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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
シーサイドオープン・ザ・クラブ
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雲が綿菓子に見えていたのはいつ頃からだろうか。
炎天下とも感じられる中、木の下で日向ぼっこをする野良犬もあくびをする。
「すみませんね、武井さん。交渉はこちらの仕事なのですが…」
やや着崩したワイシャツ姿の社会人と思しき男性は、共に砂浜を歩く少女に話しかける。
武井と呼ばれた寝子高校の制服を身にまとう少女は、鞄についた鈴を鳴らし大袈裟に否定する。
「いいんです！ 折角のボランティアですし！ それと琴代でいいんですよ、直也さん？」
やや距離を詰めてくる琴代に戸惑い、詰められた分だけ距離を取る直也、と下の名前で呼ばれる男性。
仕事で板についた苦笑いを見せつつ、建築途中の海の家へ挨拶をしに向かう。
「すみません、本日海開きのための清掃をしに来た者なのですが」
建築途中の海の家は今の所一つしか無く、そこに居たのもタンクトップ姿の男性だけだった。
バツの悪そうな顔をした男性は無精髭をかきながら申し訳なさそうな声を出す。
「…来てもらっておいて悪いが、少しおかしな事になっていてな。海には近づけないぞ」
予想と反する返事に思わず顔を見合わせる二人。
しばしの沈黙に静かに波の音がこだまする。
「…話、聞かせて貰ってもいいですか？」
直也は笑顔で、自分たちに出来る事があれば、と言いつつ話を促す。
多少迷った男性であったが、事の起こりを話してくれた。
「何言ってるか分からねぇと思うが…海に近づくとカニが襲ってくるんだ」
先日、建築の休憩中に海へ涼を取りに行こうとした時、不自然に波が出来、大量のカニが襲ってきたらしい。
カニのハサミに突かれ、挟まれ、何針か縫うほどの大怪我になった。
「命に別状はねぇみてぇだが…当分、海には近付かないって言ってた」
フツウでは聞かない話であったが、大真面目に語る姿を見るに嘘ではなさそうだ。
ため息こそつかないが、哀愁の漂う男性の横顔に琴代は学生鞄についた鈴のキーホルダーを鳴らす。
「私、海を調べてくる！」
男性は驚いた表情で琴代を見るが、既に琴代は駈け出していた。
戸惑う男性に直也は声を掛ける。
「では、僕は清掃の参加者に声をかけてきますね。後で詳細をお教えください」
声を掛ける暇もなく立ち去る二人に、男性は伸ばした手を落とす。
海に近づいた琴代は、やはりカニに襲われそうになるが冷静に状況を見ている。
「…無茶をしますね。武井さんは」
ギリギリの所で避ける姿もまた、普通では無い気がするが頼りにはなりそうだ。
直也は手伝ってくれる人を探す算段を立ててつつ、ボランティア参加者に清掃中止の旨を伝えに向かう。
「手伝ってくれそうな方が、居ればよいのですが」
真実はぼかしつつ、本日の清掃が中止であることを告げる直也。
ボランティアの集団は解散の流れに成っていたが、数人の参加者に直也は話しかけているようだ。
寝子島の海開き直前。ちょっとだけ厄介な事件が起きてしまいました。
さて、どうしましょうか？
炎天下とも感じられる中、木の下で日向ぼっこをする野良犬もあくびをする。
「すみませんね、武井さん。交渉はこちらの仕事なのですが…」
やや着崩したワイシャツ姿の社会人と思しき男性は、共に砂浜を歩く少女に話しかける。
武井と呼ばれた寝子高校の制服を身にまとう少女は、鞄についた鈴を鳴らし大袈裟に否定する。
「いいんです！ 折角のボランティアですし！ それと琴代でいいんですよ、直也さん？」
やや距離を詰めてくる琴代に戸惑い、詰められた分だけ距離を取る直也、と下の名前で呼ばれる男性。
仕事で板についた苦笑いを見せつつ、建築途中の海の家へ挨拶をしに向かう。
「すみません、本日海開きのための清掃をしに来た者なのですが」
建築途中の海の家は今の所一つしか無く、そこに居たのもタンクトップ姿の男性だけだった。
バツの悪そうな顔をした男性は無精髭をかきながら申し訳なさそうな声を出す。
「…来てもらっておいて悪いが、少しおかしな事になっていてな。海には近づけないぞ」
