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【新入生歓迎会】挑め! 新入生歓迎大祭、略して……新歓祭!
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●家庭科実習室だって頑張ります
さて一旦、講堂から少し離れますが、家庭科実習室をのぞいてみましょう。
そこでは
新井 瞬平
が、一生懸命作業をしています。
元々彼は、「くだらねえ茶番だな」と決めつけて、この新歓祭など頭からサボる気でいました。彼の美学には、こういうお祭り騒ぎなどないのです。
ところが彼の足を、意外なものが引き留めていたのでした。
それは『新歓祭運営スタッフ募集』と書かれた告知ポスター。
その中には、プログラム作成やライティング、音響、舞台設営などの仕事に混じって、『もてなし用軽食の作成』というものがありました。
――釣られねーぞ。
当初、瞬平はそう考えていたといいます。
ところがどうでしょう。
本日、実習室に、サングラスを外して懸命にパンを切る瞬平の姿が見られました。白い髪には三角巾を巻いき、胸にはエプロン。熱心に、そして機械よりも正確に作業をこなしています。
中学時代、喧嘩で区内最強と言われ恐れられ、ときとして腕自慢から理不尽なターゲット(例外なく返り討ちにしてきましたが)となってきた伝説の男、瞬平の姿はそこにはありません。現在の瞬平は言うなれば別の意味の伝説、一流ホテルに勤めてもおかしくないほどの料理人なのでした。
彼が作成しているのはサンドイッチ、といってもただのサンドイッチではなくトーストしたパンを用いるクラブハウスサンドです。
詳しく書けばそれは、トーストしたパンにベーコン、ターキー、レタス、トマト、マヨネーズをはさんだものとなります。三枚のパンを用いた三段重ねで、これを三角形に切ったうえで、崩れないように上から爪楊枝を刺して留めます。
なにせ人数が人数なので下準備は大変で、彼は昨日からこの作業に従事していました。今、最終仕上げを次々にこなしているのです。
テーマは『手を汚さずに、手軽に美味しく、腹にもたまる』ということ。これは今日の舞台の性質を考えて瞬平が出した結論です。料理の腕を究めたい――常にそう考えている瞬平ですが、本日の新歓祭の主役が料理ではなく、これを食べての鑑賞であることを知っているのでした。
目立ちたくてやっているのではありません。食べる人に喜んでほしくてやっている……これが瞬平の料理道といっていいでしょう。
「ん……良い出来栄えだ、わるくねぇ」
まずは最初の一ケース分を作り終えて、彼はふうと一息つきました。ですがこれで休んではいられません。新歓祭の参加生徒数を考えれば、まだまだ先は長いと言えるでしょう。
「やっほー♪ おいしそうなのでーす! 隊長、次は何をすればいいですかー!」
「誰が『隊長』だ、誰が」
瞬平は鋭い眼で、
不破 ふわり
に振り向きました。
「ほぇ~、偉いコックさんだから『隊長』とお呼びしたのですがー」
「いやその、一応評価してくれてるみてぇだから悪いんだけどな……もうちょっとそれらしい呼び方はないのか?」
「じゃあ『将軍』?」
「よけい変だろ。ていうか料理作ってる将軍がどこにいる?」
「……あ、だったら料理ということで
『味将軍』!
」
「何者なんだそれは!」
「味将軍様~!」
「なんだかわからんがそれだけはやめてくれー!」
ヒヨコの絵に加え、PIYOPIYOと文字が入ったエプロン姿で、ふわりは瞬平の手伝いをしているのでした。豊かな髪も背のところでくくっています。
料理に関しては妥協しない瞬平なので、作業はどうしても張りつめたものになりがちですが、お気楽娘のふわりのおかげもあって、割合楽しく作業できています。正直、ふわりはマイペースなので爆発的な戦力というわけではないものの、彼女の参加は充分に意味がありました。
「だったら、『料理長』ならいいんじゃない?」
と言ったのは
坂上 直
でした。彼女も、朝から裏方としてここに加わっているのです。
「お、料理長? シェフということですねぇ。カッコイイですねー! それで行きましょうよー?」
ひなたぼっこ中の猫さんみたいな笑顔でふわりが問うと、瞬平は軽くうなずきました。
「まあ……味ナントカよりはまだそれがいいか……」
普通に『新井』と呼んでくれればいいのだが――と思わないでもないですが、彼女の笑顔に抗う言葉を持たない瞬平なのでした。
――意外といい人じゃない。
照れくさげな瞬平に、なんとなく直は自分の認識を改めました。
本日の新歓祭、直は興味こそありましたが、かといって参加方法には迷いました。自分には舞台でなにかできるほどのことはないし、舞台進行を手伝うにしてもわからないことが多すぎです。ただ見ているだけというのも申し訳ないきになるし……。
そこで彼女が選んだのは、ケータリングの手伝いでした。魚をおろしたりは無理ですが、カレーとかお菓子くらいなら作れるからです。
そうして今朝、「良ければ何か、手伝わせてもらえない?」と入った家庭科実習室で、最初彼女はここに来たことを後悔しました。
なぜって、そこにいた瞬平が、剃刀のような目をしていたからです。彼の頭髪はプラチナというよりは完全な白、外したサングラスの下の瞳は薄紅色でした。なんというか、獰猛な印象も受けます。
不良、という第一印象を持ちました。ところがその彼が、真面目にクラブハウスサンド作りに励んでいると判って、直はやはり手伝うことにしたのです。すぐに「新歓祭の裏方さんしまぁす」と宣言して、ふわりも入ってきたということもありますし。
かくて三人、一見強面の瞬平、のんきなふわり、そして直というチームで、今日はずっとここにこもっているというわけです。
「それで料理長、次はどうするの?」
「ああ、そうだった。ここからは同じことの繰り返しだ。ざっと計算してあと10ケースは必要だろうな」
「了解」
「あ、その前に」
直は片手を挙げました。
「手を使うとなるとおしぼりの準備も必要よね……?」
「しまった。確かにそれは失念していた」
という瞬平の言葉が終わらないうちに、
「じゃ、ひとっぱしり買ってくるですよーぅ!」
ぱっと身を翻して、ふわりは実習室を飛び出しました。
「おい、いいのか!?」
慌てて瞬平が声をかけましたが、
「私たちは三人でひとつのチームなのですー! 私は正直、料理のほうは今イチなのでこういうところでお役に立ちま~す♪」
と言い残してふわりは、つむじ風のように姿を消したのでした。
「……三人でひとつのチーム、か」
瞬平は群れるのが嫌いでした。喧嘩はたとえ相手が複数であろうとも、彼は常に一人で立ち向かったものです。だからこんな風に言われるのには慣れていません。慣れていませんが……。
――悪くない
とは思うのでした。
「不破さん、結構いいこと言うじゃない」
ふっと直は微笑して、
「じゃあ、私たちは私たちで目標に向かって突き進みましょ。あと10ケースだっけ? 飛ばさないとね」
「おう。だが一つ一つのレベルを下げるのは俺のプライドが許さねぇ。ここからは集中する!」
「その意気よ」
決意も新たに、二人がまな板に向き直ったときです。
「料理長! お財布わすれてました~!」
ひゃー、と弾丸のように、ふわりが部屋に戻ってきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
80人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月01日
参加申し込みの期限
2013年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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