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フラグメントはランダムにだよ~ん
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【撃ち抜くべきは】
銃声が響き渡るたび、刃はひらめく。逆もまたしかり。
「理緒ちゃん、うしろ!」
「まかせて、紗月!」
目深にかぶったカウボーイハットからのぞく眼光がきらめく。狙った獲物は決して外さない。紗月は百発百中、荒野を吹きすさぶ砂塵にさらされながらも銃弾が空をうがつことはなかった。
「そこっ!」
撃鉄を手のひらでこするようにしてクイックドローを敢行し、シリンダーの6発すべてを撃ち切ると、相対する者たちはいずれも足を撃ち抜かれて地を転げ苦悶を漏らした。
「さっすが紗月。あたしも負けてらんないね!」
鯉口を切るなり眼前の男が構えるシングルアクションのバレルは断ち落とされ、瞬間、刃は鞘へと戻っている。理緒の扱うニホントウを見切れる者など皆無だ。
荒野をまたにかけ、賞金首を追いかけ東奔西走のふたり。サムライガンマン、
佐和崎 紗月
と
初瀬川 理緒
と聞けば荒くれ者も震えあがる、東洋からやってきた凄腕の賞金稼ぎとして知れ渡っていた。
「くそっ、なんて早撃ちだ……!?」
「ジャパニーズ・サムライに勝てるわけがねえ……うわあっ!?」
ひらめく刃は首の皮一枚で寸止めされ、背後には虚空のような銃口が男を見定めている。男はたまらず両手を上げた。
「こ、降参だ。降参!」
「なあんだ、ずいぶん気骨がないんだね。紗月、ロープある?」
両手首と足首を縛り上げられ、借りてきた猫のように縮こまる男らを理緒は睥睨する。いずれも手練れの強盗で、面構えは悪辣そのものだが、モニュメント・バレーでも噂の二人組を前にしてはもはや成すすべもない。自慢の銃ももはや沈黙するばかりだ。
紗月は彼らの瞳をひとつずつのぞきこむ。
「な、なあ姉ちゃんたち。ものは相談だが、見逃しちゃくれんか? 列車強盗の稼ぎがまだたんまり隠してあるんだ。案内するから……8:2でどうだ? ああもちろん8があんたらで2が俺たちで……」
「聞きたいことがあるんです」
「不満なら9:1でも……なに?」
「"ロングダーク"の居場所を教えていただけませんか。そうすれば、私もこれ以上銃を撃たなくて済みますから……」
賞金稼ぎにしては控えめな紗月の言葉に、ぽかんとして見返した男たちへ、理緒が二の句を継ぐ。
「"ジョン・ドウ"。"ナイトウォーカー"。呼び名はいろいろあるみたいだけど、どうでもいいわ。あんたたちに強盗を指示したそいつの居場所を教えなさいって言ってるの。あたしがもう一度刀を抜く前にね」
「まっ、待て!」
男のひとりが慌てたように縛られたままの両手をかかげて叫んだ。
「あいつのことは良く知らねえんだ。本当だ、信じてくれ、お嬢ちゃんたち」
「良く知らない? あの、でも、何度も彼からの依頼を引き受けていますよね?」
「いつも、少しばかり話すだけだ。どこの銀行が狙い目だから襲えとか、お膳立てはしたからあそこを走る列車を狙えだとか……あの男は短くそう伝えて、すぐに消えちまう。おれたちはそれを実行するだけなんだ。本当だ」
「ああ? なに言ってやがる。あいつは女だろ? 赤毛の若い女だった」
「なんだって? お前らどうかしちまったのか。ロングダークはジジイだろ、白髭がぼうぼうで薄汚え老人だっただろうが」
「なんだと……誰のことを言ってんだ、ナイトウォーカーだろ? 子どもみたいな顔したまだ若い男だったじゃねえか。いったいなんの話をしてるんだ……?」
なにやら喧々囂々と議論を戦わせ始めた男たちに、紗月と理緒は目を丸くして顔を見合わせた。
情報がひどく錯綜しているようだ。男なのか、女なのか。若者なのかそれとも老年なのか。髪の色、肌の色、体型、すべての証言がてんでばらばらだ。
