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心結ばれ縁繋ぎ - 紡ぐ命と導きし者 -
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気のせいかもと言い聞かせるのは、そうであってほしいと願うから。
そうしなければ押しつぶされそうで、柚春は懸命にはしゃぐことで不安を見ないようにした。
年相応に無茶が出来ると思ってしまうところや、初産による経験のなさ。周囲が心配するのも無理はないと思えるほど、柚春自身も自分の危なっかしさには気付いているが……どうしても、小さな不安すら零せなかった。
頑張りすぎていたら、きちんと窘めてくれる。申し訳ないと思わないよう気遣ってくれる。とても頼れる大好きな夫と友人だと思っているからこそ、柚春は甘える前に微笑んでしまう。
自己管理が出来ないと落胆してほしくない、これ以上の心配をかけたくない。……些細な不安を大事のようにして、楽しい場を乱したくない。
転校を繰り返し、その場限りの友人関係ばかり築いてきた柚春にとって、場に馴染むための虚勢は孤立しないために身につけた手段だ。夫であるウォルターをはじめ、ここに集った顔ぶれに見合う自分でいようと振る舞うことで、本音をどこかへ置き去りにしてしまう。
しかし、そんな柚春にも徐々にほころびが生まれてきていた。
デートでお邪魔はしませんよと言っていたとしても、インスピレーションを刺激するものを見れば、美大生にとって白熱するものがあるのだろう。
魚の色や形、展示の陰影。些細な切っ掛けはラッセルと千里のトークを盛り上がらせて、晴月は少し手持ち無沙汰となってしまった。邪魔をせず逸れない距離を保ちながら巡る館内は、面白いものがたくさんあるから飽きないけれど、今度はまた別の水族館に連れてきてもらおうかな、なんてこっそりと計画を立てる。
ここのように水槽は小さいけどテーマがあるものもいいし、寝子島のように大きな水槽があってもいい。可愛いメニューがあるのもいいしと考えれば、他にどんな水族館があるだろうとわくわくしてきた。
もしかしたら、柚春であればデートにぴったりな場所を知っているかもと目線を向ける。ちょうど展示に目を奪われたように足を止めたから、お邪魔じゃなければ聞いてみようかなと様子を伺い――ほんの一瞬だけ、息を詰めたのを見てしまった。
ラッセルの袖口を軽く引いてから、心配が出過ぎないように心がけて柚春に明るく声を掛ける。
「やっぱり水族館って、可愛いメニューあったりするのかな。柚春さんは、さっきちゃんと食べられた?」
苦笑する晴月は、さも自分が歩き疲れたから何かを口にしたいんだと装うけれど、クスクス笑うウォルターには本音が伝わったようだ。彼が先に座席を見てくるねとフードコーナーへと足を向ければ、柚春も観念したように少しばかり疲れた顔で微笑む。
「意外と小さな水槽を覗き込む体勢って疲れるんだね」
「わかる! もう映画館みたいにさ、水槽の方から流れてきてくれたらいいのにね」
顔を見合わせ笑い合うと、少しは楽かもと晴月は壁沿いに背を預けることを提案した。順路の邪魔にならないそこで立ち止まれば、薄暗い館内が夜空のようで、円柱の水槽はロケットのように浮かんで見える。
「……ね、晴月さんは占いどうだった?」
「私? えっとね、『努力は報われるから、腰が曲がってもそれなりにガンバ!』って応援されちゃった」
何のことかなぁと指折り数える晴月は、どれが報われるんだろうと楽しみに微笑んだ。興味があって挑戦したいことも、腰を据えて頑張ってみたいことも、みんな腰が曲がるまでできたらいいなと笑えば、柚春の疲れも吹き飛ばせると思ったのかもしれない。
「そっか、いい結果だったんだね。僕は……ちょっと悪かったかも」
「ええっ!? 旦那様ともラブラブだから、お魚さんがちょっと意地悪したんじゃない?」
大丈夫だよと励ます晴月に、根拠なんてもちろんなかったけど、これは神様の言葉ではなくアトラクションだとわかっていた。数々の言葉を告げていた水槽だって、深く心を抉るような言葉はなかったと記憶している。
なのに柚春は思い詰めたような顔でお腹を撫で、苦しいのか悲しいのかわからない吐息を零すから、晴月も少し真面目に耳を傾けた。
「母親になるってさ……この子が産まれるまで命を預かって、独り立ちするまで育てるんだよね」
耳心地の良い静かな音楽と、コポコポと水槽を循環する空気にさえ負けそうだけど、柚春は小さな声でしっかりと不安を告げている。軽々しい言葉では応えたくなくて、お腹を撫でる柚春の手に自分の手を重ねた晴月は、一人じゃないと伝えようとした。
「自分も半人前なのに、人の命を導くなんて……務まるかな」
力なく笑っていた柚春は、少し吐き出してスッキリしたのか人差し指を口に当てて内緒ねと笑う。
誰にも、きっとウォルターにさえ言えない弱音を教えてくれたのだ。伝え方を誤らず共有しないと、柚春が苦しくなることはわかるから、晴月も困ったように眉を下げて微笑む。
そのうちウォルターが戻ってきて、しばしの休憩へ。
だけど晴月の心には、小さな違和感がふたつほど。
以前触れたときよりも、柚春のお腹が強く張っていた気がすることと、柚春の言葉。
それは、自分の過去と関係しているのだろうかと――手に残った感触が忘れられなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年12月25日
参加申し込みの期限
2026年01月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年01月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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