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素直になれなくて
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夏が来た。
気圧配置も空の青さも、なんなら雑誌の表紙にしたって、梅雨明けからこっち夏そのものだ。
といってもまだ暦は七月に入ったばかり、夏まっさかりというには、やや生焼けの状態かもしれない。
今日は、いささか夏の度合いが薄い。ここのところ三十度超えがつづいたから、カーッと暑くなるのを期待していたのだけれど、週のなかごろから風が涼しくなって、今日もまた、天気こそ最高だが真夏の苛烈さはなかった。
ま、いいか。
三折部 朝衣
はウェットスーツの襟元を直す。
サーフィンするには、これくらいがちょうどいいから。
抱えたサーフボードは記憶どおりの重さで、「待ってたぜ!」と言わんばかりに照り輝いている。
海開きは来週からだ。なので寝子島ビーチはまだ静かだが、それでもひと足早くということか、思った以上には人がいた。女子大生らしき四人連れや、寝子高生らしいグループも見えた。親子連れの子どもが、ビーサンのまま真剣な顔で砂地を掘っていた。
まもなく、待ち人来たれり。
「ういーっす」
おなじくウェットスーツ、サーフボードを抱えた待ち人だ。
吉野 八重佳
(よしの・やえか)通称『よっしー』、朝衣の高校時代からの親友である。よく焼けた肌に白い歯、サイドテールにくくった髪はキャラメル色だ。
朝衣は勢いよく手を振った。
「よっしー! まずは就活終了、おめでとう」
「どもども、社会人としての先輩、遅ればせながら追いついたっすよ」
八重佳は四本の指をビッとそろえ、わざとらしく額に当てて敬礼した。
「なにそれ? 先輩もなにも、うちら涙の地方公務員だから。会社員よか稼ぎはずっと低いよ」
「いやあ、こっちも弱小メーカーだよ~」
高校を出てすぐ寝子島町役場に就職した朝衣とちがい、八重佳は「まあとりあえず」と大学に進学して、「まあとりあえず」なモラトリアム期間を満喫した。そうして、できれば食品関係かなあという、やや頼りない方位磁針だけを手に就職活動に突入し途中ゾンビのようになりながらもどうにかこうにか内定を獲得して、「まあとりあえず」晴れて卒業を待つだけの身となった四年生の夏なのである。
「弱小って、決まったのはよっしーの希望通り食品メーカーでしょ?」
「でもオリエンチョ食品ってとこだよ。知らないでしょ?」
「知ってるよ。カレールーで有名なところじゃない」
朝衣は胸を張って言った。
「“百年の歴史オリエンチョカレー。ノスタルジアの味、オリエンチョカレールー”」
ついでにテーマソングまで口ずさんでしまう。
百年の歴史も誇張ではない。戦前から続くメーカーなのだ。いろいろな商品を扱っているが、看板はやはり古式ゆかしきカレールー、もちろん、うかつにスパイシーだったりデミグラスソースの底味が効いていたりはしない。「ザ・日本のカレー」と呼びたくなるような、甘くて黄色みの強い、給食を思わせるどろっとしたカレーである。極端に美味というわけではない。だが、ときどき無性に食べたくなるタイプの風味。そういう意味ではたしかに、ノスタルジックなテイストと言えるだろう。
朝衣の鼻歌を、八重佳は手を振ってさえぎった。
「企業調査でうんざりするほどその曲聴いたー」
歌詞完全に覚えたし、と苦笑いする。
「立派な企業じゃない? 堂々としようよ、堂々と」
八重佳は肩をすくめた。
「まあ、食いっぱぐれはなさそう」
「いいなー食品メーカー。試食とか多そう」
「たぶんカレーの試食ばっかだよ」
「それ最高じゃない?」
「三日で飽きると思う」
などと会話しつつ、ふたりは砂浜を歩きだした。ボードを抱えたまま波打ち際へ向かう。
海はほどよくサーフィン向きだった。遠くで白い波がゆっくりと砕けている。
「ところでさ」
八重佳がぽつりと言った。
「半年、いやもっと会ってなかったよね。うちら」
「あー……」
しばらく適切な言葉を探したものの、朝衣の言葉は、
「だよね」
に落ち着いた。
朝衣が八重佳を直接見るのは、
ダーツバーで会って
以来だ。
彼女が恋人と別れた日の夜だった。自分から切り出した話とはいえ、八重佳はアツシとの関係解消に荒れた。浴びるようにテキーラをあおって泥酔して、朝衣に背負われるようにして帰宅したのである。
その夜を最後に、朝衣は八重佳への連絡を控えた。
いまはそっとしておいたほうがいいかも……そう思ったためもある。
それに、互いに忙しかった。八重佳の就職活動は本格化し、朝衣の業務にもまた強烈な波が訪れていたから。
けれど、思わないでもない。
あたしって薄情になったのかな──。
高校時代とは正反対だ。
あのころよっしーとは学校で毎日のように顔を合わせていたのに、それでも帰宅するなり、くだらない話題を見つけてはメールをバンバン送ってたっけ。
なのにたった数年で私は、配慮という名の遠慮をするようになってしまった。
それを大人になったとか、成長したとか呼ぶのはたやすい。適切な距離感と言い換えてもいい。
でも同時に、何かを失ったような気がしてならない。
だから数カ月ぶりに彼女から連絡があったことに、心底ホッとしている自分がいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年03月02日
参加申し込みの期限
2026年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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