「どうなってんの……?」
思わずもらす理緒に、紗月は戸惑いがちに首を振るしかなかった。
追い続けている。もう一年ほどになるだろうか。
「また今回も空振りかあ。ま、あいつらの賞金はそれなりの稼ぎになったけどね」
「でも……こうまで手がかりがないなんて」
広大に過ぎる砂漠の真ん中で誰かひとりを見つけ出すなど、赤土にまぎれた砂金のひと粒を拾い上げるようなものだ。
ナイトウォーカー。ジョン・ドウ、ロングダーク。デーモン。夜明けのゴースト。呼び名は数あれど、その正体はけぶる霧の中に隠されたままだ。
ひとつだけ確かなのは、そいつが数多の犯罪を計画し、有象無象のごろつきからプロの強盗団まで使って、実行に移していること。それにともない生み出される無辜の被害者らの中に、ふたりの恩人が含まれていたこと。いかに正体不明であろうと、くつがえしようのない事実であった。
「……絶対、逃がさない」
「うん。必ず捕まえる。おかみさんの仇を取るんだ……!」
貧困やいわれなき暴力から逃れ、命からがらに故郷から新天地へと渡った少女ふたりにとって、その身柄を引き受けてくれた大恩ある彼女は親も同然であり、その死は許容しがたいトラウマでもある。
今でもまぶたの裏へ、鮮明に浮かび上がる。なんの変哲もない、小さなホテルだった。強盗に狙われたのは不運に違いないが、真の不幸はそのひとりが放った一発の弾丸だ。壁に咲いた赤い花の光景が今もってふたりを苛むのだ。
実行犯はほどなく捕まり絞首刑に処されたが、この唾棄すべき犯罪を計画、主導した者があるらしいと知った時、ふたりは荒野をさすらう旅人となることを決めた。
「本当に、幽霊みたいだね。もう少しってところで、いつも足跡が途絶えちゃう」
「こんなにたくさんの犯罪に関わりながら、どうして……?」
紗月はうなだれ、理緒は頭をひねった。謎多き仇敵を追えば追うほどに、地下深くの迷宮へ迷い込むがごとしだ。幾たびもの捜索にも関わらず手ごたえはチリほども得られず、付随してころがりこむ懸賞金は積み重なり、今やふたりは西部でも随一の賞金稼ぎである。望むと望まざるとに関わらず。
理緒は深く溜息をついた。
「はあ。もう、どうやったら見つけられるの?」
「……やめておきなさい」
ふと足を止める。かけられた声はひどくかすれ、しわがれて聞き触りが悪いが、ふたりは振り返り道端に座り込む老爺を見た。
酒場の裏手を勝手に居場所と定め、居座っているらしい。浅黒い肌に映える鮮やかな羽飾りを頭部にいただき、紋様めいた柄の美しい衣をまとっている。どうやら先住民のひとりか。煙管をふかし、老爺はどこかつまらなさそうに言った。
「形なきものを追うと、魂をとらわれるぞ。お若いの、報復などつまらんことだ。星や風の導きに従い、隣人の平穏をこそ祈るべきだ。そうは思わぬかね」
「ど、どういうことですか? どうして私たちのことを……!?」
紗月の肩に手を添え制し、理緒が眉を寄せるまま老爺へたずねる。
「あたしたちは止まれない。もうその時は過ぎてしまったの。ねえおじいちゃん、なにか知ってるの? 知ってるなら教えて。あいつを捕まえられるなら、あたしたち……」
「どんな代償だって支払います。お金なら払いますし、それ以外に必要なら、なんだって」
ふたりのまだ年若い少女たちを見据えて、老爺はぷかりと煙を吐き出す。しわだらけの面にはなんとも、えもいわれぬ感情が刻まれていた。
「ああ。そうだろうね。わしもかつてはそうだった。だからこそここで、いやしくも語りかけるのだがね……どうしてもその胸を焦がす熾火が消せぬというのなら」
彼が煙管の先で示した方角を見やれば、そこには沈みゆく日に照らされてぼうと浮かび上がる、紫色の大地があった。
「我らが魂の臥所をたずねるがいい。だがお若いの、心せよ。あれはいつでも、けがれた願いを欲している」
