this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
鈴島、森に隠された古代遺跡
<< もどる
1
…
14
15
16
17
18
…
23
つぎへ >>
●小休止
「……火が出たり水が押し寄せたり。本物の遺跡だったのね。正直、軽く見てたわ」
陽二の火傷を治療した――といっても軽かったから、しっかり冷やした程度だが――
黒依 アリーセ
は疲労で重くなった足を擦りながらつぶやく。
火の試練を越え、一行はしばしの休息を取っていた。遺跡に入ってからいったいどれくらいの時間が経ったのだろう。薄暗く、先行きのわからない場所で、次々と危険な目に遭い、はじめ梨香を含め31人いた鈴島遺跡探検隊のメンバーは気づけば半分ほどになってしまっている。
「アリーセ、持ってきたサンドイッチ食べようなのだ」
小柄で小動物めいた
李 小麗
は、アリーセよりずっと元気だった。可愛らしい友人にせがまれ、アリーセは持参したサンドイッチの包みを開く。アリーセのサンドイッチは、具材がはみ出していたり、パンの厚さがまちまちだったり、耳が上手く切れてなかったりとちょっと見た目は崩れていたが、小麗は気にしなかった。ちょこんとアリーセの横に座ってマウンテンブーツを履いた足を投げ出し、サンドイッチをもごもごと頬張り出す。その姿に、アリーセは思わず笑みをこぼした。
「ん? なんだ? いつもどおり味はだいじょぶなのだ」
「ううん。なんだか小麗さんの顔を見てたらすこし元気が出てきた気がして」
「それはよかったのだ」
しばらくして、斥候に出ていた
晴海 飛鳥
と
弘明寺 能美子
が戻って来た。
場慣れしていてちょっとやそっとじゃ動じない飛鳥は、疲れも見せず新たな発見に息を弾ませている。
「みんなー! 来てよ! この先にいままでと違う扉があったよ!」
●大広間その1
その石造りの扉は両開きで、背の高い
マウル・赤城・スティック
や
尾鎌 蛇那伊
よりもさらに頭二つ分は高かった。慎重に灯りを翳せば、そこには入り口にあったのと同じような、地、水、風、火の4つのエレメントを模した意匠が刻まれている。
「押してみるわよ」
蛇那伊とマウルがそれぞれ左右の扉に手をかけて押すと、すべての試練を順当にこなして来たのが功を奏したと見え、石の扉は重たい音を立てて開いた。
「うっ」
幾年そこに囚われていたのだろう。長い歳月の間に泥のように澱み、重たく沈んでいた埃っぽい空気が、突如開け放たれた扉めがけて波紋のように流れ出て、探検隊一行を襲った。それは、この場所がフツウではない、特別な場所である証のようにも感じられた。
そのはじめの衝撃に耐え、めいめい手にした灯りを扉の内側へと向ける。
「大広間、だね……」
飛鳥がそう称したように、そこは、いままでとは比べものにならないほど、広い空間だった。
日の光はどこからも差し込んでおらず真っ暗で、探検隊一行の持ってきた松明や電灯をかき集めて辛うじて全体が見渡るほどだ。
エヴァ・ブランシェ
はゆっくりと端の方を歩きながら、注意深くこの大広間を観察した。
ドーム状の天井は高く、石の壁で支えられている。
部屋の両端には、2体の石像があるのが見える。石像は、体格のよい男性の身体に古代神話に出てくるような衣装を纏っていたが、その手には大きな斧を構え、その頭は牛だった。それらは阿吽像のように、片や口を開け、片や口を引き絞り、どちらも恐ろしげな表情できつく中央を睨んでいる。
目を凝らせば、石畳の床に魔法陣のようなものが描かれているのもわかった。
だが何より特筆すべきは、その部屋の中央を圧倒的な存在感で貫いているもののことだ。
それは――天と地の両側から生えた、何千、何万という腕。
いや、正確には、腕の形をした岩だ。求めるように、捕らえるように、掴みかかるように、それらは地面から、そして天井から、恐ろしい勢いで生え、そして固まっている。その恐ろしい手たちは、その間に存在するナニカを押さえつけていた。まるで卵のような形をした巨大な岩のようなものだ。
