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~にゃんこ西暦222年~ ねこネコ王国祭!!
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【とある猫の恋】
現在、王国祭の招待は、複数──いえ、殆ど無差別に近いほどの勢いでエノコロ岬の大岩から、岩に触れた人を、次々と来客として招いています。
その中で……こんな話があったのです。
「にゃーくんストップ! どこに行くのっ?
刀くん!にゃーくん捕まえるの手伝って!」
「わ、分かった!」
桜庭 円
に協力を依頼された
御剣 刀
がろっこん発動!
【発動条件】ガチン!と、撃鉄が落ちるイメージをする。
【能力】自分の心身と、衣服や身に付けている物を加速して、高速行動ができるようになる。
「加速、完了…!」
この能力が、まさか円のおともだちの猫、にゃーくんの為に使われるとは思いませんでしたが、刀はひたすら走りました。
しかし、街の人の目もあり、速度はいつもの半分程度。
距離を縮められずに目で追いかけるのがやっとです。
「ここは、エノコロ岬か……何だ、この大岩? でも、にゃーくんは確かにこの辺りに──」
刀の加速から急な減速はお手の物でした。しかし、にゃーくんに気を取られ、振り向きながら喋った彼の体は、一歩だけ違和感無く、落とし穴のように体を飲み込んだ大岩の中へと踏み込んで──
「うわああああ!」
「……あれ?」
気がつくと、そこには等身大の黒い猫と同じ大きさのにゃーくんがいました。
「あ、刀くん気付いたよ! 良かった~っ」
目を覚ました、刀がまた辺りを見渡します。
もう、周りが猫だろうが何だろうが気にしない寝子島ハート。
「おどろいたよー! だって、おにみたいな顔して円おねーさんと、刀おにーさんが追いかけて来るんだもん!」
「すまなかった。ねこパンチがでかいから、にゃーくんねこぱんちしないでくれ──って、俺の身体もか!」
そう、大岩に吸い込まれてこの世界に来た人は例外なく猫になるのです。二本足を猫に含んで良いのか多分に疑問ですが……
円の姿は四本足の黒猫。刀の姿は黒ぶちの二本足の猫でした。
さっそく、にゃーくんを囲みながら、歩きつつさっそく詳しい話を聞く事にしました。
「にゃーはねー。今日は秘密のお仕事があるの。
旧市街でお世話になってる猫のおにーさんから、この貝をマタタビ通の猫さんに届けて欲しいって言われたの。
でもマタタビ通って何処だろう?
おねーさん知ってる?」
「ん~、来たばかりだから流石に分からないかな……?」
「それなら現地の人…猫か、に聞いた方が早いだろう」
大通りへ向かい歩きながら、引き続きにゃーくんから話を聞きます。
「旧市街のおにーさんは4年ぐらい毎年来ていて、ずっとマタタビ通のおねーさんに会ってたんだって。今年は怪我で来れなくなっちゃって、代わりににゃーが、色んなもの預かってきたの。バンダナに包んでもらった!」
えへんと胸を張るにゃーくん。
バンダナが妙に膨らんでいるのは預かり物が入っているせいでしょう。旧市街の猫は4年間もここに通っていたせいか、よほど手が器用になったようです。
「それでねっ、旧市街のおにーさんは結婚もお付き合いも断り続けてるダンディな猫なの」
「ん? それって……。ちなみに、伝言にはなんて?」
話がずれ始めたにゃーくんに、円が考え込んだ様子で尋ねます。
「会えたら、えっと猫のおねーさんに『この貝返す』って伝言だよー」
一瞬、円と刀を包む空気が一気に冷えました。恋愛事に鈍い刀にも、話の流れから『会えない異性へ1年間預かっていた貝を返す』不穏さ位は分かります。
「むむ、暗いお話。手紙の内容は聞いた?」
「聞いてないよー。読み上げてやってくれだって」
「……早くそのマタタビ通のお姉さんを探して会った方が良さそうだな。毎年会っていたなら、今年も待っている可能性が高い」
「うん、そうだね。急ごう!」
『マタタビ通のおねーさん』は余程有名なのか、それを言うだけで、街の人はすぐに分かり場所を教えてくれました。
そこには、背後に大きな湖を構えた小さな一棟の建物。
ドアについている小さな金属製の呼び鈴をチリチリ鳴らすと、しばらくして、ドアがゆっくりと開きました。
