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探偵バーサス記者
12時から15時30分まではランチタイムとして未成年の入店も可能となっている、この警察居酒屋。
この日最初に訪れた客は、
八神 修
だった。
警察居酒屋を謳うこのお店の特徴として、お客側が好きな設定を決めることが出来る、というものがある。
つまり、警察官に扮した店員に対し、どのような役側で入店してもいいのだ。
それを把握していた修は、スーツ姿でビシッときめてお店のドアを開けた。
「いらっしゃいませー!」
彼を出迎える店員たち。すると開口一番、彼はこう告げた。
「警察番の報道だ」
その一言で、店員たちも察する。お客様の設定、そして自分たちの役割を。
つまり目の前のお客様は、新聞記者——いわゆるブン屋というわけだ。
「また、ネタ探しですか?」
店員がアドリブで話しかけると、修はにやりと笑みを浮かべ首を縦に振る。
そして持っていた荷物から、カメラとレコーダーを取り出した。
「噂の店の体験レポがしたい。撮影の許可をもらえれば」
なんでも、寝子島高校で新聞部に属しており、このお店を新聞で紹介したいとのこと。
店員はインカムで、店長に指示を仰ぐ。襟元でひそひそ話す様が、ちょっと警察っぽくて雰囲気がある。
やがて確認のとれた店員は、修に答えた。
「撮影許可、上官からおりました! ただし……」
「ああ、言いたいことは分かっている」
店員の言葉を最後まで聞くことなく、修は言う。
「厨房には入りませんので、ご安心を」
再び小さく笑った修に、店員も笑顔で頷き席へと案内した。
道中、修は報道の人間がよくしているような腕章を腕に巻き、より設定に忠実な雰囲気をアップさせる。
彼の理知的な佇まいと相まって、まるで本当のブン屋のように見える。
席についた修は、早速メニューに目を通す。
どれも、聞いたことのないネーミングで興味をそそられる。
「この、警棒カツというのは?」
串カツの亜種だろうか、と想像を巡らせつつ、店員に尋ねる修。さながら取材のようだ。
「はい、こちらはミンチカツを串カツにしたもので……」
「なるほど……ではこちらの違反チップスと正義の志というのは?」
「は、そちらは野菜と果物をスライスさせたサラダ、正義の志は青汁系のジュースとなっております」
「面白い……この銀シャリというのは……まさか普通の白米では」
「ええと、はい、すいませんそれはその通りで」
一瞬がく、と修が肩を落とす。ずいぶんストレートなネーミングのものもあるんだな、と。
「この桜大門焼きというのもおいしそうだな……よし、オーダーは決まった」
一通り説明を聞いた後、修は店員に注文をする。
本来ならここで「取り調べを開始します!」というお決まりの文句が店員から飛んでくるはずだった。
けれど、修の設定を考慮し、店員はアドリブで対応した。
「さすが、良いネタには敏感ですね」
それに気をよくした修は、ひとつオーダーを追加した。もちろん、アドリブに乗って。
「俺の鼻はごまかせないさ。そうだ、もうひとつ注文がある」
一呼吸置いて、修が言った。
「あとで、上官を呼んでもらえるかな。色々と取材したいこともあるんだ」
「スケジュールを確認しておきます!」
きびきびとした言動で警察官の店員が返事をして、下がっていった。
「それにしても、聞いていた以上に本格的だな……」
待つ間、店内を見渡しつつ、カメラで店内の写真を数枚撮影する修。するとファインダー越しに、ひとりの見知った人物が写った。
「ん? アレは……新井じゃないか?」
見れば、店内入り口のところにひとりの男子が立っていた。
これからテーブルに案内されようとしているその男子は、修とは学校で同じ団体に所属している
新井 すばる
だった。
少し離れたところからでもすぐにすばるだと分かったのは、彼がトレードマークでもあるちくわを口にくわえながら入店していたからだ。
「あ、婦警さん、ごくろうさま」
びしっと敬礼をきめながら、そしてちくわを口にインさせたまま、店員の婦警と会話を始めるすばる。
しかしそう言われただけでは、まだ店員も客の設定を把握しきれない。
プラス、婦警店員は今日が初日の璃亜だった。
「え? えっと、あのはい、まずご案内を……」
ベテランアルバイターならここでさりげなく客の設定を聞き出すところだが、彼女は新人アルバイター。
勤務初日にそこまで頭が回らないのも仕方ない。
戸惑いつつまずは席に案内しようとする璃亜に、すばるが助け船を出した。
お客が助け船を出すのもちょっとアレな気もするけれど。
「あれ、部長に聞いてない?」
