【七夕】寝子島の縁日｜リアクション

【七夕】寝子島の縁日

●縁日の後日談

「寝子島のお祭り、すっごく楽しかった！」
　帰宅するなり、手紙のやり取りをしている日本人女性に今日の出来事を忘れないうちに伝えようと、ヘリオドール・アージュはペンと便箋を取り出した。
　寝子高生達と一緒に屋台を回ったこと。金魚すくいをしたり、たこ焼きやわたあめを食べたり。
　うみねこのかき揚げが美味しかった。魚戸夫妻にお祭りのことを教えてもらったこと。
　それらを、事細かく記していく。
「彼女にも、寝子島のお祭りを楽しんでほしいな。その時に備え、日本のお祭りの勉強をしておこう」

　旅鴉月詠は、星ヶ丘寮にあるアトリエで、朝に描いた屋台風景の絵を水彩で仕上げている。
　キャンバスには、祭の準備をしているいきいきした寝子島の住人や賑わう寝子島神社の境内の様子。
　型抜きに集中している客、射的を楽しんでいる客といったものが描かれていた。
「なかなか良い作品になりそうだ。少し大きめの作品になるかな？」
　祭りの疲れが出てきた、夜遅いこともあり、続きは明日、ゆっくりと仕上げることに。

　七夕ゆかた祭りの翌日。
　大衆食堂うみねこの海鮮かき揚げ丼は、屋台効果もあり、注文がものすごく多かった。
「あの……一口かき揚げは無いんですか？」
　昼食を食べに来た若い女性が訊ねるが、あれは屋台限定商品と知り残念がる。
　綾辻綾花のアイデア商品は、かき揚げを食べることに抵抗感がある女性に良く売れた。
（あれ、うちのメニューに加えたら儲かるんじゃねえか？）
　ふと、そんなことを考えるケンゾウだったが、それ以外のものも注文してくれやとぼやいている。

　それから数日経ったある日。
　月詠の絵は完成し、ヘリオドールのところに、日本人女性からの返事が届いた。
「うん、良い出来だ。寝子島らしい縁日だったな」
　来年も、今年のような楽しく、賑やかな絵が描けることを月詠は楽しみにしている。

　寝子島のお祭りのことを教えてくれてありがとう。
　日本人女性の返事には、ヘリオドールが楽しんだ様子が窺えたという内容が書かれていた。
　手紙の最後には「幸せになって」という一文が記されていた。
　この言葉は、彼女が言ったヘリオドールにとって大事な言葉だ。
「彼女に喜んでもらえて良かった。その言葉どおり、私は幸せになるぞ！」

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あとがき

担当マスター：カターレ
ファンレターはマスターページから！

カターレです。
体調不良、マシントラブルといった理由のため、リアクションお届けが大幅に遅れてしまい申しわけございません。
この場を借り、参加された皆様にお詫び申し上げます。

らっかみ！タイムが７月になり、寝子島に本格的な夏になりました。
暑さに負けず、屋台を出店している方。
食べ歩きや遊戯系屋台で楽しんでいる方とさまざまでした。
皆様のアクションを拝見した時、思い出に残るような楽しい縁日にしたい。そう思いました。

屋台を出している方は、お客様に喜んでもらう、楽しんでもらうよう、一生懸命頑張っていました。
屋台巡りをしている方々は、食べ歩いたり、遊んだり、交流していただいたりと、いろいろな楽しい行動がありました。
焼きそば、たこ焼き、わたあめといった屋台名物の食べ物の他、地方独特の食べ物もあります。

大衆食堂うみねこですが、新装開店シナリオガイドをリリースしたのは半年以上前のことでした。
それにも関わらず、うみねこ、魚戸夫妻に関わるアクションを書いてくださってプレイヤー様がいたことがとても嬉しかったです。
多くの参加キャラクター様が、うみねこの「海鮮かき揚げ」に興味を持ってくださったことも嬉しかったです。
未登録なうえ、シナリオガイドに１回しか登場していない魚戸夫妻に関わってくださったこと、感謝します。

参加してくださった皆様にとって、縁日が楽しかったものであることを願います。
天の川鑑賞に参加される皆様は、そちらも楽しんでください。

ありがとうございました。

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