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黒猫はパンツがお好き?
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黒猫を捜しながら、愛猫・にゃーくんとともに町内会長宅へやって来た円は、インターホンを鳴らした。
「先ほど、黒猫の件でお電話した、桜庭ですけど…」
貼り紙に書かれていた電話番号に連絡をいれていたおかげで、円はすんなりと招き入れられる。
通された客間では、
東中居 陽二
が座ってお茶を飲んでいた。
「この子も黒猫の件で訊ねて来たのよ」
そう言って、町内会長の中年女性が、円に陽二の隣に座るよう促す。
「お茶を淹れてくるから、少し待っててちょうだい」
町内会長が部屋を出ると、円は素早く陽二を観察した。
その視線に気が付いた陽二が苦笑する。
「犯人は俺じゃないぞ?」
「そうなの?」
円がからかうように言う。
「俺も『情報を自分に集めて留めようとしている町内会長も怪しい!』って思ってたから、疑われてもあまり強くは言えないけどな」
「町内会長さんか。……可能性はゼロとは言えないけど、情報を隠そうとしてる感じじゃないかな。ね、にゃーくん?」
同意を求めると、円の腕の中のにゃーくんが、にゃうと小さく鳴いた。
やがて、町内会長がお茶とDVDディスクを持って戻って来た。
「待たせたわね。2人とも、防犯カメラの映像が見たいんだったわよね」
そう言って、セットされたDVDの映像が、50インチの画面に映し出される。
あまり解像度の良くない緑がかった色合いの中で、ベランダに干された下着が小さく揺れていた。
「洗濯物が正面から映されてる。って事は、どこかの防犯カメラの一部じゃなくて、下着ドロの為に設置したものだろうな」
画面から視線を離さずに陽二が言う。
「犯行は夜だけなのかな?」
円の呟きに、陽二が答える。
「最初は夜だけだったのが、最近は時間帯関係なく盗まれているみたいだ」
「貼り紙には『女性の下着が集中して狙われている』って書かれていたけど、他の洗濯物は盗まれていないの?」
「俺もさっき町内会長さんに聞いたけど、今の所は女性の下着…というか、パンツだけらしい」
同じ年頃の女性の前でパンツと言うのはなかなか恥ずかしいものがあるのか、陽二は幾分小声になる。
円は気にせず、更に考え込んでいた。
「女性だけか…。男性のと何が違うのかな。素材? 盗まれた下着の素材って知ってる? 共通してるって事はないの?」
「俺もそこまでは知らないよ」
陽二は円の質問責めに降参だと手を挙げた。
2人は振り返って町内会長を見たが、彼女も知らないと首を横に振る。
画面に視線を戻すと、下端の方をちらりと光りが横切った。
猫の目だ。
猫は警戒しながら、ベランダに近づいていく。
陽二と円は息を殺して画面を見つめた。
カメラに気付いた猫は、こちらにやって来ると、カメラに顔を寄せたり手を掛けたりといじっていたが、飽きたのか視界から消えた。しばらくして、猫がベランダの下の塀の上に姿を現す。
猫はベランダに上ると、カメラと窓を気にしながら、目当ての獲物に前足を掛ける。
時々、びくりと身を竦ませ、辺りを伺いつつ、何度目かの挑戦で見事にパンツを手に入れた。
黒猫は落ちた獲物に飛びつき、パンツをしっかりと口に咥える、塀伝いに闇の中に消えて行った。
「ほんとに、猫がパンツを盗んでる…」
映像を見終えた円が感想を口にする。
その後も、陽二と円は何度も映像を確認した。
「隣に爪で引っ掛けやすそうなブラも下がっているのに、明らかにパンツの方を狙ってるみたい」
「俺にもそう見える」
円の指摘に、陽二も頷いた。
「止めて!」
円の声に、陽二が反射的に停止ボタンを押す。円は画面に顔をぐっと近付け、目を細めた。
「首輪は…してないように見えるかな…」
「してないな。野良なのか、飼い主が身元がばれないようにわざと外しているのか…」
「にゃーくんはこの子、見覚えある?」
わかんないと言う様に、にゃーくんが円を見つめ返した。
陽二が続きを再生すると、何かに気付いた円が眉を顰めた。
「ねえ、この猫、カメラの方を見てない? 偶然じゃなくて、何て言うか…」
「カメラ目線?」
「そう!」
「もっと言うなら、カメラがちゃんと動いているか確認しているようにも見えるな」
陽二がもう一度撒き戻し、猫がカメラに近づいた所から再生する。
ふいに、陽二が笑った。
「どうしたの?」
円の問いに、陽二が猫以外を見ていろと言ってもう一度再生する。
「ほら。この猫、カメラにじゃれてたんじゃない。カメラの位置を補正してたんだ」
猫に気を取られて見逃していたが、少し斜めに傾いていたカメラが、猫が離れた時には戻っている。
陽二は更に、猫がしばらく画面に映っていなかったのは、カメラの後ろにまわってファインダーを確認していたからではないかと推測していた。
「これ、…猫じゃない」
円が確信を持ってそう言った。
「そもそも、猫がパンツだけ盗って行くってのがおかしいと思ったんだよ」
陽二は後ろに座っていた町内会長に問いかけた。
「この映像、誰がどこで撮ったものなんですか?」
「三丁目の金森さんてお嬢さんから預かったのよ。何度も下着泥棒の被害にあったもんだから、カメラを設置したんですって。でも、猫が犯人だっていうんで警察が困ってね。パトロールは強化してくれるって話にはなったんだけど、そのうち被害が増え始めたじゃない? それで、町内会でも警戒しようって事になったから、警察から連絡してもらって、この映像を犯人探しに使わせて貰っているの」
映像の主は女性。それなら、陽二の推理は外れたのだろうか?
「あの、貼り紙に『情報や捕獲した場合は必ず町内会長まで』ってあったんですけど、あれは…?」
どういう意味で書いたのかと問われ、町内会長は円の腕の中で気持ちよさそうに寛ぐにゃーくんに目をやって微笑んだ。
「寝子島の人は、猫好きが多いでしょう。犯人の猫を逃がしたりするんじゃないかって思ったのよ」
猫目当てで、住人になった人間も多い寝子島だ。充分に考えられるだろう。町内会長も、自分だって猫に悪気がなければ逃がしてしまいそうだと笑った。
「でもねぇ、逃がした先でよそ様に迷惑が掛かるのも困るし、猫を操ってる人間の犯人がいたらもっと厄介じゃない。猫を警察に突き出すわけにもいかないし、それなら町内会でひとまず保護しようって話になったのよ」
「そうですか」
陽二はやはりと思った。犯人が猫だから警察に突き出せない。逆に言えば、猫の仕業になってるからこそ警察沙汰になっていないのではないかと考えていたのだ。この映像がなければ、盗難事件として警察も動いたはずだ。
もっと情報を集めなければ。
「あの、金森さんにお話を伺いたいんですが、連絡をとってもらえませんか?」
町内会長からの連絡で、陽二達が犯人を捜していると聞いた金森という女性は、会うことを承諾してくれた。
「僕も行っていい?」
円の申し出を受け、二人は揃って金森家へと向かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月30日
参加申し込みの期限
2014年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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