this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
フラグメントはランダムにだよ~ん
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
つぎへ >>
【ぴったりむぎゅぎゅ】
ちょっとした小旅行。ずずいと強行軍。綿密に計画したスケジュールをなぞろうとするあまり、少しばかりムチャをしてしまったのがいけなかったようです。
「すまないな。こうなると分かっていたら、……」
「いいえ、義弘さんは悪くないです! 天気のことですから、仕方がないですよ」
宮祀 智瑜
の手のひらがやさし~く、ぽふぽふと
桐島 義弘
の頭をなぞると、彼はちょっぴり困ったようにはにかみました。
「智瑜は強いな」
「ふふ。そんなことないですよ」
ガラスの外はしんしんと降る雪景色。純白はすべてを覆いつくすようにして、どこまでも続いています。少し歩けば遠近感や方向感覚を失い迷ってしまいそうなくらいです。
といって雪深い山中というわけではなくて、ふたりが寄り添うのは、木製で簡素なつくりのバス停でした。箱型のボックスタイプで、バスを待つ間もちょっとした雨風をしのげるようになっています。真ん中には灯油ストーブが置いてあって、この季節この地域にはめずらしい降雪にもぽかぽか、ぬくぬくと過ごすことができました。
それはもちろんありがたい、のですけれど。
「しかし困ったな。次のバスは1時間後か」
「それも、この雪ですから。時間どおりに来てくれるかどうか、分かりませんよね……」
智瑜はちょっぴり不安そうに眉を寄せて、義弘はむむうと腕組み。地方の公共交通機関において、バスや電車は1日に数本だけ、なんてのはごく普通のことでして。加えてこの降りようですから、ダイヤの乱れだってあることでしょう。次にいつバスが来てくれるか、予想がつかない状況です。
外は真っ白。田舎道は人通りも通行する車もまれで、しんと静まり返っています。どこか静謐で、神秘的な心持ちともなり……同時にすこうし、おそろしくも感じます。このまま誰もやってくることなく、降り積もる雪にすっぽりと埋もれてしまったら? 人知れずこの銀世界に同化し、誰からも忘れ去られてしまったとしたら?
「な~んて。ふふっ」
「ど、どうした? なにかおかしかったか?」
「ふふふ、なんでもないですよ」
とはいえ、智瑜の心は穏やかです。なんたって、愛する義弘さんが隣にいてくれますから!
「少しだけ、不安ですけど。それも義弘さんの顔を見たら、吹っ飛んじゃいます!」
「そうか、それならいいんだが。風が強まってきたな……寒くはないか? ストーブの火を強くしようか」
いつもそうして智瑜を想い、気を配ってくれる彼のそばにいるならば、怖いものなんてなにもない! 智瑜はほっこりぬくぬく、彼の胸元へ頭を預けて、とろけるような笑みを浮かべました。
……というのが、およそ2時間ほど前のこと。
「バス、来ませんね……」
雪は降りやまず、風は強くなり、ガラス戸の向こうを埋める白は深さを増してゆきます。はらはらはら、とどまることなく空から雪は舞い降りて、ずっしりと積もり、なにもかもが密やかな白の中へ埋もれてしまいそうです。
「む、これはまずい……」
ひんやり。にわかに足元から這い上る冷気を感じて、見れば先ほどまで赤く頼もしいかがやきを放っていたストーブが、今はもううんともすんともいいません。
「灯油が切れてしまったようだ。このままでは凍えてしまうな」
「仕方がないですね。今からでも、近くの民家に助けを求めてみましょうか」
「そうだな、そうしよう……む?」
義弘さんが入口の引き戸をがたがたとやって、なんどか首を傾けた後、くるりと振り返って言いました。
「開かない……」
「ええっ」
引き戸のレールが凍り付いてしまったのか、あるいは数十センチも積もった雪の重みで、扉が歪んでしまったのでしょうか。押しても引いても、扉はびくともしません。
バス停の入口はひとつで、ほかには小さな窓があるばかり。どうやら閉じ込められてしまったようです。
「智瑜、スマホは?」
「それが、さっきから繋がらなくて。吹雪のせいかな……」
「そうか、私もだ。まいったな」
雪の密室に、ふたりきり。どこにも連絡はつかず、バスは一向にやってきません。これって遭難の大ピンチ……!?
だというのに。
「……ふふふっ」
「大変なことになったな。はは」
「大丈夫ですよ。きっとなんとかなりますから! これも旅の思い出のひとつになっちゃいます」
「そうだな。きっとそうだろう」
ふたりは笑い、そして寄り添い合いました。むぎゅうと、それはもうぴったりと。それだけで寒さなんて吹き飛んでしまうくらいに、心はぬくぬくぽかぽかです。
どうしてだろう。どうしてこんなにも、あたたかいのだろう? ちっとも寒くないのでしょうか?
「義弘さん?」
「うん?」
「だいすきです。いつもそばにいてくれて、ありがとう」
「知ってる。私も……その」
「え? なんですか? 義弘さん。私も?」
「か、からかうな。こういうのはいつになっても苦手だ……」
「ふふふ。知ってます♪」
ふたりがずうっと、いっしょだから。
と、がががっと鈍い音が響いて、
「ああ、良かった! お客さん。寒かったでしょう。お待たせしてしまって……このドアはダメだなあ、修理を依頼せんとなあ」
顔を見せたのは、もこもこに着ぶくれして、頭にちょこんと制帽をのっけた、バスの運転手さんでした。
「そこの温泉宿まででしょ? ここの駅を使う観光客は、たいていそうでね。お客さんは、ご夫婦? それともご結婚はまだ? ははは、いやあすみませんねえ、スタックしちゃって。もうツルツルなんだから、道路がさ。手伝ってもらって、ようやく抜け出して、タイヤにチェーン履いてさ。ようやくここまでたどりつきましてねえ。なにしろ急に、どかっと降ったもんだから。こりゃあ明日までは止まねえなあ……お客さんたち、うらやましいよ。こんな日は温泉つかって美味いもん食べて、ゆっくり寝たいもんです。わははは!」
地方に特有の人懐っこさを発揮する運転手さんに、ふたりは思わず、ぷ、と吹き出してしまいました。
腰まで埋まる雪をかきわけながらバスへ乗り込むと、ぶるると車体がひとつ震え、力強く走り出します。ふたりは一番うしろの長椅子へ沈み込むようにしてゆったりと座り、やっぱりむぎゅうと腕を絡めて、身を寄せ合って。真っ白な窓の外を、なんとはなしに物言わぬまま、じっと見つめました。
あったか~い温泉まで、あともう少し!
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
フラグメントはランダムにだよ~ん
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年01月26日
参加申し込みの期限
2026年02月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年02月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!