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★舞い踊る春の香りに包まれて
「やーおっちゃん。今年も手伝いに来たぜー」
敦志が気さくに挨拶をすれば地元のおじさんも笑顔で迎えてくれる。
「おー、あっちゃんじゃねぇか。よく来たな。いきなりで悪いがそれ頼むわ」
が、忙しさは半端無いらしく、いきなりの頼みごと。
「あっち?」
「そそ、あっちの居る奴に渡せばわかるからよ」
「りょーかい」
今年も忙しそうだと敦志は嬉しいような苦笑を漏らした。
「お料理お手伝いに来ました~」
地元民の
伊藤 佳奈
が元気に声を上げる。
そこには彼女の家でやっている道場――そこに通っている人たちも何人かいて。
はっ!と何かに気付いては、慌てた様子で「か、佳奈ちゃんはいいよ、いいよ」と止めに入る。
「大丈夫だよ、刃物を使うのは得意だし!」
料理は苦手だけど!と付け足す彼女に一同黙る。
「なーに言ってんだい。手伝ってくれるってなら頼んだほうがいいだろ。料理は気持ちだよ」
威勢のいいおばちゃんが、割り込んで佳奈を迎え入れてくれる。人は本当に足りないようだ。
「あー、ちょっとアンタも手伝いかい?」
近くで面倒そうに立っていた
新井 瞬平
にもお声が掛かる。
「……少しならな、」
彼の少し怖い外見にも動じず、おばちゃんは「助かるよ」と笑った。
そんな瞬平の趣味や特技は意外にも「料理」。授業はサボりがちだが、行事には参加しねぇとうるさい……そんなのは建前で、実際今回の参加理由だって、料理故だったのだ。
「春の味覚は……、」
手伝うのは少しと言いながら、既に料理モードに入っている様子。有名な春の山菜を思い浮かべながら渡りを見回してみれば、予想通り今回振舞われる料理は山菜がメインらしい。
さて、やるかと包丁を握るも、それよりも気になる光景が横に。それは得意だと言い張った刃物を持った佳奈が、まな板の上の山菜と向き合っている光景だった。
「うぅ~」
誰が見ても危なっかしい手つき。しかもなかなかうまく行かないらしく、彼女もむむっとしているし、見守る見知った人たちも穏やかには見ていられないようで。
「あ、その持ち方は危ない……ですよ?」
様子を見ていた
風宮 悠
が佳奈にそっと声をかける。
「えーっと、こう?」
「ああ、それも危ない……です」
悠が教えるも佳奈の手つきはどうにも料理から遠い。
「こうだ、」
後ろから見本を見せるように、手の形まで整え瞬平が口を出す。その外見に一瞬だけ、止まった佳奈と悠だったが、その手つきには目を奪われる。料理の上手くない佳奈と、普段凝ったものは作らない悠。どちらにもかけ離れた世界。
「わ、私もがんばります……ね、」
いい機会だと悠にも気合が入ったのだ。
「ねぇ、瞬平くん~これはどうしたらいいの?」
「あっちだ」
「あ、あの……これは、」
「そっちのフライパンに持っていけ」
瞬平はすっかり佳奈と悠の司令塔、ぶっきらぼうながらも的確だ。彼の外見にまだ少し怖さはあるけれど、悪い人ではないのだとホッとしたのかもしれない。佳奈と悠から最初の怯えたような視線はいつの間にか無くなっている。
「アンタ、やるねぇ」
瞬平の山菜の扱いに先ほどのおばちゃんが感心の目を向ける。
「……そうでもねぇだろ」
おばちゃんの声に、瞬平の声色は冷たかったけれど、悪い気はしてなさそうだ。
ふきなんかは煮物に、こごみなどの苦味が苦手なら天ぷら、アクセントを付けたいうどなんかにはポン酢や味噌。料理を知る者の見事な手つき。
「もしかしてアンタ、プロかい?」
「え、プロなの!?」
隣の佳奈も驚きの声を上げる。
「す、凄いです……ね」
悠だって、尊敬の眼差しでまじまじと覗きこんで。
瞬平は料理で見事に目立っている、しかしこの感嘆の合唱には言葉も詰まるというもの。
「それよりも寝子島独特の調理法はないのか?」
照れ隠しかはわからないが、瞬平が言葉を繋ぐ。
「いいよ、教えてあげるさ、こっち来な」
地元の味へと、直々のご招待。
「よーし、ここは~」
野菜の下ごしらえを任された佳奈は食材とにらめっこをしながらの作業。
悠の方はシンプルな作業を任されていた。彼女の作業はとても丁寧で、覚えも早く。一つ一つを確実にこなしている。
「あ、これを使ったほうが速いかもしれない……です」
便利そうな野菜の皮むき、これでスピードもアップ!
「ホントだ~、ありがと!」
佳奈が笑えば悠も何だか嬉しくなる。
「わぁ~二人とも上手だね!」
少し慣れてきて包丁で野菜を切っていると、美味しい匂いに誘われたののこが声をかけてきた。
「えーっと、のの……のののちゃん?」
「ののこだよ!」
覚えてね!とののこは笑って、何処かに行く途中だったのか頑張ってねーと手を振って走っていった。
「あ、得意技見せたかったのになぁ~」
「どんな技、なんですか……?」
「えーっとね、竹の子を居合みたいにしゅぱっと輪切りに」
刃物をちょいっと振り回し、その仕草を見せてみる。
「わ……っ、凄いですけど、ちょっと危なそうです、ね?」
もし披露していたなら、危ないと大人たちにも怒られていたかもしれない。
ふーっと佳奈は一息吐いて。
「だよねぇ~、でも褒められたから嬉しいや♪ あ、火加減とか、教えてくれるかな~?」
「はい、私で良かったらっ」
悠がふわりと笑む。彼女が密かに抱える頭痛も、今日は必要無さそうだ。
「アンタ、覚えも早いねぇ!」
地元の味や調理法を聞いていた瞬平はおばちゃん驚愕の吸収率と応用力。
「……まぁな」
地元の味を取り入れた瞬平の作る味は、地元の人にとても気に入られたらしく、来てくれた人に出す前に、作っている人たちが集まって味見の大群!
喧嘩で使う拳だって、こんな優しい味を生み出せる。きっとそれも彼の魅力。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年11月24日
参加申し込みの期限
2012年12月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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