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素直になれなくて
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そのとき沖のほうから、「うおおおお!」という声が聞こえた。
女性のサーファーが派手に波から転げ落ちたらしい。白い水しぶきが上がっている。
橙子が目を細める。
「いまの絶対コケたよね」
「だな」井乃梨もちらりと海を見た。「気持ちいいくらい、見事に」
「……サーフィンって難しそう」
かれんがぽつりと言う。
さゆるは曖昧に笑った。
潮の匂いが、やたらと夏っぽい。いまさらだが。
「でもさ、水無月姫の戦利品として一番すごいのは」
橙子の眼差しの先は、もちろんさゆるだ。
「霜月姫への出場権!」
木天蓼大学では学園祭が年に二度行われる。
六月の『水無月祭』は、どちらかといえば新入生歓迎イベントという性格が強く、規模もささやかなものだ。サークル勧誘や模擬店が並び、キャンパスはほどよく賑わうが、あくまで教養キャンパス限定のプチ祝祭といった趣である。
しかし十一月の『霜月祭』は事情がまったくちがう。木天蓼大学の全キャンパスにて開催され、毎年三日ないし四日間にわたる大イベントだ。学内のサークルや研究室はもちろん、企業や自治体まで協賛に名を連ね、関東圏のローカルニュースでもたびたび取り上げられる。国内外からの観光客まで足を運ぶほどで、もはや大学祭というより一種の都市イベントと言っていい。
そして、その霜月祭の花形企画が『霜月姫コンテスト』なのである。霜月姫に比べれば、水無月姫はあくまで前哨戦にすぎない。水無月姫の栄冠を得たものは、予選をパスして自動的に霜月姫出場者にエントリーされる。
「やめてよ」
さゆるは苦笑いした。
「ああいうのにはもう出るつもりは……」
しかしこの言葉をかれんがさえぎった。
「もったいないですよ、朝鳥さん」
「絶対出たほうがいいって! 栄光へのプラチナチケットだから」
橙子も同じ考えらしい。
けれどもさゆるは手を振るのだ。
「栄光とかプラチナとか、なんだか大げさじゃない? 単なる『学園祭のミスコン』でしょ」
「いいや」
井乃梨は眼鏡の位置を直す。キリッとした眼差しで断じた。
「霜月姫コンテストは、遊びじゃない」
「つまり?」
戸惑うさゆるに、橙子がストローをくわえながら答えた。
「登竜門なんだよね。女性アナウンサーの」
「え?」
さゆるは目をしばたたかせるほかない。
優勝者に限らず、霜月姫コンテストの出場者からはキー局のアナウンサー(あえて低俗な言い方をすれば『女子アナ』)が何人も出ているという。地方局まで含めれば、かなりの数になるはずだ。
「それだけじゃないよ。芸能界に進むケースもあるんだから」橙子が身を乗り出す。「モデルとか!」
「ユカ・オオツキもマタ大の霜月姫だな」
と言う井乃梨に、
「その……ユカなんとかさんって誰だっけ」
かれんが首をかしげる。その瞬間、井乃梨の眉がピクッと動いた。
「パリにミラノにニューヨーク、海外のランウェイを席巻して、引退後はジャズシンガー、さらに演出家やコラムニストとしても成功した人物だ。霜月姫出身者の中でも、ほとんど伝説みたいな存在で──」
そこまで一気に説明してから、井乃梨はふっと眼鏡を押し上げた。
「……知らんのか?」
ほんのわずかだが、声に不満が混じっている。どうやら井乃梨にとっては、常識に近い名前らしい。
興奮気味の三人を見つつ、さゆるは黙ってオレンジジュースを一口した。
あたしには、似合わない。
さゆるは思う。
アナウンサーとかモデルとか、あまりにまぶしくて、あまりに遠い世界だから。
あたしのような、汚れた人間には。
考えてみれば、水無月姫になったことすら、ふさわしくなかった。あたしの過去を知れば、誰もそんな栄冠を与えようとは思わないはず。
あたしの過去と闇を知って受け入れて、それでもそばにいてくれるのは、じゅんくらい。
じゅんに、会いたい。
今朝だって同じテーブルで食事をとったのに、いま、じゅんがいないことがこんなにも辛い──。
じゅんだったら、あたしのこの気持ちに寄り添ってくれるだろうか。それとも、『柄にもない心配はしなくていいの』って笑ってくれるだろうか。
そのときまた沖で、
「おあああー!」
という叫びと大きな水柱が立った。さっきのサーファーが、また派手に転んだらしい。だがすぐに浮かび上がって、ふたたび波に立ち向かっていくではないか。
サーファーの彼女に悪いとは思いつつ、おかげで少し、さゆるの体からは力が抜けた。
波に飲まれては浮上して、また挑む。あの人の姿が、なんだか自分に重なる。
さゆるは空を見上げた。
どうするかは、これから考えればいい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年03月02日
参加申し込みの期限
2026年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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