そこにいたのは、目を疑うほどの真っ白な毛皮の1匹の猫でした。
二本足で立つ様がすらりとして清楚な色っぽさを醸し出しています。
「……今年は、あのひとではないのですね」
「うんっ、にゃーは伝言と手紙を預かってきたよ!」
白い猫も何かを予感するように、小さく息を呑みました。
にゃーくんは白い猫のおねーさんに手伝ってもらって、バンダナから手紙と──一枚の貝を取り出しました。
それを見た、白い猫の目が悲しそうに下がります。
「うんとねっ、この貝返すって伝言だよー」
「……………」
白い猫の手がおぼつかなさそうに、そっと貝へと伸ばされます。
白い猫の沈黙に、刀と円は何も言えずに見守る事しかできませんでした。
「手紙を、読み上げて下さっても宜しいですか。目が弱くて、私は文字が読めないのです」
「う、うんっ。
『俺は、足を怪我してしまって
今年はそちらに行けない
済まないが、
俺は野良だ
お前に今の生活を捨て
こっちで暮らせとは言えない
そちらで暮らそうとしても
祭りが終われば、元の世界に戻ってしまう
お互いの為にもう会わないほうがいいのかもしれない』
──だって。
意味はわかんないけど、さみしそーだったよ」
──その言葉に……ほつりほつりと白い猫の頬に涙が伝い落ちました。
円と刀は、それが予測通りの別れの文と知って上手い言葉が掛けられません。
「だいじょーぶっ? どこか痛いのっ?」
「……大丈夫、大丈夫です。
ちょっと、待ってて下さいね」
白い猫はそう言うと、奥に姿を消し、そしてもう預かってきたのとは違うもう一枚の貝殻を持ってきました。
それは、元は一つの貝だったのでしょう。ぴたりと蝶番と貝殻が綺麗に収まりました。
「ええ……私は目が悪くて……あのひとが毎年来てくれるのに甘えていたのかもしれませんね……」
「これから、どうするつもりですか?」
刀が出来るだけ優しく声を掛ける。
「この世界の住人は、基本的にこの世界から出ることは出来ません。
ただ、一つだけの例外を除いては」
手紙を室内テーブルの上に置き、一対となった貝を両手で大事に持って、白い猫は家の裏手に回りました。
「うわ……っ」
そこには、空の光を全面に浴びて、水面が波に合わせて金色に輝いている湖がありました。
「丁度、王さまの誕生日。この湖に飛び込めば、祭の終了を待つことなく望む異世界へ行けると言われています。ただ、王さまの魔法の力で、通れるのは一年に一回のみ。
私は──……ここを通ってあのひとのところへ向かいます。
皆さん、お世話になりました」
白い猫はそのしなやかな身体をぺこりと下げてお礼を言いました。
「ちょっと待った! それって、道案内が必要だよねっ。僕とにゃーくんで案内するよ!」
「ですが、一日の間で異世界を往復は出来ません。元はこちらのものではないとはいえ、もういいのですか?」
その言葉に円は嬉しそうに頷きます。
「それなら、俺は残った方がいいな。住人を一人異世界に連れて行ってしまうんだから王さまに報告しないと」
「分かった! 刀くん、任せたよ!
それじゃあ……GO!」
3匹が金色の湖に飛び込むと、なんと湖が一層の光を放って、重力に反してたわみへこんで、3匹を優しく包み込むように飲み込んでいくではありませんか。
あれなら着水の衝撃も酸素の心配も無いでしょう。
しかし、普通とは明らかに違う光景に、2匹と1匹が戻っていった事を確信した刀は途方にくれました。
街のさざめきを聞いていましたが、王さま猫が姿を見せるのは夜までの献上物の受け取りと、夜の神輿に乗って町を練り歩くの2箇所のみ。更にきちんと状況を説明できる場所となると、献上物の受け取り位しか思いつきません。
「………!」
そんな中、刀は一つの名案を思いつきました。
むしろ『これしかない!』位の確信です。
その確信を形にする為に、刀は直感の命ずるままに走り出しました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月01日
参加申し込みの期限
2014年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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