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- 00月00日生 00歳
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天地夏冬雪と墨
【ぽかぽか夫婦】
なんともめまぐるしい、稲積 柚春の１年でありました。
春、卒業。そしてウォルター・Bと想い伝えあい恋人同士に……！ という喜びも興奮もさめやらぬまま、ご両親へのご挨拶。同棲生活のはじまり。プロポーズ……結婚。ゴールイン！
「ほんと、めまぐるしいにもほどがあるよね」
「ま、退屈はしないけどねえ」
ふたりの歩みは急ぎ足ながら、濃密な幸せに包まれて、幸福に酔ってしまいそうなくらい。そんな日々がこれからもずうっと、ずうっと、続いていくと思ったら、嬉しくなってしまいます。もう、わくわくが止まりません。あんまりわくわくで、心がぽんっと弾けてしまいそう！
「ワット！」
「はいっ」
「おでかけしよう！」
そんなイキオイのままに、ふたりはマイホームをすぽんと飛び出します。踊りだしてしまいそうな足でどうにか立って、歩き出します。
「今までは忙しすぎて、恋人同士のクリスマスって、あんまりなかった気がするんだ」
「そうかもねえ」
「今年はもう、夫婦としてのクリスマス！ ばっちり楽しまないとね！」
跳ねる足取り、向かうのはクリスマスを前にちょっぴり話題の、寝子島クリスマスマーケット。今年はばっちり準備をして、夫婦で味わうイベントにふさわしい、ばっちり完璧な冬の風物詩を堪能するつもりです。もちろん今日のデートだって、完璧に！
今年はふたり、冬休みの間はウォルターさんの実家、英国で過ごす予定だったりします。しばしの間お世話になる柚春としては、あちらのご両親にお土産のひとつやふたつも買っていきたいところ。
つまり今日のデートは、お土産選びのミッションでもあるのだ！ というわけです。クリスマスマーケットにはその名のとおり、クリスマスグッズがずらずらずらり、ところ狭しと並んでいますから、きっといいものが見つかることでしょう。
「なにが喜ばれるかなあ。イギリスのほうがクリスマスは本家みたいなところ、あると思うし、中途半端なものは……むむむむ」
「いやあ、なんでもいいんじゃないかなあ。柚春の持ってきたものならなんでも喜ぶと思うよお」
「そうかもしれないけど、やっぱり心を込めたいじゃない？ こういうのはさ……あ、そうだ」
ひとまず手軽に用意できるものとして、取り出したのはスマホです。ぱしゃり！ シャッターを切ると早業でピースサインを掲げたウォルターさん。
「僕たちとか、イルミネーションとか、クリスマスっぽいものとか、どんどん撮影しちゃおう。日本の風景を見せてあげたら、喜んでくれるよね」
「ああ、それはいいねえ、ナイスアイディア」
あっちを向いてぱしゃり、こっちを向いてぱしゃり。露店に並ぶ、やけに味のある顔をしたサンタ人形や、灯るイルミネーション。ウォルターさんとのツーショット自撮り。巨大クリスマスツリー。ぱしゃぱしゃ、ぱしゃり！ あっという間に見ごたえあるスライドショーが充実していきました。
「ふふっ、いいのがいっぱい撮れたよ」
「うん、いいね。見せたらきっと喜ぶよお」
「よし、写真はこのくらいにして、なにか買おうかな。う～ん」
あたりを見回すと、お土産グッズを売っている露店は数多くあり、目移りしてしまいます。あれもいいな、これもいいな。あっ、あれも！
「ははは、いっぱいありすぎて迷っちゃうねえ」
「うん。ねえ、Bopはどんなのがいいと思う？」
いつもいっしょ、オトモのカプセルギアに尋ねてみてももちろん、答えはありませんけれど。Bopを持ち上げた拍子に、その向こうへたたずむお店がふと目に入りました。
「あっ。ワット、あれ！ あそこのお店！」
「うん？ どれどれ。お、これは面白いねえ」
見つけたのは、和紙で作ったクリスマス飾り。サンタだるまにトナカイだるま。豪華絢爛なクリスマス掛け軸。和の雰囲気が満点の、なんとも目を引くクリスマスグッズたちでありました。
「これ、いいんじゃない？ 喜んでくれるかな？」
「日本のことに興味津々だったからねえ、きっと喜ぶと思うよお」
さっそく購入して、ほくほく。柚春はお土産を大切に胸へと抱き込みました。
まばゆく灯るイルミネーション。ぱかぱかひかひか、せわしなく明滅するものもあれば、じんわりと変化を繰り返すものもありました。
「ワット、少し浮かれてる？」
「ん～？ そうかもねえ」
にんまり笑んだ彼の頬へ、ふにっと軽やかなキス。柚春だって浮かれがち、はしゃぎがちなのでした。
「学生じゃできなかったけど、これからはいっしょに夜ふかしもできちゃうね」
「ほんとかい？ よい子の柚春は、す～ぐ眠くなっちゃうんじゃない？」
「あー、言ったね？ じゃあどっちが遅くまで起きてられるか、勝負だね！」
「ははは」
「ふふっ♪」
恋人から夫婦へ。変わらないふたり、変わりゆくふたり……なんにしても、今年の冬はあったかぬくぬく、ぽかぽかと過ごせそうです。
なんともめまぐるしい、稲積 柚春の１年でありました。