予想と反する返事に思わず顔を見合わせる二人。
しばしの沈黙に静かに波の音がこだまする。
「…話、聞かせて貰ってもいいですか？」
直也は笑顔で、自分たちに出来る事があれば、と言いつつ話を促す。
多少迷った男性であったが、事の起こりを話してくれた。
「何言ってるか分からねぇと思うが…海に近づくとカニが襲ってくるんだ」
先日、建築の休憩中に海へ涼を取りに行こうとした時、不自然に波が出来、大量のカニが襲ってきたらしい。
カニのハサミに突かれ、挟まれ、何針か縫うほどの大怪我になった。
「命に別状はねぇみてぇだが…当分、海には近付かないって言ってた」
フツウでは聞かない話であったが、大真面目に語る姿を見るに嘘ではなさそうだ。
ため息こそつかないが、哀愁の漂う男性の横顔に琴代は学生鞄についた鈴のキーホルダーを鳴らす。
「私、海を調べてくる！」
男性は驚いた表情で琴代を見るが、既に琴代は駈け出していた。
戸惑う男性に直也は声を掛ける。
「では、僕は清掃の参加者に声をかけてきますね。後で詳細をお教えください」
声を掛ける暇もなく立ち去る二人に、男性は伸ばした手を落とす。
海に近づいた琴代は、やはりカニに襲われそうになるが冷静に状況を見ている。
「…無茶をしますね。武井さんは」
ギリギリの所で避ける姿もまた、普通では無い気がするが頼りにはなりそうだ。
直也は手伝ってくれる人を探す算段を立ててつつ、ボランティア参加者に清掃中止の旨を伝えに向かう。
「手伝ってくれそうな方が、居ればよいのですが」
真実はぼかしつつ、本日の清掃が中止であることを告げる直也。
ボランティアの集団は解散の流れに成っていたが、数人の参加者に直也は話しかけているようだ。
寝子島の海開き直前。ちょっとだけ厄介な事件が起きてしまいました。
さて、どうしましょうか？
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2014年01月14日
- 参加申し込みの期限
-
- 2014年01月21日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2014年01月21日 11時00分
●●●舞台・背景●●●
海開きのために清掃をしに来たボランティア一行はカニが襲ってくるとのことで断念。
道具を駆使して解決するもよし、ろっこんを使って解決するもよし。
地図で言うと『F-11』あたりになります。
場所が場所なだけにあまり人通りは多くありませんが、目撃される可能性があります。
ご注意ください。
●●●登場人物●●●
・武井 琴代（たけい ことよ）
学年・職業：寝子島高校2年10組
学科 ：体育科
ろっこん ：S型 強化タイプ 運動神経を総合強化する
性格 ：一本気に生きる恋多き少女。困っている人は放っておけない性格。
関係理由 ：直也に一目惚れ中。
・久保 直也（くぼ なおや）
学年・職業：会社員（イベント企画会社、一プロジェクトリーダー）
年齢 ：27歳
性格 ：NOと言えない日本人代表。フツウではない事を何度か目撃した事があるため抵抗がある。
関係理由 ：同僚から誘われたボランティアで何故か進行を勤める事になる。恋愛経験は皆無。
・大原 権三郎（おおはら ごんざぶろう）
学年・職業：会社員（建築代行、平社員）
年齢 ：36歳
性格 ：大抵の事を笑って許すが、情に厚い。喜びも悲しみも仲間で分かち合えると信じている。
関係理由 ：怪我人の代理。新卒から建築業界で働いているが、体よく使われている感がある。
●●●敵情報●●●
以下の情報はキャラクターが話を聞いて知ってることにして構いません。
性質 ：海の水に入った時にカニが集合し、カニが飛び出します。
大きさ：集合したカニの波はかなりの速度で大きくなり、最終的には100cmほどに膨れ上がります。
数 ：不自然な波が登場する最大数は5つっぽい。
弱点 ：変色したカニが存在し、捕まえる、ないし絶命させる事で波が減った気がする。
変色が確認できているのは黄色、青色、赤色（？）。
●●●その他●●●
Q：俺、ボランティアになんか参加しねぇけど
A：問題ございません。通りすがりのカメラマンでも、天が呼ぶ地が呼ぶ…と言った登場でも構いません。
Q：突然ですけど、カニ鍋って美味しいですよね。
A：そうですね。おや、こんな所に鍋セットが…。