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天地夏冬雪と墨
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【霊界・おばけクリスマス!】
たしかに万事が順調、完璧というわけではありません。
月原 想花
の歩みは。なんの因果か足を踏み入れたモデル業界、華々しい一面ももちろんありながら、そこには恨み妬みに僻みも付き物であったりします……先日などもそれが原因で、同業者とひと悶着あったりもしました。
「ひえ~、大変だったねえ。でもいちおー、解決ってことになるの? それって?」
「まあ、相手は炎上しちゃって、いなくなっちゃったから……あまり気分良くはないけどね」
「そうだよねえ。よしよし、よく頑張ってるよ~想花ちゃんはさ~」
くすぐったくもあたたかい、
黒白 滴
の手のひらがなければ、想花の心は業界の闇にはかなくもまぎれて、行方不明になっていたかもしれません。芸能界とはかくも過酷な道行きか、と実感するばかりです。
「でも、なんていうか……やりがいはあるというか。僕でも誰かの目に留まることがあるんだなって。ときどき、ファンの子からも応援してますとか、勇気をもらえたとか、そんなこと言ってもらえたりもするし……それが嬉しいっていうのも本当のことで」
「うんうん」
「だから、大変なこともあるけど、僕としてはこれからも続けていけたらって……」
「うん。きっとやれるよ~、想花ちゃんならさ。だってわたしは知ってるもんね~、想花ちゃんがと~っても可愛い女の子なんだ! ってこと」
ますますむずがゆく、想花の頬はぽわっと朱に染まりましたけれど。
「ん……ありがとう」
「まあ、それを知ってるのがわたしだけじゃないっていうのは、な~んかモヤモヤするけどね~?」
「あはは」
いつもはのらりくらり、けれど時にすぱんとストレートにそんなことも言う、きっと想花のファン第一号がいてくれているからこそ、生き馬の目を抜くような世界でもどうにかこうにか、やっていけているのかも。想花はそんなふうに思うのです。
とまあそんな感じで過酷な歩みを続ける想花にとっては、時に、気晴らしとなるような出来事も起こりました。寝子島在住ならよくあるやつ……異世界探訪はこれがまた剣呑な状況に放り込まれたりもしますけれど、味わうスリルがなんだかんだスカッとさせてくれたりもするのです。
とはいえ今日のは、ちょっぴり趣が異なるようでして。
「あ~っ、ふたりとも、ちょうどよかった! ねえねえ、てつだって~!」
ふよふよ、ふよん。目の前にあらわれたのは、なんともかわいらしい少女の幽霊。これで寝子島電鉄霊界線、花緑青駅の駅長さんであります、
餅々 きなこ
です。
想花と滴は顔を見合わせます。
「たまに来たことあるけど……ここって霊界?」
「そっか。なんか見覚えあると思ったよ。わたし、ここに来たことがあったんだ」
ちょっぴり遠い目をした滴に、きなこはどこか複雑そうな顔を浮かべましたけれど。ぷるぷると頭を振って、
「じゅんびがおわらないの! このままじゃ、『おばけクリスマス』にまにあわなくなっちゃう~!」
「おばけ……クリスマス?」
言われてみれば、たしかに。駅前にはたくさんのあやかしが集まり、なにやら忙しそうにしています。
おばけクリスマス! 霊界ったってハロウィンばかりじゃないのです、寝子島みたいに季節のイベントがあったりもするのです。
「うん。よし、手伝ってあげようよ、想花ちゃん!」
「滴さん?」
見ると彼女は、むんと拳を握りこんで、なんだかやる気みたいです。
「こんな機会、めったにないもん。やってみようよ。楽しそうだしさ~」
滴は絵を描くし、想花はモデルのみならず物書きのはしくれでもありました。たしかにこんな経験は、芸能や創作活動において、インスピレーションの源ともなる……のかも?
「わあ、ありがとう! おしごとはいっぱいあるんだ~、よろしくね!」
きなこの嬉しそうな笑顔を前にしては、想花もイヤとは言えません。
「じゃあ……うん。やろっか?」
もちろんおばけクリスマスですから、フツウのクリスマスではないのです。
お手伝いその1、『踊るクリスマスツリーの飾り付け』。
「うわっ、ちょ、動かないで!」
「オーナメントが飾れな、わーーー」
「ああっ、滴さんが吹っとばされた!?」
その2、『逃げる! 歌う! 戦う! ジンジャーブレッドマンのご機嫌取り』。
「お願いだから、かごの中で大人しくしててね……あっ、逃げた!」
「戦うってなに? こんなにかわいいのにさ、なにと戦うって、わーーー」
「滴さんがパンチ一発で星になったー!?」
その3。『おばけクリスマスケーキの仕上げ』。
「おばけケーキってなに? えっ、味見していいの? どれどれ……あっ、しゅわっと新食感かも」
「おお~、これは初めて食べる味! 絶品で思わず昇天しちゃいそうだよ~」
「ああ、滴さん、魂が出てる! 出てる……!」
なんて、どたばた。一筋縄ではいかないお手伝いにひと苦労、振り回されっぱなし……ですけれど、滴はふにゃりと笑います。
「あはは、楽しいねえ。想花ちゃん!」
「う、うん。そうだね」
彼女とふたり、なにかに熱中して没頭していると、いつの間にやら心の中にわだかまる黒くて重たいものが、しゅわわとほどけてゆくような気がします。ちょうど、口の中でしゅわっと消えてゆくおばけケーキのように。
「ふたりとも、おてつだいありがと~! さいごはね、おばけぼしをれいかいのそらにうかべてね!」
「おばけ星?」
ふわふわと宙に浮かぶ星型のオーナメントを、駅舎の上の空へぽんと放ると、ふよふよふよん。きらきら、きらり! まばゆく輝き始めます。
気分はなんだか、魔法使いになったみたい。
「あはは、すごいすごい! きれいだね~。楽しいねえ、想花ちゃん!」
霊界の空にきらめく星々。色とりどりの光に染まる滴の笑顔。自然、想花の胸にはあたたかく、軽やかな気持ちがぽわぽわんと満ちてゆきました。
こういうことがあるから、大変なこともめげずに続けていられるのかも。これからもなんだかんだと、弾むように、楽しみながらやっていけるのかも。そんなふうに思います。
「うん……ぼくも、すごく楽しい」
「ね~!」
寄り添い並んで、いつまでもふたり、星空を眺めました。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。『天地夏冬雪と墨』のリアクションをおとどけいたします~。
天地夏冬~とは、まったく正反対なこと、すごくギャップがあることのたとえだそうです。
寒いからこそあったかさが身に染みるとか、いつもが大変だからこそちょっとした幸せが際立つとか、そんなテーマを掲げてのお話でありました。
すっかり冬模様となってきましたし、あたたかいものがありがたい季節になってきましたよね。
私も寒がりなので、早々に引っ張り出してきた『着る毛布』のお世話になっています。あったかぬくぬく。
もしよい寒さ対策がありましたら、ぜひ教えていただけたらうれしいです。
それでは、今回もご参加いただきまして、まことにありがとうございました。
次のシナリオでもお会いできますことを、楽しみにお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年12月03日
参加申し込みの期限
2025年12月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年12月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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