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【妖×祓い屋 ~慕情編~】
「ううう。うううう」
首に胴にとなにやら絡みつかれ、締め付けられては苦悶する。
「ぐう。ううう……うぐううう」
縊られるほどにきつくはなく、さりとて離してはくれぬ。耳元には荒くつく吐息の音や生ぬるさがあり、えもいわれず気味の悪さに翻弄される。
それも夜通しだ。
「うう。ぐううう、ううう」
おぞけを振るうも意を決し、目を見開いてみた。
女だった。全身に絡みつくのはぞろりと長い黒髪であった。声も出せずにただ震えながらに見返すと、女はにいと笑んだ。若く美しく見えたが、女の全身はひどく湿り気を帯びて冷たく、目は濁り、なにかが腐ったような臭いを発していた。
「名を呼んで……」
髪はますます強く絡みつき、四肢までもぬるりと絡ませながらに、女は生臭く耳元で言った。
「わたしの名を呼んで」
「ってのがもう、一週間は続いておりやしてね……すっかりまいっちまって、ハア」
なるほど、男の目の下には黒々としたクマが残っている。
ウォルター・ブラックウッド
はあごに指をそえ、ふむ、と首をかしげた。
「で、それがどうも、あやかしのしわざらしいって?」
「あたしの夢見が悪いだけってんなら、坊さんに経のひとつも頼みたいところですがね。起きると毎度、布団が濡れてまして。これが生臭くて仕方ねえ」
男は漁師であるという。毎夜に見る夢の中で、魚を獲る男のもとへ、濡れた女は船綱を伝ってやってくる。船上にて身動きとれぬ男へ女は寄り添い、なにごとかささやくも大抵は聞き取れない。そうするうち徐々に息苦しくなってゆき、たまらず目を覚ますと女の黒髪が全身にまとわりついており、夢の続きに仰天しつつ意識を失うのだそうだ。
「旦那、聞きましたよ。腕っこきの祓い屋だってんじゃねえですか。ここはひとつ、あたしのためにひと肌脱いじゃくれませんかねえ?」
「それが僕の仕事だからねぇ。けどね、僕は高いよぉ?」
「なに、構やしません。払いをしぶるケチな男になるつもりはねえんで」
「ふうん。それで? 心当たりは?」
「へい? なんです?」
「女の名前だよぉ。名前を呼んで、って言うんでしょ? 彼女はさ。知ってる女なのかい? それとも」
ウォルターが青い瞳でたずねると、男はどこか不機嫌そうに眉尻を寄せ、吐くように言った。
「さあてね。身に覚えなんざ、ありゃしませんや」
船上はいかにも不安定だが、
倉前 七瀬
には関係のないことだ。なにせ彼には、足がなかったから。
「磯女。ですか?」
「話を聞く限りは、そう見えるけどねぇ」
男の小舟を借り受けて、沖まで漕ぎ出した。ウォルターの櫂さばきはなかなかさまになっており、七瀬は感心する。実に万事やり遂げるひとであることだなあ。
「おぼれ死んだ女の霊と言われてるよ。船に乗り込んできて、長い黒髪を操って獲物をとらえては生気を吸い取るんだ。けど、もう少し詩的な説では、港で待ちわびて果たせなかった恋慕が形を得たもの。なんて言われてたりもするよ」
「ほほう。悲しい話ですねえ」
「霊だったらさあ。七瀬、きみ、なんとかできない? 説得するとかさあ」
とんでもない、と七瀬は憤慨する。
「無理ですよ。僕だって、僕がどんなあやかしか分からないんですから」
七瀬は自身を知らない。確かに足はぼやけて揺らいでいるし、人には見えぬ触れられぬことがほとんどだ。幽霊のたぐいと言って差支えはあるまい。しかしながら人にあだなさぬ温厚なあやかしを自負しており、悪夢を見せて呪う、とりつくと悪行をなす霊などと十把一絡げにしてほしくはないものだ。
小舟は海を走る。波風立たず穏やかな水面を、滑るように進んでゆく。
そのうちに、ざざざ、とささやかな水音が聞こえた。
「……わっ? な、なんか来たとですよ!? ずるずるーって黒いのが!」
「お出ましだねぇ」
水底から這い出し、揺らぐ小舟へ巻きつくものはたしかに、伸びる黒い髪だった。
七瀬は浮かび上がり、携えた本に記された一文字を発する。
「切っ!」
途端、風が吹きすさび黒髪の切り払う。しかし髪は蛇のごとく次々に立ち上がり小舟を砕かんと締め上げ、やがてウォルターにまで絡みつき始めた。
「ウォルターさん!」
彼は得意の白墨投げも舶来の機械式拳銃を披露するでもなく、目を伏せなにごとか言葉を紡いでいる。腕に足に頭にと黒髪は這い、ウォルターの全身は覆われてゆく。
「ウォルターさ……」
「大丈夫。見つけたよぉ。七瀬、引っ張り上げておくれ」
彼の言葉に一瞬惑うも、すぐにその意図を悟った。七瀬はふたたび本の中から一字を選び出す。すると、
「……これは?」
「件の彼女だよ。かわいそうに、こんな冷たい海の中でさ」
絡みついていた黒髪ははらりと落ち、水面へ力なく漂う。その中にぷかりと浮かぶ白いものは、どうやらおそらく、しゃれこうべのようであった。
女のなきがらを弔って後、男を尋ねると、なんと亡くなっていた。
「ろくでもねえ男だよお。あ~んなにお園ちゃんと仲が良かったのによお、ぽっと出の商家の娘にころ~っといっちまってさあ。お園ちゃんが世をはかなんで、首括っちまったってのに、知らん顔でさあ。ま~ったく、ろくなもんじゃねえ」
その商家の娘にはちょっとした遊びであったらしく、あっけなく捨てられてしまい、男は海へ身を投げたそうだ。
ウォルターは黄昏を歩きながら、男の住んでいた長屋の主が語ったそんな顛末を思い返してか、少し考えこむ様子だった。
「男は、お園さんの後を追ったんですかね……未練がましくも」
「どうかねえ。あるいは、引きずり込まれたのかも?」
そう言ってウォルターは、じ、と浮かぶ七瀬を見やり覗き込む。
「な、なんですか? なんかついとりますか、僕の顔」
「きみにはいったい、どんな未練があって、この世に留まっているのかねえ……」
七瀬は、目をぱちくりと瞬く。
興味本位? あるいは……七瀬がどこかに置き忘れてきた因縁があるとして、そんなどこかの誰かに嫉妬して……なんて。
「ウォルターさん、それってどういう意味ですか? うちのことが気になるとです? ねえねえ」
「さーて、次はどっちに行こうかなあ? おや、あっちにあやかしの気配がするぞお~」
「あっちょっと、ごまかさんでくださいよ! ウォルターさん!」
ともあれ祓い屋稼業は風の吹くまま、気の向くまま。七瀬は彼という金色の風に巻かれて、ゆるくのんびりとただようのみである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年01月26日
参加申し込みの期限
2026年02月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年02月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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