんだか最近、妙に疲れがたまっているような気がする。難しい顔をしていると、噴水の淵に腰掛けた見知った顔を見つける。
「あ、どうも満月ちゃん。珍しいですね、こんなところで」
宇佐見 満月
は、おやと振り向いて、
「士君か。どうしたんだい、今日は迷子じゃないんだね」
士の顔を見るなり、けらけらと笑った。
いくらなんでもこの広場の中で迷子には、と応えつつ近くに腰掛ける士。その拍子に漏れたのは、はぁと重たげな息。
「なんだい、花火ではしゃぎ過ぎでもしたのかい?」
からかうように士を覗きこむ満月に、
「いや、最近身体の調子があまり良くないんですよ」
と漏らす士。
「……身体は頑丈なはずなんですけどねえ」
「ふぅん…体調不良の原因ねぇ」
満月の表情から、からかうような調子が消えた。んー、と少しだけ考えるような素振りをして、
「アンタのことだから、色々背負い込みすぎてるんじゃないのかい?」
「一人で背負い込みすぎですか……」
「自治会長になったからって、何でもかんでも自分一人でやろうとしてるんじゃあないだろうね?」
思い当たる節は、あるようなないような。
「確かにそうかもしれませんね」
ですけど、と士は続ける。
「自分でやれる事は、進んでやっていきたいんですよ。……それで、自分の時間が無くなろうとも」
やれやれ、といった様子で満月は息をついた。視線を向ける士に、
「トップってのはね、方向性を仲間に示して後は信頼されるよう振る舞うだけの存在さ」
だから、決して自分だけで全てをやる必要はないのだと満月は言う。
「細かい仕事のあれやこれやは、出来る仲間に任せちまうのもトップの仕事なんだよ。わかったかい?」
ばしばし肩を叩くと、士は少し間を空けてからゆっくりと頷いた。
それから、大事なことを思い出したように。
「……母さん、身体が弱かったんですよ」
昔から、身体が弱くて。その上――、
「治療はできたはずだったのに、親父は何で治療してやらなかったんだろう。いつもそう思ってるんですよ」
神妙な面持ちで耳を傾けていた満月は、
「家族…家族ねぇ…」
と一つぼやく。それから、
「あたしゃ愚弟と姪っ子しかいないからね、良いアドバイスは出来ないけど」
と前置きして。
「気になるんだったら、連絡を取るのが一番さ」
とても当たり前のこと。でも、だからこそ?
「連絡ですか……」
ふっと、何か諦めたような笑いが士の口から小さく漏れた。
「少し前、実際に会って問い詰めたんですけど」
「けど?」
「なんにも答えてはくれませんでしたよ」
ただ母がそうしてくれって言ったこと以外は、何も。
「なんで無理にでも治療を続けなかったのか。続ければ治すのは無理でも一緒に入られたはずなのに。どうしてだ、と余計に解からない事が増えましたよ」
そして怒りも。いつのまにか、士の両の拳は握りしめられていた。
周囲の喧騒が、とても遠くに聞こえる。
ブリキのバケツと誰かの足が、ぶつかる音。バケツの中いっぱいの水が揺れて、士の足元にぱしゃりと降った。
その目が軽く見開かれ、拳に込められていた力が抜けていく。
「っと、なんでこんな愚痴ってるんでしょうかね俺」
小さく苦笑する士に、
「たまには、誰かに愚痴るのもいいものさね」
満月はにっかりと笑いかけた。
「ありがとうございます、満月ちゃん」
ゆっくりと立ち上がり、ぐぐっと背伸び。
「さて、気を取り直してヘビ花火を眺めるとしますか」
「ああ、せいぜい楽しんでおいで。何でもないような一瞬こそ、思い返してみると嬉しい思い出になるんだから」
それをサポートするのが、大人の役割。
ヘビ花火を手に歩いて行く士の後ろ姿を、どこか微笑ましそうに満月は眺めていた。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
短夜のsparkler
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月23日
参加申し込みの期限
2014年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!