「え?」
「いやあ、ちくわをくわえたホームズといえば、ここいらじゃちょっとは有名なんだけど」
「あ、ホームズということはもしかして」
「そう、ボク探偵なんだ」
すばるの言葉を聞いて、璃亜は納得といった表情を見せた。
「今日は、探偵のお仕事ですか?」
バイトマニュアルその1、お客の設定には全力でのっかるべし。
璃亜はそれを忠実に遂行した。
「うんそう、ちょっと気になるタレコミがあってね」
「では、あそこの席がターゲットに見つかりにくい場所かと思われます」
そう言って璃亜は、店の奥の方の少人数用テーブル席を案内した。
「ありがとう、なかなか良いスポットだね」
座ってちくわをくわえ直すすばる。その時たまたま通りがかった別の店員が、彼のちくわを見つけてしまった。
「すみませんお客様、こちら飲食物の持ち込みは禁止となっておりまして……」
「え? いやいやボク探偵なんだけどさ……」
「あ、いえそういうことではなくルールとして」
「ルール、か。そうだね、こりゃ失敬。でもくわえてるだけなら大目に」
「いやほんとすいませんお客様」
「うーん、便利なんだけどなあこれ。ほら、ストローとしても使えるし、吹き矢にも」
「すいませんお客様、ちくわはほんとすいません」
というか、ちくわにどれだけ食い下がってるんだ!? と店員は驚きを隠せなかった。ちなみに、璃亜は、この間先輩バイトとすばるの会話をおろおろしながら見ているだけだった。
なぜなら、彼女は新人アルバイターだから。
お客がちくわをくわえてきた時の対応なんて、習っていないのだから。
「キミもどう? ちくわ。一本あげるよ」
「え、わ、私ですか? ええっと……」
「悩むんじゃないよ、どこで悩んでるんだよ」
先輩バイトにつっこまれ、璃亜はすいませんすいませんと頭を下げた。
「まあまあ、許してあげてよ。この子に悪気はないんだ」
すばるが、にこやかに言う。ていうかあなたがちくわをくわえて来たことでこうなってるんですけど!?
なんてことを内心思いつつ、先輩バイトは失礼しますと下がっていった。
ちなみに、ちくわはすばるの口に収まったまんまだ。
「で、注文いいかな?」
「あっ、はい」
すばるの声に璃亜が反応した。
なんとなく予想はついていたけれど、すばるのオーダーは設定に忠実だった。
「あんぱんと牛乳、もらえるかな?」
璃亜はそれを紙に書き込み、ぺこりと頭を下げてキッチンへと向かった。
彼女と入れ替わりで、すばるのテーブルに来たのは修だった。
「奇遇だな、新井」
「やがみん!?」
休日に、こんな店の中で会うとは。ふたりはせっかくだからと、同じテーブルで食事をすることにした。
「しかし、新井はここまで来てちくわなのか」
「せっかく探偵として扱ってくれるなら、雰囲気を出さないとね」
「いや、ここじゃなくてもちくわをくわえていた気がするが……」
「はは、そうだっけ? まあまあ、そのへんはご愛嬌ってことで」
なんて雑談を交わしているうちに、ふたりそれぞれが注文した料理が運ばれてきた。
「あんぱんと牛乳……探偵が張り込みする時の定番だな」
修が目の前の料理を見て言った。あんぱんと牛乳が料理なのかどうかは、秘密だ。
「ふふ、鋭いねやがみん。まさに今、あの人物を張り込み中なのさ」
そう言ってすばるが小さく指さしたのは、何個か離れたカウンター席でコーヒーを飲んでいる
泉 竜次
先生だった。
「あの人物……っておい」
危うく口に含んでいた正義の志(青汁系ジュース)を吹き出しそうになる修。
しかし、待てよと彼は思った。
ここは警察居酒屋。新井が探偵になりきっているのなら、それに乗っかるのがここでの流儀ではないか、と。
「なるほど、実は俺も今日はここに特ダネを探しにきていてな」
そう言って腕の腕章を見せる修。すばるは一瞬で彼のなりきっている役を察した。
「つまり、探偵であるボクと勝負を?」
「そんなところだな」
探偵バーサス記者。事件の真相に先に辿り着くのは、一体どちらなのか!
——っていう体で、彼らは話を進めていた。もちろん、何も事件なんて起きてないのだけれど。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
山中にいな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月29日
参加申し込みの期限
2014年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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