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黒猫はパンツがお好き?
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被害者に聞き込みをして情報を集めた博美は、確信していた。
(被害者は、全員『もれいび』だ)
博美は猫ではなく被害者達に注目した結果、誰も気付かなかった思わぬ共通点を見つけ出した。
綾と智瑜に頼んで、それとなく『もれいび』としての不思議な力を持っているかどうかを聞いてくれるよう頼んだのも、この仮説の検証に必要だったからだ。
自分が『もれいび』だと知らない者がいる事も考え、直接「『もれいび』か?」と訊ねるよう頼む事は避けた。
ここは寝子島。神の落ちてくる島。『もれいび』の力に反応する猫がいたとしても不思議はない。
博美は、おそらく猫が『もれいび』の力の残滓を集めているのではないかとぼんやり考えた。
目の前には、情報の最後のピース。
パンツを盗む猫が最初に目撃された被害者の部屋のドアだ。
博美はインターホンを押そうと手を伸ばした。
「あれ?」
男の声に振り返ると、円を伴った陽二が立っていた。
「もしかして、黒猫の件で来たの?」
円に訊ねられて博美が頷くと、
「俺達もなんだ。一緒に話を聞かせてもらってもいいか?」
陽二が博美に合同捜査を持ちかけた。
「別にいいぜ。断る理由もないしな」
そう答えた博美は、改めてインターホンを押した。
「いらっしゃい。お待ちしてました」
部屋の中から、綺麗なお姉さんが出てきた。
「金森です」
そう名乗った女性は、3人を部屋に招きいれた。
簡単な自己紹介の後、さっそく本題に入る。
まずは、陽二が口を開いた。
「映像を提供されたと聞きましたが、カメラとかはご自身で用意されたんですか?」
陽二は、『下着を盗る猫』が確実に撮影出来ると分かっていたカメラの持ち主が犯人だと思っていた。
しかし、映像を提供したのは下着の持ち主の女性。
町内会長宅で見た映像には、カメラ位置を調節する猫が映っていた。
この調査結果が、彼女の証言で繋がるかもしれない。
陽二の質問に、金森が話し始めた。
「カメラは私が用意した物じゃないの。
最初は気のせいかと思ったんだけど、何枚か下着が無くなった時に大家さんに相談したら、
機械に詳しい下の息子がいるから、隠しカメラを仕掛けて犯人を捕まえようって事になったのよ。
そのお陰で、犯人はわかったんだけど、掴まえられそうにないわね」
猫がいなくなるまで、洗濯物は外に干せないと金森が残念そうに言う。
「隠しカメラの事は、大家さん以外に、誰かに言いましたか?」
「いいえ。誰にも言ってないわ」
「映像ですが、どうして大家さんや撮影した息子さんが町内会長に持っていかなかったんでしょう?」
「大家さんのお宅で初めて映像を見たんだけど、結果がアレでしょう? 困ってしまって…。
大家さんが、この件は私の好きにしていいっておっしゃって、映像をくださったの。
初め、警察に行ったんだけど相手にされなくて、被害が増えてようやく町内会長さんが話を聞いてくれたのよ。
大家さんの息子さんは、ちょっと引きこもり気味らしくて、伸びっぱなしの前髪が邪魔して顔もよく見えなかったわ。人と話すのが苦手そうだから、自分で町内会長に持って行くなんて、一度も考えなかったんじゃないかしら」
なるほどと呟いて、陽二が考え込む。
今の話を聞いた限りでは、犯人像に合うのはただ一人。
だが、本当にそうなのだろうか。
「この首輪に見覚えないかな?」
近くで拾ったのだと円が言う。
「一ヶ月前まで近所に住んでいた女性の飼い猫の物じゃないかしら。引越しの時に逃げ出したみたいで、ずいぶん捜してたから良く覚えてるの。実は、その猫が黒猫だったから、犯人じゃないかって疑っているのよ。飼い主さんの連絡先がわかればいいんだけど…」
陽二と確認した映像の中では、猫は首輪をしていなかった。
その黒猫と犯人には、何か関係があるのだろうか。
