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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
シーサイドオープン・ザ・クラブ
●●●勃発！ 先手必勝！●●●
一方、落とし穴を作成中のねむる達を横目に、自分にもできる事を、と海はタモを両手に構える。
着水した時にカニが襲ってくる事は分かっているため、それを利用したカニ捕獲をもくろむ。
（押されたら引いて、引いたら押して…ヒットアンドウェイだよ！）
穴とは少し離れた場所で不自然な波を発生させ、タモを使うが想定よりも多くのカニがタモに入る。
その結果、引く余裕もなく押し切られ、バランスを崩して波に飲み込まれてしまう。
「小山内！」
真っ先に気が付いた刀はスコップも投げ捨て、海を助けに行く。
波に飲み込まれた後、海の空気を含んだ泡が立ち上がる。
「日暮、援護を頼めるか？ 武井さんも。尾鎌は回復の準備、出来るか？」
次の波が発生しているのが見え、即座に指示を飛ばす修。
呆然としていた治も弾かれるように気が付き、飲み込まれた場所の近くで目を閉じ深く呼吸する。
「お願い、間に合って…！」
イメージした花を実際に咲かせる事ができる治のろっこん【咲乱-Flower Decorate-】が発動する。
海と刀を護る様にツル性の植物を大量発生させ、カニの攻撃をある程度防ぐ。
「ブラックになるのはコーヒーで十分だよ」
琴代はゴム手袋を付けた手で、ねむるもその場に在った鍋で、カニの攻撃を防いでいく。
回復の準備を頼まれたはずの蛇那伊も防御…むしろ攻撃に参加する。
「うふふ、アタシも混ぜなさいよぉ！ …そこね！？ 恥ずかしがり屋さん、出てらっしゃい！」
的確にダメージを与え、攻撃するカニを減らしていく蛇那伊はその中に青のカニを発見し、捕まえる。
海水に入った刀は、海を見つけて手を伸ばす。青ガニ捕獲に応じてかカニは攻撃を加えてこなくなった。
（かたなくん…！）
パニック状態の中でも刀を発見できた海も手を伸ばし、掴む事が出来た。
カニ達を無視し、刀が海を引っ張り出し強く抱き寄せ、海水から離れた所で倒れ込む。
「小山内！ …良かった…」
海にダメージは在ったが、致命傷ではなかった様子。頭や背中を撫でながら刀は安堵する。
スケッチブックを持っていない海は、砂浜に三文字だけ書いた。
『ごめん』
その後、海が落ち着いてから蛇那伊に安全な所に連れられ、刀もそれに同行した。
●●●実行！ 巨大落とし穴始動！●●●
「山場は超えた…とかじゃダメ？」
落とし穴を完成させたねむるは先程の騒動で眠くなっていた。いや、常に眠い様だが。
青と緑のカニの入った鍋を見ていた修が答える。
「これで二匹だから、まだ気を抜くには早いんじゃないか」
分かってはいるが、眠い事には変わりがない。諦めてここからが本番とばかりに柔軟をし始めるねむる。
琴代は気にしないとでも言うように豪快に笑い、波を見据えていた。
「いやー、びっくりしたね！ でも、海パンが治してくれるでしょ？ 大丈夫大丈夫！」
先ほどの戦いの最中、治の防御でまだツタ状の植物に付いていたカニの中に異様な緑色のカニが居た。
すかさずねむるの持っていた鍋に入れ、不自然な波が起こらない様にする。
「当初の予定通り、三人で着水し落とし穴に誘導。その後ブルーシートで蓋をする」
シンプルではあるものの、だからこそ連携が必要になる。
それぞれ誘導役が修、ねむる、琴代、ブルーシートが治となった。
「…常葉さん？」
どこか上の空であった治にねむるが声をかける。
視線の先には建築中の海の家があった。
「え…？ あ、大丈夫です！」
先ほどのように笑顔を向ける治。そこにはなぜか哀愁のようなものを感じる。
しかし、本人が大丈夫だと言っているのであればそれを曲げる必要もない。
「では、作戦開始だ」
修が号令をし、琴代、ねむる、修の順に着水し、作戦が開始されたが、修の所には波が発生しない。
真っ先に修は異変のあるカニは後二匹になっている事を理解した。
「なら、異変のあるカニを見つけるまでだ」
言葉を発しながら隣の二つの波を見つめ、一番外側に異様な赤さを放つカニを見つける。
卓越した体力はなくとも、その動向を見る事は出来るし、道具を駆使する事も出来る。
「落とし穴に入りました！ ブルーシート、行きます！」
琴代とねむるがギリギリの所で避け、カニ達を落とし穴に入れる事に成功する。
治が落とし穴に入ったカニ達を逃さぬよう、ブルーシートを張っていく。
「やるね！ ねむたっ子！ なかなか出来る事じゃないよ！」
ねむたっ子と呼ばれたねむるに琴代は右手を差し伸べる。
琴代の差し出された手を取り、砂を払う事もせず立ち上がるねむる。
「あはは、みんなのおかげだよ。僕一人じゃ、ここまで大掛かりなものは出来なかったからね」
その間、ブルーシートの中に入ったカニ達を餞別する治。
修は落とし穴にギリギリ入らなかった赤いカニを見逃さず、そばにあったタモを使って取り押さえていた。
「これでもう一匹、落とし穴に入っていればいいのだが…」
修の独り言に呼応するようにブルーシートが勢い良く天に舞った。
一方、落とし穴を作成中のねむる達を横目に、自分にもできる事を、と海はタモを両手に構える。