春、卒業。そしてウォルター・Bと想い伝えあい恋人同士に……！ という喜びも興奮もさめやらぬまま、ご両親へのご挨拶。同棲生活のはじまり。プロポーズ……結婚。ゴールイン！
「ほんと、めまぐるしいにもほどがあるよね」
「ま、退屈はしないけどねえ」
ふたりの歩みは急ぎ足ながら、濃密な幸せに包まれて、幸福に酔ってしまいそうなくらい。そんな日々がこれからもずうっと、ずうっと、続いていくと思ったら、嬉しくなってしまいます。もう、わくわくが止まりません。あんまりわくわくで、心がぽんっと弾けてしまいそう！
「ワット！」
「はいっ」
「おでかけしよう！」
そんなイキオイのままに、ふたりはマイホームをすぽんと飛び出します。踊りだしてしまいそうな足でどうにか立って、歩き出します。
「今までは忙しすぎて、恋人同士のクリスマスって、あんまりなかった気がするんだ」
「そうかもねえ」
「今年はもう、夫婦としてのクリスマス！ ばっちり楽しまないとね！」
跳ねる足取り、向かうのはクリスマスを前にちょっぴり話題の、寝子島クリスマスマーケット。今年はばっちり準備をして、夫婦で味わうイベントにふさわしい、ばっちり完璧な冬の風物詩を堪能するつもりです。もちろん今日のデートだって、完璧に！
今年はふたり、冬休みの間はウォルターさんの実家、英国で過ごす予定だったりします。しばしの間お世話になる柚春としては、あちらのご両親にお土産のひとつやふたつも買っていきたいところ。
つまり今日のデートは、お土産選びのミッションでもあるのだ！ というわけです。クリスマスマーケットにはその名のとおり、クリスマスグッズがずらずらずらり、ところ狭しと並んでいますから、きっといいものが見つかることでしょう。
「なにが喜ばれるかなあ。イギリスのほうがクリスマスは本家みたいなところ、あると思うし、中途半端なものは……むむむむ」
「いやあ、なんでもいいんじゃないかなあ。柚春の持ってきたものならなんでも喜ぶと思うよお」
「そうかもしれないけど、やっぱり心を込めたいじゃない？ こういうのはさ……あ、そうだ」
ひとまず手軽に用意できるものとして、取り出したのはスマホです。ぱしゃり！ シャッターを切ると早業でピースサインを掲げたウォルターさん。
「僕たちとか、イルミネーションとか、クリスマスっぽいものとか、どんどん撮影しちゃおう。日本の風景を見せてあげたら、喜んでくれるよね」
「ああ、それはいいねえ、ナイスアイディア」
あっちを向いてぱしゃり、こっちを向いてぱしゃり。露店に並ぶ、やけに味のある顔をしたサンタ人形や、灯るイルミネーション。ウォルターさんとのツーショット自撮り。巨大クリスマスツリー。ぱしゃぱしゃ、ぱしゃり！ あっという間に見ごたえあるスライドショーが充実していきました。
「ふふっ、いいのがいっぱい撮れたよ」
「うん、いいね。見せたらきっと喜ぶよお」
「よし、写真はこのくらいにして、なにか買おうかな。う～ん」
あたりを見回すと、お土産グッズを売っている露店は数多くあり、目移りしてしまいます。あれもいいな、これもいいな。あっ、あれも！
「ははは、いっぱいありすぎて迷っちゃうねえ」
「うん。ねえ、Bopはどんなのがいいと思う？」
いつもいっしょ、オトモのカプセルギアに尋ねてみてももちろん、答えはありませんけれど。Bopを持ち上げた拍子に、その向こうへたたずむお店がふと目に入りました。
「あっ。ワット、あれ！ あそこのお店！」
「うん？ どれどれ。お、これは面白いねえ」
見つけたのは、和紙で作ったクリスマス飾り。サンタだるまにトナカイだるま。豪華絢爛なクリスマス掛け軸。和の雰囲気が満点の、なんとも目を引くクリスマスグッズたちでありました。
「これ、いいんじゃない？ 喜んでくれるかな？」
「日本のことに興味津々だったからねえ、きっと喜ぶと思うよお」
さっそく購入して、ほくほく。柚春はお土産を大切に胸へと抱き込みました。
まばゆく灯るイルミネーション。ぱかぱかひかひか、せわしなく明滅するものもあれば、じんわりと変化を繰り返すものもありました。
「ワット、少し浮かれてる？」
「ん～？ そうかもねえ」
にんまり笑んだ彼の頬へ、ふにっと軽やかなキス。柚春だって浮かれがち、はしゃぎがちなのでした。
「学生じゃできなかったけど、これからはいっしょに夜ふかしもできちゃうね」
「ほんとかい？ よい子の柚春は、す～ぐ眠くなっちゃうんじゃない？」
「あー、言ったね？ じゃあどっちが遅くまで起きてられるか、勝負だね！」
「ははは」
「ふふっ♪」
恋人から夫婦へ。変わらないふたり、変わりゆくふたり……なんにしても、今年の冬はあったかぬくぬく、ぽかぽかと過ごせそうです。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2025年12月03日
- 参加申し込みの期限
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- 2025年12月10日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2025年12月10日 11時00分
