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「にゃはっ♪ こんなところまで細かく作ってあるんだ!」
着ぐるみパジャマの尻尾をぴーんと立て、
侑
は参道商店街から続く寝子島神社の鳥居周辺を見て回っていた。
古い街並みを形作るオブジェクトは、それ自体はシンプルなパーツの組み合わせだけれど、貼り付けられたテクスチャーに細かな陰影が書き込まれていて、なかなか精巧に再現されている。
居合わせた島民のアバターが感心げに話をしているのを聞きながら、侑は鳥居の先を見た。
本殿はまだ作っているところらしく、だだっ広い境内には石畳が敷かれているだけだ。
ここも、そのうち立派な建物や設備などが設置されるのだろう。
(うちの家、こう見ると地味だにー)
「こんにちは」
考え事をしている侑の背に、参道商店街の方から歩いてきたアバターが声を掛けてきた。
振り返ると、グラマラスながら何処かあどけなさを残した顔立ちをした、長身の少女――
原駆 まひる
は続ける。
「何か困っているのか?」
まひるもまた仮想世界に入り込んだもれいびらしく、生身同然の姿だ。
軽く言葉を交わしたところ、まひるはこの世界について色々詳しいようだったので、侑は自分の家の事について相談してみた。
「だったら、一度うちに来てみると良い。色々と無料で配布しているから、役立つものもあるだろう」
そう言ったまひるから、別の場所のアドレスが送られてきた。
テレポートした先は、商店街のような建造物が立ち並ぶまひるのラボだった。
エリアの設定はピースモード。
Cat Islandでは、デフォルトの設定で破壊行為などで他の人のアバターや設備に悪影響を及ぼす事は出来ないようになっているが、暴力的だったりそれっぽいアクションやエフェクトも遮断する、より平和的な設定だ。
「うにーっ! お菓子がいっぱい!」
店先に並んでいる品物の中から、侑は真っ先に食べ物の形をしたものを見付けて駆け寄っていく。
「これもこれもフリーなの?」
「ああ。後は……家を作るのなら、これをベースにしたら良いだろう」
尻尾の先をぴこぴこしながら、持ち物フォルダにもりもりお菓子系のアイテムを詰め込んでいる侑に、まひるはシンプルだけれど便利なスクリプトが入っている家のオブジェクトを渡した。
それから、作成コマンドで先が丸くなっている太さと長さの違うポール状のオブジェクトを2つ作り、片方を焦げ茶、もう片方を赤みの強い黄色にして質感を弄る。
「こうやってくっ付けると……」
「パッキーだ!」
見覚えのあるチョコプレッツェルの巨大版に、侑の顔はぱあっと輝く。
「これをコピーすれば、いくらでも増やせるぞ」
「やったー、ありがとう!」
巨大パッキーを抱えてほくほく顔でラボの出口へ向かう侑と入れ違いに、2人の少女がやって来た。
『ここは、色々便利なものをフリーで配布しているそうよ』
「そうなんですか。でもお店みたいになってる……凝ってるなぁ」
水姫が打ち込んだメッセージに応えながらきょろきょろしていた翠子が、まひるの姿に気付く。
「こんにちは」
「いらっしゃい」
ラボの主と客人たちの談笑が始まると思いきや。
「……うにっ?」
道を歩いていた侑が、ぴゅーっと飛んで来る何かに気付いて茜空を見上げる。
彼女の頭上を飛んでいったのは、白い楕円形のようなパーツを繋げた人型の、奇怪なアバターだった。
「なにあれ」
ぽかんとした顔で振り返った侑には、そいつが
クラスメイト
のアバターだなんて、気付く由もなかった。
奇妙なアバターは、まひるのラボにしゅたっと舞い降りた。
のっしのっしと歩いてくる珍客に、3人は思わず注視する。
近づいて来れば分かるその姿は……米だ。
米の形のパーツで作られ、顔には適当なタッチの笑顔が描かれている八頭身のアバターだった。
頭上にあるネームタグには『ああああ』と表示されている。
(今時見掛けない名前だな……)
まひるが訝しく思いながらもしげしげ眺めていると、米人間は突然甲高い声で喋り始めた。
「ヤァ僕ミャッキー! ハハッ☆ 君はヒッキーかい?」
「は?」
「え?」
思わず、米人間に穴が開くような視線を送るまひると困惑を浮かべる翠子。
水姫はあまりに唐突過ぎる言葉に、タイピングする手が止まっているようだ。
「あれ何その反応。ヒッキーなのかって聞いてるの。ヒッキーなの? そうじゃないの? どうなの?」
ずんずんずんずん。
無機質な笑顔が距離を詰める。
「待てよせそのアバターで迫ってくるな」
米人間はまひるの敷地から追い出された。
「思わずブロックしてしまったが……なんだったんだアレは」
力が入ってしまったままの肩を上下させ、まひるは虚空を見詰める。
暴力的な事はまだ何もなかったが、放っておいたらタダでは済まされないような雰囲気だった。
なんとなく。
『あの名前じゃ、警戒されても無理もないわよ』
「ああ……どうも手当たり次第のようだし、一応通報しておくか」
画面の向こうから溜息でも聞こえてきそうな水姫の言葉に、まひるもやれやれと息を吐いた。
(あんな変な物体が動き回ってるなんて……変な夢だわ)
2人の遣り取りを眺めながら、翠子はどうせ出てくるならもっと美少年とか美少年とか美少年が良かったのに、なんて別の方へ思考をスライドさせてショックを和らげていた。
博美
は同級生達に伝えていた通り、Cat Island内での現実との違いなどを確認していた。
実際に自分で試してみたり、仮想空間内にいるもれいびたちに聞いてみる事で判明した事などをメモに書き留めておく。
・使用するパソコンのスペックや回線速度に関係なく、ダイブ後の表示や動作は快適な状態になる(サーバー自体に負荷が掛かると、その分重くなる模様)
・暑くもなく寒くもない。特に意識しなければ何も思わないくらい、快適な状態?