「あれ……なんなの……」
能美子はかすれ声でつぶやく。
岩のようなもの、と称したのは、それが本当のところ岩なのかどうか、探検隊一行には分からなかったからだ。というのも、それは注連縄のようなもので幾重にもぐるぐる巻きにされ、細長い紙でできた封印札と思しきものがべたべたと貼られていたのである。
「思わせぶりな石像に、魔法陣の中央にある謎のナニカ……キワマッテきたぁ! 近くでみたい!」
この光景に、飛鳥は高まる好奇心で身を震わせた。一方で、不穏な気配をちりちりと肌で感じてもいた。
「けど何かあるよねぇこの流れは……」
一方、じっくり大広間の中を見渡していたアリーセは、魔法陣の向こう、ここからちょうど対角線側に扉がひとつあるのに気づいた。それは、これまでの関門で見た、石版の部屋の扉に酷似していた。
「あの扉が怪しいわね。いままでのパターンで行けば、あそこにもなにか解除の仕掛けが……あっ、小麗さん、気軽に触っちゃ危ないわよ」
そうアリーセが止めたときにはもう遅かった。
「んぁ?」
小麗はしゃがみ込んで床の魔法陣に触れていた。次の瞬間、能美子が叫ぶ。
「ちょっと! あの石像、いま動いたわ!」
「ふえっ?」
小麗はびくっとして手を引っ込める。
恐るおそる顔を上げるが、石像は石のままで、ぴたりと止まって動きはしない。
「もー、能美子ちゃん、びっくりさせないでなのだ……」
小麗がもう一度魔法陣に触れるや否や!
石像の1体が手にしていた斧を振りかざし、ものすごい勢いで小麗めがけて走ってきた!
「危ないっ! 逃げようっ!!」
飛鳥の声に、アリーセは咄嗟に小麗の手を引く。そのまま脇目も振らず元の通路まで退却した。
残りのみんなも慌てて部屋の外まで逃げる。
「あいつは!?」
飛鳥は息を整えながら振り返ったが、石像は追っては来なかった。
そおっと大広間の中を覗いてみる。
すると石像は陣の中ほどで、駆けている格好のまま固まっていた。
「どういうこと……? 魔法陣に触れたらあのミノタウロスみたいなのが動くということかしら」
能美子は動悸する胸を手で押さえながら考える。飛鳥がなかなか的を得たことをいった。
「……あの石像はまさに宝の番人か、あるいは見守り人、ってところかな?」
「そうね、まずは魔法陣に何をしたらあれが動くか確認した方が良さそう。無機物の通過だけで反応するのか、それとも有機物……人に反応するのか」
小石でも拾って投げようとした能美子の肩を、飛鳥がぽんと叩く。
「まかせてよ」
飛鳥はポケットからのど飴を取り出して口へ放り込むと、やまびこを叫ぶときのように両手を添えて「やっほー!」と叫んだ。すると飛鳥の声は『やっほー』という形のブロックに変わって、魔法陣の方へ飛んでゆく。飛鳥のろっこん<ソリッドボイス>だ。
『やっほー』はまっすぐ魔法陣の中を飛び、中央のナニカの直前で唐突に地に落ちた。
石像は動かなかった。
能美子はいった。
「なるほど。無機物の通過では石像は動かないのね。ということは、あの魔法陣に人が入ると動き出す……ここからは賭けね」
飛鳥は頷き、付け加えた。
「それと、あの中央のナニカのあたりで急にブロックが落ちたのはへんだ。きっとなんかわかんない強い力があの周りに渦巻いているに違いないよ」
<< もどる
1
…
14
15
16
17
18
…
23
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
鈴島、森に隠された古代遺跡
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月21日
参加申し込みの期限
2014年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!