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窓村センセイのはた迷惑な好奇心
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●面接18:00~(その4)
その日、最後の面接に訪れたのは
ジニー・劉
と
八神 修
の両者だった。
「危険手当が入ってるせいか、治験のバイトは割がいいからな。クスリ飲んで、寝てりゃいいだけだから簡単だ」
何かと出費の多い、情報屋のジニーはそう高をくくっていたが、修の方は神経を張り詰めていた。
いずれかの情報ソースで、窓村の実験について聞き及んだのか、不信感をつのらせていたからだ。
「きみ達で最後か。お待たせ、入ってくれ」
痩せて、くたびれた白衣を着た長身の男が、手招きする。
「アイツが窓村か。なんかうさんくせーけど、大丈夫か?」
派手な柄シャツを着た、やせぎすの青年の小声に、修は一寸、彼を凝視したが何も言わない事にした。
「さて、本日は被験者バイトの面接に応じてくれて、ありがとう。今日、きみ達にお願いしたいのは――」
窓村が話を進め、ジニーは椅子に座って、悠然とくつろいでいた。
と、修はおもむろに立ち上がると、窓村の話を制した。
「?」
注目される中、修はポケットからナイフを取り出して、窓村に見せた。
ジニーもぴくりと眉を上げ、修に鋭い視線を投げる。
「おい、どういうつもりだ?」
「これを見てください」
修は息を止めると、意識を集中した。
ろっこん【分解】により、ナイフの柄と刃の部分、そして繋ぎとめていた部品もろとも、ぼろりと崩れて、足元に転がった。
窓村の目の前で、自身の ろっこんを過不足無く発動させる事で、窓村が もれいびである証明をした寸法だ。
「あなたは、もれいびですね」
断定したものの、修の気分は晴れない。
というのも、より強い説得力を得るために、彼はナイフを粒子レベルまで分解しようと考えていたからだ。
だが彼の能力は元々、対象物をパーツに分解するものであって、化学のジャンルの分解はこれに相当しない。
分子同士の結合を剥がす事はかなわず、ナイフはそれぞれの部品に分かれるに留まった。
窓村は、落ちた部品をつまみ上げ、ざりざりと顎をなでた。
「どうやら、そのようだね。今日面接に来た、何人かが教えてくれたよ。そしてきみも、どうやらそのようだ」
あっさりと認めた窓村に、修は肩透かしをくらった気分だった。
「見たまえ、これがぼくの力だ!」
例によってスパナを取り出すと、窓村は躊躇なく自身の頭部に打ちつけた。
「うぉ~……痛ぇなー」
「おいおい、気は確かか!?」
頭を摩る窓村に、呆れたジニーが、そして修も気付けば体長15センチばかりに縮んでいた。
「マジかよ……元に戻れるんだろうなコレ?」
すっかり小さくなった体に、ジニーは頭を掻いた。
「ずっと発動し続ける、ろっこんはないはずだ」
「そちらの彼の、言う通りかもしれないな。まだ触った程度だが、この ろっこんという力は、どうも複雑な条件が絡み合って、発現する力や時間などが決定しているようだ。実に興味深い!」
天井を見上げ、恍惚としている彼に修は憮然とした。
「この力は、使い方を一歩間違えると、危険です。少なくとも人前で、公然と使うべきものじゃない」
「ほう? それはどうしてだい」
好奇心に満ち満ちた――どこか狂気じみた目に、修はどう答えるべきか逡巡した。
フツウを守るのは、神魂の事情を知る もれいび達が、自分達の住処を守るために必要不可欠。
もしフツウが壊れたら、どうなるかなんて、誰も知らない。
それを窓村にありのまま伝えたら、彼はどんな反応を示すのか。
壊れた世界に、興味を示しでもしたら……?
修の頭脳をもってしても、予測不能だった。
「何か、ぼくには言えない事情があるのか? ハハッ、いいね! 実はお昼頃来た女の子にも、注意されたんだよ。前人未到の力の研究――益々興味が沸いてきたよ!」
嬉々として窓村は、ジニーに手を伸ばす。
椅子から飛び降りたジニーは、舌打ちした。
「人体実験なんて、ぞっとしねえ。脱がされて、あちこちいじくられて、果ては解剖だろ!」
小さくなったジニーは、和室に駆け込む。
「くそ、埃っぽいな」
「科学は客観性と再現性、闇雲に結果だけを調べるより、原因を確認しませんか? 被験者を調べるのは、発動条件や法則等が判明してからでは? それが不明なうちは、被験者を幾ら調べても統一された結果にならないでしょ。まず調べるべきは、発生源たる貴方の能力ですよ」
残された修は、窓村の説得にあたっていた。
「あらかたの事は、先に来た学生と一緒に研究した。まだまだ完全とは言えないだろうがね!」
窓村の手が、修に伸びる。
万事休すという時、【蜘蛛の糸(スパイダー・チェイン)】で伸ばした鋼糸を頼りに、天井まで移動したジニーが、修を浚っていった。
「ヒュゥ、せめー部屋なのに、迫力満点だぜ」
「ありがとう、助かった」
ジニーの機転で棚の上に逃げた修は、状況を打破する方策に考えを巡らせる。
「やられっぱなしは、癪に障るな」
窓村に一泡吹かせてやりてえ、とジニーは朱肉を踏んだ足で、本のページなどそこら中のものに、足跡をつけてまわった。
「あ、おい! やめろ」
「やなこった!」
更に鋼糸を伝い、窓村の顔面をぺたぺた。
「はは、その方がイケメンだぜ!」
指差して笑ったのも束の間、調子に乗ったジニーは、自らの鋼糸に絡んで身動き取れなくなった。
「しくじった! 俺とした事が、こんな単純ミスを」
「きみも面白い力を持っているな……」
手を掛ける窓村に、ジニーは肩を落とす。
「……いいぜ、もう好きにしろよ。その前に喉が渇いた、水を一杯くれ」
ところがジニー、出されたコップ一杯の水に、覗き込んだ拍子にバランスを崩して、頭からどぼん。
「がぼっごぼっ、コップの中で溺れ死ぬなんて、最低の死に方だ! おい、見てねーで助けろよ!」
必死でコップを内側から叩いて、訴える。
ひょいと摘み上げられたものの、全身がずぶ濡れだ。
「ああ、そうだ。ついでだし温感について、もっと詳しく調べてみよう!」
窓村がジニーの襟首を摘み上げたまま、お湯を沸かしに台所へ向かう。
「なんだと!? 冗談だろ、オイ!」
――まずい!
このままでは、ジニーが危ない。
修は咄嗟に、声を張り上げた。
「まあ、待ってください! ろっこん発動の原因が分かったなら、次は法則性でしょう? 頭部への打撃の強さの影響について、検証はしましたか?」
窓村の足が止まった。
少しの間があって、ゆっくりと修を振り返る。
「そう言えば、それはまだ調べていなかったな。早速、調べてみなければ! きみ、協力してくれるかい?」
窓村の目は、狂気に輝いていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
三三三
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月10日
参加申し込みの期限
2014年01月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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