・走るなどの動作の速度や身体能力は、元のアバターと一緒で全員同等になる(ろっこんでブーストした場合は除く)
・現実に視力が低い場合でも、仮想空間内では他の人と同様の視界が確保される。
・仮想空間内にいる間は疲労や空腹を感じず、生理現象の多くが起こらない模様。
・任意のタイミングで外の世界に戻る事が可能。
・仮想空間内に長時間い続けても、外の世界に戻されてしまう(一定ではないが、半日以上ダイブし続けられた報告はない。再ダイブは可能)
・眠ってしまうなどして、意識を失った場合も外に戻される。
・自分の手で抱えて持てる程度までのものなら、中に持ち込める。
・生き物は持ち込めない。
・飲食物はそのまま飲んだり食べたりする事が可能。
「とりあえず、今のところはこれくらいだな。
まだ調べないといけない事は、色々とありそうだけど……」
因みに、彼女のろっこん『トンビの飛翔』での滑空は、アバター化したもれいびが低空飛行を行うより早く飛ぶ事が出来ると分かった。
「あと、データとして取ったのを、分析出来る人を見付けないとな」
博美としては、外に出ようとすれば確実に出られる事が分かったのだけでも収穫だけれど、諸手を挙げて安心と言えるかについてはまだまだグレーな領域だった。
とある区画にある建物の中で、麻雀卓を挟んで顔立ちの良く似た少女が向かい合っていた。
(くっ、そうきたか……!)
祭は舌を巻きながら、巻き返すチャンスを待つ。
難易度設定が辛めだったのか、AIを載せた少女は隙のない牌さばきで彼女を攻めてきた。
けれど、追い込まれれば追い込まれる程、以前は現実で興じていた麻雀の臨場感が蘇ってくる。
「まだまだね」
大きなツキは回ってこず、祭は結局負けてしまったけれど、なんだか清々しい気分だった。
まさかヴァーチャル空間で、実際に牌を振るって麻雀が出来るとは。
「君も改良の余地があるな」
「やさしくしてね」
そんな遣り取りをしながらミニマップを見遣ると、自分の建物の脇を通る道にアバターがいる事を示す黄色いマーカーがいくつか点いていた。
勝負に集中していて、気付かなかった。
窓の向こうの景色にズームアップすると、ついでに彼らのチャットメッセージも見えた。
『着物の子の方はマネキンっぽいな。タグないし』
『アバターの方の子がモデルなのかな? 可愛いなー』
『あんなスクリプト、まだないだろ。あれだけ打てるようにするって技術いるよな』
『騙されるな、アバターは美少女でも中身はおっさんかも知れん』
褒められているのか貶されているのか……。
だが、ネット上で演じているキャラクターが実際と違うなんて事はザラだ、彼らが穿った考え方をしてしまうのも仕方がないのかも知れない。
やれやれと立ち上がり、祭は彼らの方へと歩いて行き、窓越しに声を掛ける。
「良かったら、一局打ってみないか?」
『良いんですか?』
アバターのうちのひとりが聞き返してくる後ろで、
『ボイチャだ、声も女の子だよ!』
『お前そういう事ばっかり言ってんなよ恥ずかしい』
なんて遣り取りが聞こえて、思わず肩を竦めてしまう。
「私だけだと二人対戦のテストしか出来なくてな。打ち方を知っているなら、協力して貰えないだろうか?」
こうしてテスト要員を確保した祭は、AIの改良に勤しんだ。
勿論、リアルに近い対戦を楽しみながら。
「わー、中身までちゃんと作ってあるんだぁ。臭いはしないけど」
店で既に常連さんとなったアバターと話し込んでいた
団十郎
は、聞き覚えのある声に斜向かいの建物の路地裏に目を向けた。
生ゴミの袋が入っているっぽいポリバケツの蓋を開けて、中を覗き込んでいる猫耳少年がいる。
「ん? あれネタローじゃないか?」
見覚えのある背格好、そしてネームタグに『
ねこじま
』と表示されているのを見ると、常連さんに断りを入れて腰を上げる団十郎。
「おいネタロー!」
呼ばれてきょろきょろしている彼目指し、団十郎はずんずん歩いていった。
通りの方から近付いてくる人影があれば、流石に寝太郎も気付く。
「あれ、山田さんだ!」
「あれお前俺の事わかんの?」
ぱっと驚き混じりの顔をした寝太郎。
彼も自分を認識していると分かった団十郎は、その首にぐいと腕を回す。
「そりゃあ自分がぼんやりでも、卒業したばかりの中学の同級生の顔忘れないから」
「おう、そうか。そうだよな。……うりゃ!」
「っぶぅ!?」
近頃見かけないから引っ越したのかと思ってた、とへらりと笑う寝太郎に、彼女はいきなりヘッドロックをかました。
「とにかくお前、折角会ったんだし顔貸せよ」
「わ、わ、わ?」
「わりぃ、ちょっと行ってくら」
そのままズルズル寝太郎を引き摺っていってしまう団十郎を、店先にいた常連さん達は『いってらっしゃい』と暢気に見送るのだった。
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なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月31日
参加申し込みの期限
2013年01月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月07日 11時00分
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