着水した時にカニが襲ってくる事は分かっているため、それを利用したカニ捕獲をもくろむ。
（押されたら引いて、引いたら押して…ヒットアンドウェイだよ！）
穴とは少し離れた場所で不自然な波を発生させ、タモを使うが想定よりも多くのカニがタモに入る。
その結果、引く余裕もなく押し切られ、バランスを崩して波に飲み込まれてしまう。
「小山内！」
真っ先に気が付いた刀はスコップも投げ捨て、海を助けに行く。
波に飲み込まれた後、海の空気を含んだ泡が立ち上がる。
「日暮、援護を頼めるか？ 武井さんも。尾鎌は回復の準備、出来るか？」
次の波が発生しているのが見え、即座に指示を飛ばす修。
呆然としていた治も弾かれるように気が付き、飲み込まれた場所の近くで目を閉じ深く呼吸する。
「お願い、間に合って…！」
イメージした花を実際に咲かせる事ができる治のろっこん【咲乱-Flower Decorate-】が発動する。
海と刀を護る様にツル性の植物を大量発生させ、カニの攻撃をある程度防ぐ。
「ブラックになるのはコーヒーで十分だよ」
琴代はゴム手袋を付けた手で、ねむるもその場に在った鍋で、カニの攻撃を防いでいく。
回復の準備を頼まれたはずの蛇那伊も防御…むしろ攻撃に参加する。
「うふふ、アタシも混ぜなさいよぉ！ …そこね！？ 恥ずかしがり屋さん、出てらっしゃい！」
的確にダメージを与え、攻撃するカニを減らしていく蛇那伊はその中に青のカニを発見し、捕まえる。
海水に入った刀は、海を見つけて手を伸ばす。青ガニ捕獲に応じてかカニは攻撃を加えてこなくなった。
（かたなくん…！）
パニック状態の中でも刀を発見できた海も手を伸ばし、掴む事が出来た。
カニ達を無視し、刀が海を引っ張り出し強く抱き寄せ、海水から離れた所で倒れ込む。
「小山内！ …良かった…」
海にダメージは在ったが、致命傷ではなかった様子。頭や背中を撫でながら刀は安堵する。
スケッチブックを持っていない海は、砂浜に三文字だけ書いた。
『ごめん』
その後、海が落ち着いてから蛇那伊に安全な所に連れられ、刀もそれに同行した。
●●●実行！ 巨大落とし穴始動！●●●
「山場は超えた…とかじゃダメ？」
落とし穴を完成させたねむるは先程の騒動で眠くなっていた。いや、常に眠い様だが。
青と緑のカニの入った鍋を見ていた修が答える。
「これで二匹だから、まだ気を抜くには早いんじゃないか」
分かってはいるが、眠い事には変わりがない。諦めてここからが本番とばかりに柔軟をし始めるねむる。
琴代は気にしないとでも言うように豪快に笑い、波を見据えていた。
「いやー、びっくりしたね！ でも、海パンが治してくれるでしょ？ 大丈夫大丈夫！」
先ほどの戦いの最中、治の防御でまだツタ状の植物に付いていたカニの中に異様な緑色のカニが居た。
すかさずねむるの持っていた鍋に入れ、不自然な波が起こらない様にする。
「当初の予定通り、三人で着水し落とし穴に誘導。その後ブルーシートで蓋をする」
シンプルではあるものの、だからこそ連携が必要になる。
それぞれ誘導役が修、ねむる、琴代、ブルーシートが治となった。
「…常葉さん？」
どこか上の空であった治にねむるが声をかける。
視線の先には建築中の海の家があった。
「え…？ あ、大丈夫です！」
先ほどのように笑顔を向ける治。そこにはなぜか哀愁のようなものを感じる。
しかし、本人が大丈夫だと言っているのであればそれを曲げる必要もない。
「では、作戦開始だ」
修が号令をし、琴代、ねむる、修の順に着水し、作戦が開始されたが、修の所には波が発生しない。
真っ先に修は異変のあるカニは後二匹になっている事を理解した。
「なら、異変のあるカニを見つけるまでだ」
言葉を発しながら隣の二つの波を見つめ、一番外側に異様な赤さを放つカニを見つける。
卓越した体力はなくとも、その動向を見る事は出来るし、道具を駆使する事も出来る。
「落とし穴に入りました！ ブルーシート、行きます！」
琴代とねむるがギリギリの所で避け、カニ達を落とし穴に入れる事に成功する。
治が落とし穴に入ったカニ達を逃さぬよう、ブルーシートを張っていく。
「やるね！ ねむたっ子！ なかなか出来る事じゃないよ！」
ねむたっ子と呼ばれたねむるに琴代は右手を差し伸べる。
琴代の差し出された手を取り、砂を払う事もせず立ち上がるねむる。
「あはは、みんなのおかげだよ。僕一人じゃ、ここまで大掛かりなものは出来なかったからね」
その間、ブルーシートの中に入ったカニ達を餞別する治。
修は落とし穴にギリギリ入らなかった赤いカニを見逃さず、そばにあったタモを使って取り押さえていた。
「これでもう一匹、落とし穴に入っていればいいのだが…」
修の独り言に呼応するようにブルーシートが勢い良く天に舞った。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年01月14日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年01月21日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年01月21日 11時00分