夜闇に紫炎が灯り、腐った臭いの風が渦を巻く。
「紗月、後ろ!!」
「っ、気を付けて理緒ちゃん、前からも来るよ……!!」
一閃、踊りかかる男の首を理緒の刃が跳ね飛ばす。体を入れ替え、紗月のファニングが寸分たがわず射抜き、次々に撃ち倒してゆく。
いや……それらが動きを止めることはない。地へ転げた頭はかちかちと歯を鳴らし、寸断された胴と足はたがいを探して這い回る。それらの肉は腐り、瞳は白んで焦点を結ばず、言語はもはや解さずうめきともうなりともつかぬ声を吐き散らすのみだ。
「撃っても斬っても、死なないじゃん!」
「この人たち……ぞ、ゾンビなの……!?」
おとぎ話や、大人が我が子へ教訓をきざむための他愛ない夜話の中の存在とばかり思っていた。動く死者たちは銃弾と刃に破壊されながらも、意に介さぬとばかり四肢を動かし続けている。人知を超えたこの夜には、神のおわす座は存在しないのだろうか。
ふたりを戸惑わせるのはそればかりではなかった。理緒は歯噛みする。
「……早撃ちジョーンズ?」
「うん。あっちには、首吊りラミー。ダイナマイト・ブレイディ……」
「リトル・ハッチまで……あいつらは縛り首になったはずじゃない!?」
銀行強盗、列車強盗。山賊に野盗も。西部に名だたるごろつきどもの末路が、荒野で腐り落ちながらも動き続けるゾンビだとは。理緒も紗月も眉根を寄せた。
銃声がひとつに聞こえるほどの早撃ち。紗月はゾンビどもをなぎ倒す。理緒は一太刀、二の太刀と返す刀で次々に斬り伏せてゆく。
「キリがない……!」
しかし倒せども屠れども、動く死体が絶えることはない。土から這いあがり、尽きず押し寄せるばかりだ。
「これが……ロングダークなの?」
「紗月?」
銃口の狙いはぶれないまま、紗月の言葉は震え、蚕が糸を吐くように紡がれた。
「ナイトウォーカーも夜明けのゴーストも、はじめからそんな人間は、存在しなかった。彼らは……荒野に夢を見る。富。名声。酒と肉欲」
「紗月、どうしたの? 紗月!?」
「どす黒くまばゆく輝く欲望、願望はふくらみ続ける。暴力、傲慢、尊厳を踏みにじられ、その反動に培われたならず者の見る夢がいつしか、叫び始める。金を。もっと金を。そのための計画を。次の計画を。また次の計画を……際限なく。夢は終わらない……」
「紗月、紗月! 目を覚ましてよ……!」
「だからっ!!」
銃声一発。倒れたのは5つの腐れた身体たち。紗月の銃も瞳も、一身に前を向く。
「私たちは、あんなふうにはならない。こんなことは終わらせなきゃいけないの。そうでしょ? 理緒ちゃん……!」
無味乾燥として容赦のない砂漠の色は、時として人を駆り立てる。こんなところからは抜け出すべきだと。その手には銃もナイフもあるではないかと。そう言って列車が運ぶ金色の山を、金庫に眠る数万ドルを指差すのだ。
理緒はかぶりを振った。
「あったり前だよ。あたしには紗月がいるもの。紗月にはあたしがいるもの!」
紫炎に背を向け、もはやなにも映しはしない死者たちの瞳を覗き込み、理緒は吠えた。
「夜が明けるまで踊り続けろ、外道ども!!」
ふたりは荒野をさすらう。吹きすさぶ風に己を失わず進むには、信じられる者が必要だ。
片手に銃を、刀を。もう片方にはたがいの手を取り、迷いなく歩んでいった。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年01月26日
参加申し込みの期限
2026年02月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年02月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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