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「あっ!」
三人同時に指さした先、そこには四つ葉のクローバーが風で揺れていたのだ。
「猫ちゃんが教えてくれたのかな?」
「そうかも! だってこのコいい子っぽいし!」
「うん、だって友だちだもん!」
猫がもう一度にゃーと返事をするように鳴いた。
でもみつけた四つ葉はひとつ。分けられないなーと美咲紀が残念そうにすれば、
「あたしは見つかっただけで満足したけど!」
「私も楽しかったよ~」
だから美咲紀へと、るるかとののこから!
「有難う~。えへへ、占いの言うとおりお出かけして良かったっ」
朝テレビで見た占いに感謝する。本当にいい事があったから。
しかし! そんな満足ムードにだって、お邪魔虫は付きものだ。
文字通り、ぴょこっと出たのは虫。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?!?」
結局こうなるらしい。
そんな悲鳴の上がる少し前。
青野 海仔
は普段から好む絵を今日も描いていた。白の世界を目の前の色で彩るように線を引く。
スケッチブックには線が一本、また一本と増えて、世界が作られる。
これが彼女の楽しみ方。
「ふむ、」
良い区切りに一呼吸。
スケッチブックと風景に一度ずつ視線を移して、良い出来に微かに笑みを零した。
「なぁ、何描いてるんだ?」
話しかけてきたのは花見を抜け出し、本来の目的に勤しむ博美だ。
「ああ……これは、」
そっと目の前に視線を移す。
「わぁ、凄いな……! これ、ここの風景?」
「そうだ」
花を愛でるために来たのだけど、こういうのもいいなと感心しながら絵を見る博美の表情は感動でいっぱいだ。目の前にも、この白いスケッチブックの中にも広がる風景がある。どちらも違った感動を秘めているのだ。
「絵の花もキレイなんだなー」
「本物も綺麗だが、絵も良いものだ」
頷く博美をじっと見つめる海仔の、表情変化は実にゆるやかなものだけど。
その微々たる変化と空気から、なんとなく楽しんでいるのはきっと博美にも伝わっているのだろう。
「うん、凄い! こんな風に書けたら楽しいだろうな」
「絵に興味があるのか?」
海仔の眼の色が心なしか変わったように見えたのは気のせいか、それとも。好きなものに対しての海仔は案外多弁なようで、語られる絵の拘りには気迫さえ感じ、普段はあまり絵に縁のない博美にも、新しい世界が広がる。
そんな二人の耳に聞こえてきたのだ、遠くから響く女生徒の声が!
「悲鳴!?」
一目散に走りだした博美を、海仔も少し遅れて追うのだった。
また虫、また虫なのだ。
虫が出る可能性を考えなかったわけじゃない、しかしこの虫の遭遇率はなんだろうか!
るるかも隣の美咲紀もがくがくぶるぶる。虫コワイ。涙目。
助け舟にさっきのにゃんこ!と思うも――――あ、ぐっすり寝ていらっしゃる。
「どうした!?」
悲鳴を聞き、飛び込んできた博美は勢いで辺りを見回す、がそれらしきものは見つからない。
しかし覗きこんだ海仔の方にはそれが一目瞭然。海仔も肩を竦め博美の後ろにさっと隠れてしまう。そう、彼女も虫は苦手なのだ。
「あ、もしかして虫?」
博美の問いに虫怖いの三人がこくこくこくと頷いた。
ぴょん。はねる。
「きゃー!」
「あわわわわ」
「……ぅ、」
虫の微かな動きに翻弄される三人を見て、
「ちょっと待っててなー」
そのまま虫を指先で摘んでは、ひょいしてぽいしてくれる博美。
普段から愛用している男子制服の効果もあってか、たまらなくカッコいいもので。
きゅん!という効果音がどこからか聞こえたとか、聞こえなかったとか。
「おぉーかっこいいー」
ぱちぱちと拍手するののこの横でにゃーと猫の声が響いて。尊敬ときらきらの瞳に、博美はつい頭を照れくさそうに掻いた。
そこから少し離れた茂みに近い場所では、生物部のメンバー達が春の九夜山生物調査を行なっていた。
どういう場所に虫が隠れてるなど、的確なアドバイスをしながら、先行していくのは、部長の
屋敷野 梢
。
「わからないことがあれば聞いてくださいねー」
「屋敷野は詳しいね。頼りになるよ」
続く
逆巻 天野
が感心しながらこくりと頷く。そんな彼の持つ網は、梢が配慮してくれた『虫を傷つけない』シルクのもの。肩の鼠たちも楽しそうにひと鳴きする。もしかしたら張り切っているのかもしれない。
すぐ横の
桜井 ラッセル
は首から下げた双眼鏡を覗き、ご機嫌の様子。
「春って色んな生物がいるもんだな~! お! なんだろあの野鳥!」
双眼鏡に映る鳥の軌道をそのままレンズで追っている。双眼鏡の重さに負けることなく、ただ元気に。
九夜山が初めてな
神野 美野梨
は新鮮さと興味深さを感じながら、梢の話を聞きつつも辺りを見回していた。
「神野は何か見つけた?」
天野が声をかければ、美野梨は先輩の残してくれたという生物部ノートを確認しながら、どこまでも真面目に答える。
「ノートではこのあたりで見つかっているはずだけど……焦りは禁物ね。もうちょっと粘ってみましょうか」
「この辺の虫なら、大体分かると思いますし、気楽に行きましょうー!」
そんな梢の励ましの声。少しホッとした美野梨は力を抜いて、足元にいた猫をそっと手招いては、自分のろっこんをそっと発動させた。猫との語らい――それは秘密の対話。
「こんにちは。虫を見なかった? どっちへ行ったかしら」
心が踊っているからなのか、ついつい口から出た言葉は音を成したけれど。猫は素直に答え、美野梨はその背についていく。
猫はどんな虫を見つけたのだろう。
「ねぇ、この虫はなんていうの?」
雪国出身の天野にはどの虫も珍しく映り、興味を駆り立てる。
「あ、それはですねー……、」
近距離が苦手な天野との距離だけは気をつけて、アレコレ説明していく今日の梢は大忙し。捕まえては図鑑で調べ、写真に撮り、種類などをメモして逃がすの繰り返していく。
「うわっ、ちょっ……この虫、どこ持てばいい!? つーか、刺さねぇ?」
「その虫はですねー、あ、そこ持っちゃダメです―」
「おおぅ!?」
相変わらず全力で対応中のラッセル。虫の扱いに慣れていないのか全てが手探りのようだ。びっくりしてぱっと離せば、虫はそのまま茂みへと消えていった。
「逃げられたー!」
残念。しかし、次第に慣れてくれば「この野郎!!」と躍起になって虫に挑んでいく勇ましさ。
「わ、落ち着きなよ」
ラッセルの勢いに驚いた天野がひと声かける。
「へへ、悪ぃ」
悪びれもなくラッセルが笑えば、天野はホッとしたように一息ついた。
夢中になる――つまりはそれ程までに、楽しい時間だということ。
そんな二人の横、慣れた手つきで梢が網を振ると……、
(――――あれ?)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年11月24日
参加申し込みの期限
2012年12月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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