最後に博美が金森に質問を投げ掛ける。
「ここまで来たら、俺が聞きたい事はひとつだ。金森さん、もしかして最近不思議な事が周りで起こったり、不思議な力が宿っていると感じる事はないですか?」
金森が驚きで目を見張った。それは言外に肯定を意味していた。
「やっぱり…」
博美の確信はますます強くなる。
その時、「痴漢!」と叫ぶ紫蓮の声が聞こえた。
窓の外を見れば、紫蓮が黒猫の入ったゲージを持つ信彦の腕を掴んで揉めている。
「あいつかっ!」
博美は、窓枠から身を乗り出し、目標に向かってジャンプした。
ろっこん『トンビの飛翔』が発動し、博美の身体は落ちる事無く、そのままトンビのように滑空して、痴漢と呼ばれた信彦目掛けて飛んでいく。
紫蓮に腕を引っ張られ、飛んできた博美に体当たりをされた信彦が黒猫の入ったゲージを取り落とし、落下した衝撃で我に返った黒猫が、開いたゲージの入り口から逃げ出してしまった。
利平と藍が慌てて黒猫を追いかける。
『もれいび』ではないマリベルは、文字通り飛んできた博美を見てしまい、
「……うん、気のせいや。人間が飛べるわけあらへんもんな」
などと自分に言い聞かせている。
「猫を使って下着を盗むような奴には容赦しないぜ!」
博美が信彦を睨み付ける。
そこへ、博美と同じく情報収集をしてここまでやって来た綾が、驚いて博美から信彦を庇った。
「暴力は違法です!」
そう主張する綾に、博美が言い返す。
「そいつが犯人なんだぞ! 掴まえておかないと逃げるだろ!」
「例えこの人が飼い猫の黒猫と桃色で破廉恥な友情を育んでいて、下着を盗ませる意図があったとしても、警察に行くべきであって、暴力で解決するのは違法です!」
なにやらひどい言われようだが、信彦は庇ってくれる優しいレディの為に立ち上がった。
「正義を愛する高潔なレディ、ありがとう。だが心配には及ばない。なぜならこの俺は無実だからだ!」
得意げに言う信彦の言葉を、綾は誰より信じない。
「まずは、警察に通報しましょう!」
「ちょっ!?」
慌てる信彦に、マリベルが助け舟を出した。
「この人、飼い主と違うよ? ウチらが逃がした黒猫を捕まえてん」
何故かクレジットカードを見せた途端に猫が大人しくなった気がしたが、マリベルはきっとカードにマタタビがまぶされていたんだろうと納得した。
「なんだよ、紛らわしい」
「誤解されるような行動は謹んで下さい」
博美と綾が信彦から離れた。
「え? あれ? 俺、悪くない…よね???」
事件に関わりが無いと分かった信彦を放置して、博美は再会した綾と情報交換を始めた。
博美と綾がそれぞれ携帯とタブレットを見比べ、お互いの情報を補って行く。
「それと、頼まれた質問の答えですが…」
時間帯は被害にあった日付が古いほど夜が多く、最近の被害では日中が多くなって来ているようだ。
下着の色も柄もバラバラで、見た目で標的が選ばれていない事がわかる。
素材も、綿、ポリエステル、シルク、サテンと様々だったので、特定の素材が目当てでもなさそうだ。
使っている洗剤も同じ物は無く、匂いからも共通点は見られない。
ただし、
「あの質問ですが、奇特な事に何名か答えてくれました」
身の周りで不思議な事が起きてないか、不思議な力を持っていないか。
「答えは、YESでした」
綾は、答えてくれなかった者の中に、明らかに質問に動揺した人もいて、態度からYESと言っていたとも教えてくれた。
「やっぱり、被害者は『もれいび』か。でも、何だって黒猫は『もれいび』のパンツを盗んでいるんだ?」
疑問はますます複雑になっていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月30日
参加申し込みの期限
2014年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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